家庭でできる経済学 気になる用語(1)【好景気 不景気】[現代っ子のお金学]

子どもに「どういう意味?」と聞かれた時、うまく説明できない言葉って、ありますよね。今回から4回にわたり、ニュースでよく耳にする経済用語を取り上げます。生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさんにアドバイスをいただきました。


「景気」とは「世の中が元気がどうか」ということ

「景気」とは、世の中の経済活動の状況を表わす言葉で、元気がある時は「好景気」、元気がない時は「不景気」といいます。

好景気だと……
ものが売れる→会社がもうかる→働く人の給料が増える→増えたお金でたくさんものが買える→ますますものが売れる

不景気だと……
ものが売れない→会社がもうからない→働く人の給料が減る→お金が少ないのであまりものが買えない→ますますものが売れなくなる



景気が家族に与える影響を考えてみよう

景気の良し悪しは、毎日の生活にさまざまな影響を与えます。好景気の時・不景気の時では、それぞれどんなことが起こるかを、親子で考えてみましょう。
たとえば……
好景気の時は

○給料やボーナスが増える
○欲しいものが買いやすくなる
○旅行に行ける
○外食が増える
○(ものが売れるので)会社が忙しくなる
○(買う人が増えるので)ものの値段が上がる
不景気の時は
○給料やボーナスが減る
○欲しいものがなかなか買えない
○旅行になかなか行けない
○食費を節約するようになる
○(ものが売れないので)会社がひまになる(倒産する会社も出てくる)
○(買う人が減るので)ものの値段が下がる



好景気、不景気は繰り返す

景気の波の周期は、波の種類によって違うので気を付けてください
景気の波の周期は、波の種類によって違うので気を付けてください
景気は、好景気→後退→不景気→回復→好景気……という波型を描いて、繰り返すように変化すると言われています。景気が最も悪い時点を「景気の谷」、景気が最も良い時点を「景気の山」と言います。
一番最近の「景気の山」は、2007(平成19)年10月とされています(暫定)。

親向け豆知識「景気動向指数」
現在は不景気? それとも回復途中? ……そんな景気の動向を把握するために役立つのが「景気動向指数」です。景気動向指数は、内閣府経済社会総合研究所が公表しています。また、ほかにも「消費者物価指数」(一般消費者世帯が購入する商品とサービスの価格の動きを示した数値)など、景気の動向を判断する材料はいくつかあります。

親子学習に役立つサイト
金融広報中央委員会「知るぽると〔おかねのね〕」


次回は「気になる用語(2)【インフレ デフレ】」を予定しています


プロフィール



生活経済ジャーナリスト。新聞社で生活経済記事を担当し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。退職後、執筆活動や講演活動にて活躍中。

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