<小学生・サッカー初心者の練習法>【第2回】パス&コントロール

ボールをねらったところに正確に蹴る「パス」と、パスされてきたボールを蹴りやすい位置にしっかりと止める「コントロール」。サッカーは、ボールを「蹴る」ことと「止める」ことの連続だから、この技術を身につければ、グンとレベルアップできます。ボールを華麗に扱って、みんながビックリするような必殺パス! そんなことができるようになる方法を、元Jリーガーの中里宏司氏が、お手本を示しながらわかりやすく紹介してくれます。親子で一緒にチェックして、チャレンジしてみてください。

<小学生・サッカー初心者の練習法>【第2回】パス&コントロール(動画)



トレーニング1
「マーカー通し~キック~」

2つのマーカーの間を通るように、インサイド(足の内側)を使ってパスをするトレーニングです。インサイドは最も正確にパスを出せるので、サッカーでいちばんよく使われるキックです。そんなインサイドでまっすぐボールを蹴るテクニックが自然と身につきます。


やってみよう!
2人1組になり、2人の間にマーカーを2つ横に並べて立て、ボールがその間を通るように、インサイド(足の内側)を使って相手にパスをします。右足と左足、どちらでもできるようにしましょう。慣れてきたらマーカーの間隔を少しずつ狭くすると、難しくなる分、正確なパスの技術が身につきます。
※マーカーがないときは、水を入れたペットボトルを代わりにしてください。
<インサイドキックのポイント>
・軸足(ボールを蹴る足と反対の、蹴る前に踏み込む足)の爪先を、しっかりと蹴りたい人に向ける
・足首を直角に固定して、くるぶしの近くでボールを蹴る
・足を思い切り振らず、足の内側でボールを強く押す


トレーニング2
「マーカー通し~トラップ~」

トラップとはボールを止めること。パスされたボールを自分の止めたいところに止めるトレーニングです。止めたときにボールが体から離れてしまうと、パスを出すのに余分な時間がかかってしまうし、敵にボールを奪われてしまいます。正確なトラップを身につければ、パスを出す時にとても蹴りやすく、思ったとおりにプレーできるようになります。


やってみよう!
2人1組になり、2人の間にマーカーを2つ横に並べて立て、ボールがその間を通るようにインサイド(足の内側)で相手にパスをします。このとき、パスを受ける側がしっかりとインサイドにボールをあてて止めるようにします。右足と左足、どちらでもできるように、また、強いボールもしっかり止められるようにしましょう。

<ポイント>
・足首をブラブラさせずしっかりと直角に固定する
・くるぶしの近くにボールの中心をあてる
・足だけを出して止めるのではなく、体全体をボールのほうに動かし、体の中心で止める



トレーニング3
「パス&ラン」

走りながらパスをするトレーニングです。パスを出して走り、すぐにまたパスを受けることを、「ワンツーパス」といいます。ワンツーパスがうまくなると、敵にボールを取られずに攻撃できるようになります。


やってみよう!
2人1組になり、相手にパスを出したらすぐに走って、相手からボールが返ってきたらそれを受け、また相手にパスを出したらすぐに走る……これを繰り返します。走りながらパスを出すのは難しいので、最初はゆっくり、正確に蹴るように心掛け、慣れてきたら少しずつスピードを上げていきましょう。

<ポイント>
・蹴る相手にしっかり体を向けてパスをする
・ボールを止めてから蹴ってもかまわない



ちゅうコーチからのアドバイス:パス&コントロールで大切なこと
・パスするときもトラップする時も、インサイド(足の内側)を使う
・足首を直角に固定する
・パスするときは軸足(蹴らずに踏み込む足)の爪先をしっかりと相手に向ける
・トラップするときは体全体をボールのほうに動かし、体の中心で止める



親子でチャレンジ
「リフティング」

リフティングとは、ボールを落とさずに足で蹴り続けること。サッカーをまったく知らない人でも、遊び感覚でボールを正確に蹴る感覚が身につきます。そんなリフティングを、親子で一緒に楽しみながら自然に上手になる練習方法を紹介しましょう。


やってみよう!
(1)足を使ってボールを上げる「ボールリフト」の「後ろ上げ」をやってみましょう。ボールをカカトに近い位置で両足ではさんだ体勢から、ヒザを曲げてカカトをお尻に近づけるようにジャンプしてボールを後ろに上げ、同時に上体を左右どちらかに捻って振り向き、ボールをキャッチします。ボールを横ではなく後ろに高く上げるようにするのがコツです。

(2)両足を肩幅くらいに開いてその間にボールを置き、ヒザを伸ばしたままジャンプしながらボールを両足先でパチンとはさんで上げ、そのままボールを落とさずにリフティングをしてみましょう。爪先のほうではじくようにはさんで上げるのがコツです。


ワンポイントアドバイス
「試合当日の朝食」

Q:試合前日の朝食は、試合で100%の力を出すために、どんなメニューにすれば良いのですか?

A:試合当日の朝食は、体を動かすエネルギーとなる糖質をしっかりとるのがポイントです。糖質を多く含むのはご飯、おもち、うどん、パン、シリアルなどです。タンパク質やビタミン、ミネラルなどが豊富に含まれている卵も朝食に最適です。疲労回復に効果の高い果物などもとるようにしましょう。

おススメのメニュー例
ごはん・みそ汁・ハムエッグ・イチゴ・オレンジジュース


また、食べ物が消化され、エネルギーに変わるには時間がかかります。試合の3~5時間前に食べるよう、心がけてください。もしも試合直前におなかが空いてしまったら、エネルギーに変わりやすいバナナやゼリー飲料などでエネルギーを摂取。また、水分補給は必ず行ってください。おなかが空いては、試合で十分に力を発揮できません。しっかりした朝食が勝利へのパワーになるのです。


ちゅうコーチの「今日のひとこと」
サッカーが上手なだけでは良い選手とは言えません。しっかり握手をすることも大切です。練習や試合の前と後には、敵味方を問わず、必ず握手をしましょう。その時、相手の目をしっかり見ることも大切です。


プロフィール

中里宏司

中里宏司

元Jリーガー、通称「ちゅうコーチ」。「湘南ベルマーレ」で活躍後、コーチになる。2004(平成16)年アテネオリンピック代表候補。

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