家庭でできる経済学 親子で学ぼう!シリーズ【地産地消】[現代っ子のお金学]

「地産地消」は小学3・4年生の社会科で学ぶ「地域の人々の生産や販売に見られる仕事の特色および国内の他の地域とのかかわり」に通じるテーマです。
また、環境問題を考えるきっかけや食育の一環にもなります。生活経済ジャーナリストのあんびるえつこさんにアドバイスをいただきました。


「地産地消」という活動に目を向けよう!

住んでいる地域に農家の直売所や農業協同組合(JA)の直営店がある場合もあるでしょう。また最近は、「地元の野菜コーナー」「地産地消コーナー」などを設置しているスーパーマーケットが増えています。さらに学校給食でも地元でとれた農産物を積極的に取り入れる傾向にあります。
買い物や給食の献立表をきっかけにして「地産地消」という活動があることを、子どもに伝えましょう。

【地産地消】とは……地域で生産されたものを、その地域で消費する活動



子どもに伝えたい「地産地消」のメリット

「地産地消」には、次のようなメリットがあります。

● 新鮮な農産物が食べられる
● 生産者の顔が見えやすいため、安心で安全な食の選択につながる
● 流通コスト(輸送費用)が削減できるので、価格が安くなる
● 地域の伝統ある食文化を守ることができる
● 輸送に伴う二酸化炭素など温室効果ガスの排出が少なくなる(フード・マイレージの数値が低くなる)ので、環境にやさしい


日本のフード・マイレージは韓国・アメリカの約3倍!!
食料の多くを海外からの輸入に頼っている日本は、フード・マイレージの数値が群を抜いて高くなっています。環境保護のためにも、地産地消は大切な活動です。

※フード・マイレージとは……相手国からの輸入食料の総重量に輸送距離を掛けた数値。数値が高い国ほど環境に大きな負荷を与えているといえます。


【各国のフード・マイレージの比較(2001<平成13>年)】
参考資料:農林水産政策研究所 試算
各国のフード・マイレージの比較(2001<平成13>年)

プロフィール



生活経済ジャーナリスト。新聞社で生活経済記事を担当し、ファイナンシャルプランナーの資格を取得。退職後、執筆活動や講演活動にて活躍中。

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