ゲーム機の所有率は85%!

アンケート期間 2007/7/31~2007/8/2 回答者数:486人

最初に、今回のアンケートで寄せられた、ゲームに関する悩みを二つご紹介しましょう(カッコ内はお子さまの学齢)。
  • 夢中になるとなかなか切り上げることができないので、私が声かけしてやめさせています。もう少し自分で時間を気にしながらできないものかな……と思っています。(小3)
  • 子どもが友達と、「ゲームソフトを忘れた」「落とした」などの押し問答になったことがあります。それ以来、ソフトに名前を書くことにしました。(小5)

さまざまな携帯型ゲーム機やテレビゲーム機、あるいはパソコン・携帯電話などのゲームができる機器が世の中にあふれる現代、このような悩みを抱える家庭は多いのではないでしょうか。好む・好まざるにかかわらず、家庭ではゲーム機とどのように付き合うかが問われているようです。皆さまのゲームに対する考え方、接し方などをご紹介していきます。

ゲーム機の所有率とゲーム時間は?
まず、回答者のお子さまがゲーム機を持っているか、持っているなら1日を平均してどのくらいの時間ゲームをしているかを伺いました。

【図1 お子さまがゲームをする時間は1日あたりどのくらいになりますか(「持っていない」も含む)】


ゲーム機を「持っていない」お子さまは、学齢が上がるにつれて減っていき、中学生以上になるとわずか2%。98%のお子さまがなんらかのゲーム機を持っていることになります。
ゲームをする時間は、小学校入学前では「ほとんどしない」が34%と最も多くなっています。それが、小学生ではどの学年でも「1時間以内」が最も多くなり、「2時間以内」も増え、「ほとんどしない」が減ります。そして、中学生以上になると「2時間以内」は小学校高学年とほぼ変わらないものの、「ほとんどしない」が増えます。部活や勉強などで忙しくなることが、その理由として考えられます。
男女差については、ゲーム機を持っている・持っていないも含めて、大きな違いはありませんでした。ただ、女子のほうがゲームをする時間が若干少ない傾向がありました。

ゲームをするときのルールとは?
次に、各家庭がゲーム機を使用するときのルールをご紹介しましょう。回答者のかたには、あてはまるものをすべて選んでいただきました。

【図2 お子さまがゲームをすることについて、ご家庭で決めているルールはありますか】
お子さまがゲームをすることについて、ご家庭で決めているルールはありますか

「1日にゲームをしてよい時間を決めている」など、ゲーム時間に関するルールを決めている家庭が多いようです。また、「友だちとゲーム機やゲームソフトの貸し借りをしてはいけないことになっている」という、友達とのやりとりに関するルールも上位にあがりました。ルールを決めるということは、それだけ悩みが多いということかもしれません。冒頭でご紹介した悩みも、ゲーム時間や友達とのやりとりに関するものでしたね。

ゲームには良い面も悪い面もある
それでは、各家庭はゲームに対してどのような考えをもっているのでしょうか。回答者のかたには、それぞれ、自分の気持ちに最も近いものを選んでいただきました。ゲームに対する肯定的な考え方と否定的な考え方に分けて、順にご紹介します。

【図3-1 お子さまがゲームをすることについての肯定的な考え方】
お子さまがゲームをすることについての肯定的な考え方

【図3-2 お子さまがゲームをすることについての否定的な考え方】
お子さまがゲームをすることについての否定的な考え方

ゲームに対する肯定的な考え方では、「気分転換やストレスの解消になる」が76%(非常にそう思う+ややそう思う)でトップ。否定的な考え方では、「健康面への影響や体力低下が心配だ」が79%(非常にそう思う+ややそう思う)でトップにきています。その他の項目を見ても、「非常にそう思う」と「ややそう思う」を合計するとゲームに対して肯定的な考えも少なくないことがわかります。

ただ、二つの考え方ともに、それぞれの項目に対して「どちらともいえない」という回答の多さも目立ちました。これはたとえば、ゲーム機には「友人関係をつくったり、維持したりすることに役立つ」面もあるけれど、「対面での人間関係を持たなくなる」面もあるように、ゲームをすることによる影響が、正の面と負の面の両方に及ぶことが原因の一つとして考えられます。

ゲームとどう付き合うか
最後に、皆さまのゲームに関するさまざまな声をご紹介します。

〈こんな悩みを抱えています〉
  • 友達がみんな持っているから欲しいと言います。私はせめて小学校入学までは与えたくないと思っていますが、子どもは話題に入れなくて寂しいようです。(小学校入学前)
  • 対戦型のゲームをすると、ストレス発散どころかゲームで負けたことにイライラし、兄弟げんかのなかで「死ね」などの暴力的な言葉を使う。新しいゲームが出たときに自分の気持ちを抑えることができず、家のお金を持ち出したこともある。(小6)
  • 複数の友達で遊ぶときに、ゲームをする子とそうでない子に分かれて遊んでいることや、せっかく遊びに来たのに黙って別々のゲームをしていることに違和感を覚える。(小3)
  • ゲーム以外の遊びをあまりしなくなる。また、待ち時間ができたときに、ゲームなしではいられず、すぐに「暇だ」などと言う。道具がなくても言葉遊びやクイズなど、楽しく時間をつぶす工夫ができてもいいと思うのだが、そういう発想がない。(小4)

〈こんなふうに付き合っています〉
  • ゲームとうまく付き合えるタイプの子と、のめり込んだり約束が守れなかったりするタイプの子がいると思う。我が子はうまく付き合えるタイプなので心配はしていないが、もしトラブルがあって悪影響があれば、即刻取り上げるつもり。(小5)
  • それぞれの家庭でルールを決めて楽しむなら、とても良いと思う。ゲームの攻略方法などで友達との付き合いが広がることもあるようだ。(小6)
  • 子どもが小さいときは依存症やゲーム脳への不安があり、ゲームは必ずやるべきことが終わったあとと決め、守らせた。大きくなったらゲーム以外の興味が増えて、心配が杞憂に終わったと思う。家族間の決まりを作ることが子どものためになると思う。(中学生)

ゲームは、その気になればいつでもどこでも一人ででもできるもの。だからこそ、熱中してやめられなくなってしまうこともあるのでしょう。お子さまのタイプによって熱中の度合いも異なり、まさにお子さまがハマっている家庭では心配も多いことと思います。ただ、成長して視野が広がり他に興味のあるものができれば、自然にゲームから離れていくことが多いものです。お子さまのタイプを見極めて家庭なりのルールを決め、お子さまが自分をコントロールする術を身に付ける練習の場として、ゲームを活用してみるのも一つの方法のような気がしました。

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