夏休みのお出かけ 自由研究も出来ちゃうおススメスポット
もうすぐ、子どもたちにとってはお待ちかねの夏休みですね! 家族でどこに出かけようかと楽しみにしている反面、自由研究のテーマを何にするか悩んでいる保護者の方も多いのでは?
そんな方のために、今回は楽しいお出かけができて自由研究のテーマも見つかる、一石二鳥のスポットをご紹介します!
さらに、注目するポイントをあらかじめ知っておけば、子どもたちだけでも夢中になって自由研究を進めることができます。それでは、おすすめのお出かけスポットと、どんな点に注目すればいいのかを見ていきましょう。
水族館で海の生き物の生態を見よう!
最初におすすめしたいお出かけスポットは、水族館です。館内はとても涼しげで、夏に親子で出かけるのにはピッタリのスポットですよね。さらに、海の生き物の見た目はとてもユニークなので、子どもが自然と色々なことを発見しやすいです。
「あのお魚、なんであんな泳ぎ方なの?」「ヒラヒラしてとってもキレイ!」「変な動き! 踊ってるみたい!」。その面白さに気がつけば、それが自由研究のテーマにつながります。子どもには、その発見をなるべく多く見つけるように声がけしましょう。
水族館の選び方に、特に決まりはありません。家から一番近い水族館でいいでしょう。それでもどの水族館に行くか迷ったら、たくさんの生き物がいる水族館を選べば、好きな生き物を見つけやすくなると思います。それから、イベントをたくさん開催している水族館もおすすめです。ペンギンやアシカが、ショーで活躍している姿を見れば、子どもにとって印象深い思い出として記憶に残るでしょう。また、飼育員さんのお話が聞ける機会もあるかもしれません。ただし、飼育員さんのお仕事の邪魔にならないように子どもにはよく注意しておきましょう。
水族館に行く前に、次の2点には気をつけておきましょう。1つめは、事前に開催時間や予約の要・不要などをホームページなどで確認しておくことです。特に生き物と触れ合えるイベントは、予約が必要な可能性があります。
2つめは、熱中症にならないように対策はしっかりしておきましょう。これは水族館に限らず、夏はどんな場所に出かける場合も注意する必要があります。熱中症は室内であったとしても発症します(※1)。特に水族館内に屋外エリアがある場合は、夢中になっているうちに体調を崩してしまう場合もあります。帽子をかぶる、水分をこまめにとるようにするなど、体調管理に気を配るようにしてくださいね。
そして、水族館へお出かけした時は、以下の自由研究がおすすめです。
「海の生きものかんさつスケッチ」
【必要な持ち物】
・スケッチブック
・色えんぴつ
・えんぴつ
・消しゴム
館内を見学して気になった生き物をスケッチします。この時のポイントは、必ず「面白い!」「変なの!」「キレイだなー」など、子どもが気になったものを選ぶことです。特にその部分がわかるように描けば、生き物の特徴をよくとらえたスケッチができるでしょう。また、水槽の観察のポイントとして、次のものを挙げています(※2)。
・顔(目や口などのパーツのつき方)
・体の形や色
・泳ぎ方(エサのとり方)
・群れのつくり方
「どこに注目すればいいかわからない」と子どもが困っていたら、上記の4点を伝えて一緒に見てみましょう。
スケッチが完成したら、子どもにとって一番気になったポイントを自分の力で調べるようにうながします。そして、その結果をまとめてもらいます。スケッチブックの反対側のページに書くと、きれいにまとめられますよ。
海の生き物たちのユニークな形や行動は、その生活や生態と結びついているものが多いです。たとえば、目が出っぱっている魚は泳ぎが遅かったり、派手な色は捕食者に「自分は美味しくないよ」とアピールするためだったりします。飼育員さんに聞いたり、図鑑で調べたりしたことも納得できて、大切な学びになることでしょう。
こうして学んだことは、楽しい体験と一緒に持ち帰って、思い出に深く刻まれるとともに、海の生き物や自然環境への理解を深めることへとつながるはずです。
動物園で、好きな動物をじっくり観察しよう!
次におすすめしたいお出かけスポットは、動物園です。動物園では、普段なかなか見ることができない動物を間近で見ることができます。「カッコいい!」と憧れたり、ちょっと怖いけれど檻の近くに恐る恐る行ってみたり、子どもたちにとって貴重な経験がたくさんできるでしょう。またゴリラやキリンなどの有名な動物でも、どのくらいの大きさか、どんな鳴き声かなど、実際に見てみないとわからないことがたくさんあります。子どもにとって、五感を使って動物の生態を知ることができるいい機会となるでしょう。
動物園では、子どもには好きな動物をじっくり観察してみるようにアドバイスします。特に子どもが見たい動物やエリアを、事前に一緒に決めておきましょう。また、動物の活動時間にも注目です。日中のパンダは寝てばかりですが、早朝は運動場のパトロールをしたりササを食べたりと、比較的活発に動いている場合が多いそうです(※2)。事前にお目当ての動物が最も活動する時間を知っておけば、より楽しく観察することができるでしょう。
また、観察時には双眼鏡を持参するのがおすすめです。キリンの長いまつげやヤギが草を食べている時の口など、ただ見ているだけでは気がつきにくい点でも何か発見があるでしょう。この時、別の動物の同じパーツに注目するようにアドバイスしてあげてください。たとえば「口」で見比べてみると、ライオンには牙があるけどヤギには前歯がない、などの違いに気づくことができます。
それから、動物園によってはガイドツアーを開催しています。参加すると動物解説員と一緒に見学ができて、観察方法も教えてもらえます。今までとは違った見方ができるようになるので、もし時間が合えば活用するといいでしょう。
動物園では、以下の自由研究をおすすめします。
「動物のくらしかんさつ」
【必要な持ち物】
・取材ノート(メモ)
・えんぴつ
・色えんぴつ
・デジタルカメラ、もしくはスマートフォンなど写真や動画が撮影できるもの
・双眼鏡
動物をよく観察して、その様子をノートにまとめます。何を観察するかは、自由です。好きな動物の暮らし方に注目してもいいですし、同じ「食べる」という行動を違う動物で比べてもいいでしょう。「どこに注目したらいいかわからない」という子どもには、動物ごとの足の形、毛、フンなど、違いがすぐにわかるものを比べてみるよう、アドバイスしてみましょう。不思議に思ったことはメモしておいて後で図鑑で調べたり、飼育員さんに聞いたりするように伝えます。また、動物のスケッチや動物の写真をまとめて、自分だけの動物図鑑を作るのも楽しいですね。
自分の気づきを大切に
子どもが喜ぶのは、自分で何かを発見したり、気づいたりした時です。保護者の方は、それをきちんと受け止めて共感してあげましょう。疑問に思ったことを調べるヒントを与えてあげて、それを子ども自身がまとめれば、自然といい自由研究になります。保護者の方は「写真があると後で見返すことができるよ」「パンフレットをもらっておくと、後で役立つよ」など、ちょっとした準備や観点のつけどころでサポートしましょう。
さらに、「お昼は隣の公園でお弁当にしようか!」など、"楽しいお出かけプラン"をたててみてください。保護者のプラスαの工夫で、子どもの興味をより広げ、楽しんで自由研究に取り組めるよう働きかけてあげましょう。
(※1)参照:『熱中症予防リーフレット』(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-10901000-Kenkoukyoku-Soumuka/0000124640_1.pdf
(※2)参照:『夏休みの自由研究 カンタン解決策特集!』(ベネッセ教育情報サイト)
http://benesse.jp/jiyukenkyu/shirabegakusyu.html