保護者と学校の連携・宮崎県立宮崎西高校

いま、さまざまな教育環境変化を抱える高等学校にとって、学習習慣や生活習慣の確立、部活動など学校運営の多くの指導場面において、家庭との連携が不可欠となってきています。



また保護者の視点で考えても同様で、保護者が学校とコミュニケーションをうまく取れなければ、学校の方針を理解したり、家庭では気がつかない子どもの変化を把握したり、進路選択のよりよい子どもの意思決定ができないこともあるでしょう。今回は、15歳以降の成長過程に、保護者と高校現場の間で、どのようなコミュニケーションが必要かを考えてみます。

宮崎県立宮崎西高校は、毎年300名前後の国公立大学合格者を輩出する九州でも有数の進学校です。この宮崎西高校では、4月下旬に実施されるPTA総会の終了直後から、全家庭を対象にした「家庭訪問」を行っています。実は、全国的に高校段階での家庭訪問は珍しいのですが、生徒の通学経路や家庭での学習環境を早期に把握することは、その後の保護者との連携に極めて有効に働いているようです。高校入学直後の新しい環境に馴染めずに、心理的に無理をしている生徒はいないかなど、家庭とのキャッチボールを続けているのです。

また、2005年3月には、「西高YUME講座」と題した、保護者による進路意識啓発のための『職業講演会』も開催。保護者側からの提案を受け、学校側との協議を経て実行委員会を立ち上げ、そして保護者を中心に具体化されていきました。弁護士、国家公務員、会社経営、医師など、合計22もの講座が設置され、1・2年の生徒は全員参加しました。そのすべてを保護者が中心となって運営しています。

このように、学校と保護者の信頼関係をベースに、保護者が自ら活動の形を作り上げ、成功を収めている宮崎西高校の事例は、学校と保護者、家庭との関係を考える際に、多くのヒントを与えるではないかと思います。

一方で、教師はもちろん、この取り組みは保護者にとても新鮮な体験になったようです。講師として参加した保護者の大半は生徒のお父さんだったのですが、中には初めて学校に足を運んだ人も・・・・。

今までPTA活動に敷居の高さを感じていた保護者の中には、今回の取り組みがきっかけで学校・保護者の『共育活動』に関わることの意義を実感できたケースもあったようです。

そして、高校生たちも、このイベントでいろいろなことを体感、体得したようすです。

講座を受けた中にこんな感想がありました。

「この講座を通して、自分の知りたい事について、深く知る事ができました。こんなふうに人一倍努力して苦労されてきた方々の話は、厳しさ、楽しさ、たくさんのことを伝えてくれました。現在、学校にも行かず、職にも就かない若者が増えていると聞きました。でも私は自分の目標に向かい、必ず夢を実現し、現代に生きる日本人として恥じることなく生きたいです。」(1年○組 Nさん)

学校と保護者の理想的な関係とは、学校側の指導プランにすべて受身になる・・・ことではなく、学校と保護者(家庭)の役割分担を前提として、互いにサポートし合える関係を築くことだと思います。

「地域の教育力」という言葉があります。まさに、この宮崎西高校の取り組みのように、地域の学校作りに自分たちも参画して、よりよい教育の機会や、語り合いの場に保護者自身で高めていくことが、小・中・高の全ての学校段階で求められているようです。

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