雨の日の室内遊び お出かけできないときのアイデア集(工作・アプリ・動画・知育)【幼児・小学校低学年】
雨の日はお出かけができず、親子ともにちょっとゆううつですよね。新型コロナウイルスの影響もあり、屋内型の施設に遊びに出かけるのも難しい状況。家での過ごし方に悩んでいる保護者のかたも多いでしょう。そこで今回は、室内でも楽しめる遊びをたくさんご紹介します! 工作から運動遊びまでジャンルはさまざま。保育士経験10年のなかで、雨の日も楽しく遊べるアイデアをお持ちの元保育士さんに、幼児~小学校低学年のお子さま向けの遊びをアドバイスいただきました。
身近なもので遊べる工作
まずは、家の中にあるものでできる工作の紹介です。工作というと、幼児期には難しいイメージもあるかもしれませんが、そんなことはありません。扱いやすい素材を選んだり、親子で一緒に作ったりすれば、小さいお子さまでも楽しむことができます。
画用紙を使って工作も遊びもお勉強も!
まずは、画用紙で作る「お魚」です。画用紙に魚の絵を描いて切り取り、クリップを付けるだけ。小さなお子さまなら、魚の目を描いたり模様を描いたりするだけでもOKです。あとは、割り箸に紐とマグネットを付けて、釣り竿を作りましょう。これだけで魚釣りが楽しめます。
この工作は、魚釣り以外にも使える優れもの。お魚屋さんやお料理などのおままごとに加えれば、普段の遊びがもっと楽しくなるでしょう。また、数をかぞえたり色を合わせたりすれば、ゲームやお勉強にも使えます。たったこれだけで遊びが広がる、楽しい工作です。詳しい作り方は以下の記事を参考にしてください。
外に出られない日は何して遊ぶ? 画用紙だけでできる想像力豊かな遊び方
段ボールは幼児から小学生まで楽しめるアイテム
サイズが大きく丈夫な段ボールは、工作で大活躍! たとえば、このようなものが作れます。
・おもちゃ箱や宝物入れ
・秘密基地
・キッチン道具
・電車や車
・お面や剣
・プラネタリウム
大きなものなら、子どもが入って遊んだり、乗り物にしたりすることが可能。小さなものなら、普段の遊びにプラスできるものを作ることができます。口の開いた大きな段ボールを部屋に置いておくだけでもOK。子どもは想像力豊かですから、中に入ったりかぶったりして遊びをふくらませていくはずです。
工作をするときは、お子さまだけでなく保護者のかたもケガに注意してください。厚い段ボールはハサミで切るのが難しいため、カッターを使うのがおすすめです。段ボール専用のカッターを使うのもよいでしょう。
幼児の室内遊びは段ボールを使うと面白い!おすすめの工作・遊び方を紹介
新聞紙やチラシは小さな子どもにもおすすめ
新聞紙やチラシは、どの家庭にもある身近なアイテム。これだけでも、いろんなものが作れます。
・ボールやバット
・お面や帽子
・洋服やアクセサリー
・雪や雨
新聞紙やチラシのメリットは、手でちぎれるところ。小さなお子さまでも扱うことができ、音や感触を楽しみながら遊べます。ヘビに雪に雨……ただちぎるだけでいろんなものがイメージできるでしょう。遊んだ後は、大きなビニール袋に集める競争をすると片付けまで楽しめます。集めたら丸めてボールにしたり、てるてる坊主を作って飾ったりしてもよいですね。
他にもたくさんある!身近な工作アイテム
家にあるものでできる工作は、まだまだたくさん! 特別なものがないとできないと思っているものも、実は簡単に手作りできます。
・折り紙……ハンカチ、タオル
・粘土……小麦粉、米粉
・楽器……ペットボトル、お菓子の空き箱、牛乳パック
・人形……古封筒、手袋
・ボール……ハンカチ、タオル、ビニール袋
折り紙は、ペラペラしたものであれば代用が可能。粘土もキッチンにあるもので手作りできます。楽器や人形、ボールだって、わざわざ買わなくても簡単に作れるのです。
工作のよいところは、作るところから楽しめるということ。遊ぶだけだとすぐに飽きてしまうお子さまも、作るところから始めれば長く楽しめるかもしれません。幼児期は保護者のかたの手が必要なところも多いですが、作ってみると大人の方が夢中になっていたということもあるはず。下記の記事も参考にしながら、親子で工作を楽しんでみましょう。
デジタルコンテンツ アプリ・動画
体を動かすのが好きなお子さまにとって、室内で過ごすのはゆううつかもしれません。そんなときは、デジタルコンテンツも活用してみましょう。
動画を見ながら屋内でも体を動かそう
動画はただ見るだけのものではありません。一緒に踊ったり運動したりすれば、屋内にいながら体を動かすことができます。「しまじろう」や「ちびまる子ちゃん」など、小さなお子さまが好きなキャラクターが出ている動画を選べば、より楽しめるでしょう。
屋内で体を動かす場合は、机などを動かしてスペースを広く取るとよいです。思い切り動けた方が、子どもたちも満足します。アパートなどで飛び跳ねるのが難しい場合は、座って上半身だけを動かすといった方法でもよいでしょう。また可能であれば、テレビやプロジェクターに投影して大画面で見るとより楽しめます。以下の記事でおすすめの動画を紹介していますから、参考にしてみてください。
運動不足解消に!幼児教育のプロが選ぶ、親子の室内遊びにおすすめなYouTube5選
幼児向けアプリで「お絵描き」を楽しもう
アプリを使って遊ぶこともできます。今回ご紹介するのは無料のお絵描きアプリ。指を使って色を塗ったりパーツを組み合わせたりして、自分だけのどうぶつをデザインできるものです。指先を使うだけなので、まだ筆圧が弱いお子さまでも楽しむことができます。
子どもがアプリで遊ぶ際のポイントは、遊びっぱなしにしないということ。できれば一緒にアプリを見ながら、「この色キレイだね」「これは何?」と会話を楽しめるとよいですね。お子さまだけで遊ぶ場合も、終わった後に感想を話し合ってみてください。そうすることで、1人遊びになりがちなアプリも、親子で楽しめるツールになります。
知育にも役立つ工作
知育というと、手作りするのは難しいと思うかもしれません。たしかに、工作のなかでは手間がかかるものですが、その分さまざまな力を育てることができます。できるところだけでもお子さまに手伝ってもらって、親子で工作を楽しみましょう。
ひらがなが覚えられる工作
年長児くらいになれば、ひらがなに興味を持つお子さまもいるでしょう。小学生も、1年生の前半はひらがなを覚えている時期。知育工作を通して、お子さまの関心や学習の後押しをしてあげるとよいですね。今回ご紹介する2つの工作は、簡単な材料でできます。
1つは、しりとりカードゲーム。五十音で始まる言葉を1つずつ厚紙に書いていき、それを使ってしりとりをします。ひらがなが書けるお子さまであれば一緒に作れるので、工作の段階から楽しめそうですね。書くことが難しいお子さまの場合は、模様を描いてカードをデコレーションするだけでもよいでしょう。
もう1つは、パズルのようにひらがなを組み合わせるゲーム。ひらがなを分解し、クリアファイルを切ったカードに一画ずつ書きましょう。これを組み合わせて、1つのひらがなを完成させる遊びです。ひらがなの正しい形や書き順も、楽しみながら覚えることができます。少し難しい工作なので、色を塗ったり上下のテープを貼ったりする作業をお子さまに手伝ってもらうとよいですね。
「ひらがな」の練習をしながら語彙力もアップ! 作って遊ぼう「しりとりカードゲーム」【おうちで知育工作】
ひらがなを覚えはじめたお子さまにオススメ!透明ひらがなカードゲーム【おうちで知育工作】
ゲームをしながら「不思議」を体感できる工作
不思議な現象は、子どもの知的好奇心をくすぐります。始めは保護者のかたが作って遊んでみて、2回目は親子で一緒に作って……という感じで進めるのもおすすめ。「なぜ?」という気持ちと、「こんな仕組みなのか」という発見、どちらも体験することができます。
こちらは磁石を使った工作で、2羽のコガモをゴールさせるというゲームです。見本はシンプルなコースですが、工夫次第でもっとボリュームアップすることができます。難しい作業が多いため、お子さまには色を塗ってもらったり絵を描いてもらったりするとよいでしょう。
こちらは、宝探しゲームができる工作。クリアファイルと白・黒の画用紙、あとは3色以上の油性マーカーがあればできます。仕組みは案外シンプル。年長児~小学生のお子さまなら、保護者のかたが教えてあげれば作れると思います。「宝探し」という名前ですが、発想次第でいろんな遊び方ができるでしょう。
それぞれの工作の詳しい作り方は、以下の記事を参考にしてください。
磁石の力を体感!手作りゲームで自然科学に興味をもつきっかけを【おうちで知育工作】
子どもがワクワク、大喜び!クリアファイルで作る不思議な宝探しゲーム【おうちで知育工作】
想像力が膨らむ!親子で楽しめる工作
次に紹介するのは、子どもの想像力を思い切り膨らませてくれる工作。親子ともに夢中になること間違いなしです。
牛乳パックとプラバン、油性ペンを使って作る映写機です。スマホや懐中電灯のライトで壁に映せば、映画館のようになります。映写機本体は保護者のかたの手が必要ですが、映す絵はお子さまでも描けるでしょう。オリジナルのお話を作って楽しんでみてください。
こちらは蛍光ペンを使った工作です。ブラックライトが必要ですが、後は蛍光ペンで絵を描くだけ。紙コップやペットボトルを使ってもよいですし、紙に描いて壁や家具に貼るだけでもOKです。宇宙空間、お化け屋敷、深海……工夫次第でいろんなものがイメージできます。家にいながらお出かけした気分になれそうですね。
詳しい作り方は、以下の記事を参考にしてください。
室内遊びで注意すべきこと
幼児期~小学校低学年のお子さまが室内遊びをする際は、特に安全面での配慮が必要です。具体的にどんな点に気を付けたらよいか見てみましょう。
危険な箇所を子どもの目線でチェック
机や家具の角にカバーを付けるときは、子どもの目線になってみてください。ちょっとしゃがんでみると、ちょうど目の高さと同じ位置に鋭利なものがあってドキッとすることがあります。まずはそういった箇所をカバーし、他にも危険な場所があれば対応していきましょう。
ダンスや運動など、体を動かす遊びをするときは家具を移動させると安心です。ちょっと面倒でも、子どもの安全を一番に考えてあげましょう。
危険な物は手が届かないところに
危険なものを手が届かないところに置くというのは、日頃心がけているでしょう。ただ、工作をするときはより注意が必要。ハサミやカッターなどの刃物を使う場合は、使い終わった後にすぐ片付けましょう。どこに置いてあるのか常に把握しておくことも大切です。
また、3歳未満などの小さなお子さまがいる場合は、誤飲にも注意が必要。磁石やクリップだけでなく、ビニールや紙の切れ端なども口に入れる可能性があります。ゴミ箱を用意してすぐに捨てる、工作の間はおんぶするなど、お子さまの年齢や状況に合わせて配慮してあげてください。
親の目が届くところで
比較的安全な室内。しかし、雨が続いてストレスが溜まると子どもたちも予想外な動きをすることがあります。幼児や小学生のうちは、危険なことに対する判断がつかないときもあるはずです。保護者のかたが目の届くところにいるようにし、事故が起きる前に声をかけたり止めたりできるようにしましょう。
工作をする場合も同様です。慣れない道具を使うときはケガをする危険性もあります。特に刃物を使う場合は、保護者のかたが必ず近くで見守るようにしましょう。
特別なことをしなくてもOK
幼児期の思い出として覚えていることの中には、案外日常のことも多いそうです。もちろん、旅行などのビッグイベントも楽しいでしょう。ただ、家で遊んだことや毎日の買い物といった普通の生活の中にも、思い出はたくさんあるのです。
お金をかけて特別な体験をしなければ、思い出ができないわけではありません。子どもに愛情をかけていれば、どんな形であってもそれはかけがえのないもの。一緒にままごとをする、手をつないで歩く、抱っこする、絵本を見る……そんな「当たり前」の出来事だって、お子さまの心の中にしっかりと刻まれているはずです。
新型コロナウイルスの影響で、レジャーも制限されている現在。雨が降れば家の中にこもらざるを得なくなります。その時間を「つまらない」と落ち込むのか、「何か楽しめることはないか」とワクワクするのかは、自分次第です。特別なことはしなくてもOK! 親子で笑顔になれるような過ごし方を、ぜひ考えてみませんか?
まとめ & 実践 TIPS
なんとなく体調もすぐれない雨の時期。新型コロナウイルスの影響で気軽に外出できない日々が続けば、ストレスも溜まります。今の状況を変えることは難しいですが、楽しくすることはできるはず。「親子で触れ合える時間がたくさんできた」と、プラスに考えることだってできます。今回のアイデアを参考に、親子で過ごすかけがえのない時間を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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