『塾選びのポイントは「家から近い」「講師が熱心」』

前回の「習い事」に続き、今回は「塾」をとりあげました。「何年生ごろから塾に行くのか?」「費用は?」「塾選びのポイントは?」・・・などを見ていきます。

塾通いが増えるのは小学4年生。塾通いのピークは中学3年生。

まず、塾に通っている割合はどのくらいなのでしょうか?回答者全体で見ると34.5%でしたが、当然のことながら学年によってかなりの差異が見られるので学年別に見てみましょう。高校受験を控える中学3年生がもっとも多いのは誰もが予想できるところですが、小学3年生と4年生を比べてみると、小学4年生から急激に通塾率が高くなることがわかります。
前回の「習い事について速報版」と比較してみると、習い事のピークが小学2,3年生で4年生から減少傾向になっていることから、「3年生までは習い事、4年生からは塾」という様子がうかがえます。

「現在、お子さまは学習塾や予備校に行っていますか?」



週に何回塾通い?小学5,6年生、中学3年生では週3日以上が半数に。

通塾者は週に何回塾通いをしているのでしょうか?小学3年生ごろまでは週1日、週2日が大半を占めますが、小学5,6年生、中学3年生では週3日以上が半数になっています。

「週に何日塾(予備校)に行っていますか?」


次に塾にかかる費用を見てみます。小学4年生あたりから「月額20000円以上」の割合が増加する傾向にあることがわかります。

「塾(予備校)にかかる費用は月額いくらくらいですか?」



塾選びのポイントは「家から近い」「講師が熱心」「進学のための学力がつく」

今、通っている塾を選んだ理由をあげてもらったところ、「家から近い」がもっとも多く、次いで「講師が熱心」「進学のための力がつく」となりました。「その他」を見てみると「受験情報が得られるから」「時間や曜日が都合に合うから」「本人がその塾に行きたいと希望したから」「個別指導で丁寧な指導が受けられるから」などの回答が目立っています。

「行っている学習塾(予備校)を選んだ理由は何ですか?(3つまで)」



塾に期待することは?「成績向上」「受験合格」以外にもさまざまな要望

保護者として、塾(予備校)にどんなことを期待しているのでしょうか?「学習塾(予備校)に期待することやしてほしいことは何ですか?」のフリーアンサーを見ていくと、「受験合格」「成績向上」はもちろん、「理解」「目標」「やる気」「学習習慣」「個別指導」といったあたりがキーワードといえそうです。以下にフリーアンサーをいくつか紹介します。

<未就学児の保護者>

  • まだ幼稚園の年長なので行かせていませんが来年は小学校に入るので考えています。期待することは、「勉強は楽しいものなのだ。」ということをわからせてほしいということです。低学年のうちは、楽しく一人一人にきめ細かく指導してほしいです。そのためには少人数制と大人数制をミックスするなど多方面からの子どもへのアプローチが必要だと思います。
  • 学校と協力する姿勢。あくまでも子どもの学力を伸ばすためのものであってほしい。「学校の先生は信用するな」と公言するような塾は、子どもの心の発達には望ましくないと思うので。

<小学生の保護者>

  • 勉強そのものを教えることと同時に、勉強に取り組む姿勢みたいなものや、学校(無料)ではなく、塾なのだから、フレシキブルに各々の子どもの状況にあわせて、向上できるサポートをしていってほしい。
  • 小学生の間は学習に対する興味や関心を導き出す講義や実験、基礎固め。中学生になったら、それに応用や発展を絡めて少し複雑な思考力をつけていただきたいです。高校生になれば、ズバリ受験テクニックでしょう。
  • 受験のために行かせているので、当然志望校へ合格するぐらいの学力をつけさせること。また、中学進学後に困らないよう基礎的な学力や勉強法、授業の受け方。また、受験できる学校の情報を教えてほしい。家庭学習の方法も個々に指導してくれると嬉しい。
  • 子どもが行っていたところは、低学年の頃から、いかによい成績をとりよりよい中学に合格し、効率よく問題を解くかが主体だったように思います。確かにそれが第一前提なのかも知れませんが、確実にひとつずつ自分のものにし次へと続く気持ちが少しずつ萎えてきたような気がします。解ける喜びより、なんとなく教えてもらったやり方を暗記し、解いて答えがあって、次へ進むといった感じでしたので、もっと、子どもに考えさせる、次へ進みたい、もっと知りたいといった気持ちを育てられるような授業内容、進行速度、宿題の量を考えてほしいです。(わが子がついていけなかっただけかも知れませんが・・・)
  • 一番は苦手科目の克服ですが、子ども自身が自ら意欲的に学習に取り組める姿勢を身に付けさせてほしいです。それと、欲を言うと、勉強を机上だけに終わらせず、実生活に結び付けたかたちでの応用力。

<中学生の保護者>

  • 大手の他人任せの塾は、ただ単にカリキュラムをこなすだけのように感じられる。塾の講師である以上、生徒のことをとてもよく考えてくれる先生は、子どもも慕うし、また成績が上がることに繋がると思うので、気を抜かないで頑張ってほしい。
  • 率直に言って、成績をあげるために行かせているので、本人が苦手なところを少しでも理解できるように指導してほしい。ただ目的も無く塾に通っているだけでは意味が無いので。
  • 塾に行かせる以上成果を期待します。人間形成や、他人との協調性も大切ですが、やっぱり塾は結果です。
  • 学校では学べないことを教えてほしい。今の状況では、目的の学校に入るためにはどうしても受験のノウハウが必要だし、入試問題を解く技術がいるから。

<高校生の保護者>

  • 勉強の楽しさや厳しさなどを体験させてほしい。もちろん、勉強への取り組み方も教えてほしい。
  • 本人がわからない部分、つまづいている部分を把握してわかるように教えてくれること。受験情報の提供。本人の意思を尊重し、塾の考えを押し付けないこと。



いただいたご意見ご感想


  • 我が家の息子は年中(幼稚園)ですが、中学は私立を考えています。小学校のどのあたりから塾へいくべきか、日々考えて悩んでいますが、今回のアンケート結果は驚きました。また、大変、参考になりました。ありがとうございました。(この手の話題は、まだ幼稚園ですので、周囲に聞けないので困っていたのです)


  • 何年後かの塾選びが本当に大変なことだと思いました。子どもは小1ですが、習い事を二つと野外活動もさせていますので、塾に行くならひとつはあきらめないといけないし、本人と話し合って真剣に考えようと思います。


  • 我が家は受験は考えていません。一番上の子どもが小2ですが、周りにはもう塾にいっている子が何人もいます。アンケート結果でも、4年生からぐっと増えるとなっていました。塾はいずれいかせると思いますが、受験を考えなくても塾が必要という学校の授業には問題があると、常々思っています。問題を解くノウハウは、私ではわからないので、やっぱり塾が必要ですが、一ごろから行かせようか、費用の面からも悩んでしまいます。

続きを読む→今こそ考えたい、塾の効果と自ら学ぶ力

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