[調査]子どもの教育にどれだけお金をかけますか?

アンケート期間 2006/09/6〜2006/09/8 回答者数:1,235人

前回は、各家庭の「受験」についての話し合いでは「中学受験」と「進路・進学にかかる費用」についての関心が高いというレポートをしました。今回は、「進路・進学にかかる費用」にスポットをあて、また、公立中高一貫校への意識を交えながら少し詳しくご報告します。

高い学費に揺れる、家庭ごとの考え方

まず、回答者の皆さまには、ある調査結果を見て、感じたことを書いていただきました。



調査のなかの最も学費がかからないコースと、最も学費がかかるコースという極端な例を見ていただいたわけですが、こんな声があがりました。※カッコ内はお子さまの学齢。

<公立と私立の格差が大きい>

  • 仕方がないとは思うがずいぶん格差があり、子どもの進路まで親の収入格差が大きく影響していると思うと、自分がどれほどできるかを考えたときに切なくなる。(小1)
  • 子どもが希望し可能性があるのなら、私立も選択肢に入れようとは思うが、あまりに金額が違い過ぎ、公立教育と私立教育はそんなに違うのかと疑問をもってしまう。(小5)
  • 所得格差が学力格差を生む傾向になりやすい。ただ、ずっと私立とか、ずっと公立といった進路には実際はなりにくいと思うので、ここまで差がでるとは思わない。(小4)


<できれば公立に進んでほしい>

  • 学費だけの問題で学校は選べませんが、勉強して受験の苦労をしたほうが良い経験になるし、学費も助かるので、公立コースにしてほしいというのが本音です。(中学生)
  • 実力があり、本人が望んでいるのに、お金がないから進学をあきらめてくれとは、親として絶対に言いたくありません。でも兄弟が三人いるので、お金ができるだけかからない道を選んでほしいなというのも本音です。(小2)


<私立が高いのは仕方がない>

  • 約三倍の学費の差がありますが、私立はレベルの高い教育をしてくれ、子どもの視野も広がると思うので、高いだけの価値があると思います。(小学校入学前)


<教育費は一度にかかるものではない>

  • エスカレーターコースで進んだとしても、1,800万を一度に出費するわけではないので、大変だけど何とかなるかも、と思います。(小2)


<お金のかけ方の問題では?>

  • お金をかけるだけの価値が私立にあると考える家庭が私立を選ぶのだと思うが、私自身は、そのお金を子どもと一緒に(または子ども同士で)楽しんだり経験したりするために使いたいと思う。そのほうが人生豊かに生きられると思うから。(小2)
  • お金をかけたからといって、ベストの人生が約束されているわけではない。(小4)


<子どもの希望を大切にしたい>

  • 私立に入学しても授業についていくためにさらに塾に通う子も多数いるという。お金をかけて親が選んだ進路は本当に子どもが望んだものなのか……? もっと遊びたかったのでは……? 小学生が電車で通学しているのを見るとそんなことを思う。(小4)
  • 結局、子どものやる気次第だと思う。子どもを自立させるためには、手とり足とりではなく、親は遠巻きに見つめるナビゲーターであるべきだと思う。(小1)


他にも、塾へ行くことが前提となっているような進学状況への批判や、学費支援策への要望など、さまざまな意見がありました。進路別の学費を詳しく知りたいという意見もありました。進学にかかる費用としては、文部科学省が行った調査結果【図1】もあります。ここには塾の費用は含まれていませんが、ご参考になるかと思います。

【図1 幼稚園4歳から高校3年までの14年間の学習費総額】

出典:文部科学省 平成16年度「子どもの学習費調査」


公立中高一貫校へかかる期待

進学の新たな選択肢の一つとして、公立中高一貫校の設置が進められています。皆さまは、この公立中高一貫校をどのように認識しているのでしょうか。

【図2 「公立中高一貫校」とはどんな学校かを知っていますか?】




【図3 「公立中高一貫校」に興味がありますか?】


二つのグラフを見ると、お子さまの学齢が上がるほど公立中高一貫校を知っているかたは増えていき、小学校入学前でも7割近くのかたが興味をもっていることがわかります。公立校や私立校の現状を踏まえると、公立中高一貫校にはそれだけ多くの期待がかけられているといえそうです。

現実問題として、教育と学費とは切り離せないものだけに、皆さまの考えや悩み、不満などが非常にダイレクトに伝わってきたアンケート結果でした。それらを拝見していると、一つひとつの表現や選択する道は違いこそすれ、保護者のかたの願いは“お子さまの可能性を伸ばせる教育を実現してほしい”ということに尽きるのではないか、という思いを抱きました。

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