語りかけ育児は0歳児にも有効?! 赤ちゃんに伝わりやすいポイントは
- 育児・子育て
子どもに語りかけることが大切といわれていますが、果たして言葉が理解できないか赤ちゃんにもそれは有効なのでしょうか。反応が返ってこない赤ちゃんに語りかけるのが苦手な保護者のかたも、難しく考えずに話しかけたいことを言葉で伝えることから始めてみませんか。
語りかけ育児は生まれてすぐから始めよう
語りかけ育児は、イギリスの言語治療士であるサリー・ウォード氏の著書『Baby Talk(ベビートーク)』に由来した、イギリス政府も推奨している育児法のことです。子どもと1対1で向き合い1日30分間語りかけを行うことで、子どもの情緒が安定したり、言語の発達を促したりといった効果が期待できます。
言葉を理解できない赤ちゃんのうちは、語りかけても意味がないのでは? と感じる保護者のかたもいらっしゃるかもしれませんね。しかし赤ちゃんはママのお腹の中にいる時から耳が聞こえているので、何を話しているのか言葉は理解できなくても、気持ちの変化を感じ取ることはできるのです。
お腹の中で聞いていた声を聞くと、赤ちゃんは安心します。赤ちゃんと二人きりで過ごしている時間にも、たくさん優しい声を聞かせてあげられるとよいですね。
- 語りかけ育児はイギリス政府も推奨している
- 情緒の安定や言語の発達が期待できる
- 言葉が理解できない赤ちゃんも声は聞こえる
赤ちゃんに語りかける際のポイント
生まれて間もない赤ちゃんは視力が未熟なので、近くにいる人の顔を認識できません。語りかける際には赤ちゃんに伝わりやすいよう、抱っこしたり身振り手振りを加えたりしながら語りかけるとよいでしょう。また赤ちゃんは大人よりも聞き取りやすい周波数が高めなので、抑揚をつけた高めの声で、ゆっくり語りかけることもポイントの一つです。
せっかく毎日語りかけをしていても、雑音が多いと語りかけた声が雑音に混じってかき消されてしまうことがあります。保護者の優しい声が赤ちゃんにちゃんと届くよう、テレビなどの雑音は消して静かな環境の中で語りかけるようにしましょう。
- 抱っこしたり身振り手振りを加えたりする
- 抑揚をつけた高めの声でゆっくりと
- テレビなどの雑音は消す
語りかけが苦手な保護者も多い
語りかけ育児がよいということは理解していても、「独り言みたいで嫌」とか「赤ちゃんからの反応がないのが寂しい」などの理由で、語りかけに苦手意識を持つ保護者も少なくありません。
何を話しかけてよいかわからなかったり苦手意識があったりする場合、まずは「オムツ替えようね」や「お着替えしようね」といった、今からする行動を伝えてあげることから始めてみましょう。絵本の読み聞かせや、手遊び歌を歌うこともよいですね。
赤ちゃんは成長とともに、少しずつ声に反応してくれるようになります。語りかけた時に、赤ちゃんがクーニングをしたりニッコリ笑ったりして反応を返してくれると、語りかけることが徐々に楽しくなっていくことでしょう。
- 今からする行動を伝えてみよう
- 絵本の読み聞かせや手遊び歌なども有効
- 反応してくれると語りかけが楽しくなる
まとめ & 実践 TIPS
言葉が理解できない赤ちゃんでも、保護者の声を聞き取ることはできます。そして語りかけを続けていくうちに言葉と行動がつながり、少しずつ理解できるようになるのです。
反応が返ってこないうちは、上手く語りかけられなかったり寂しく感じたりすることもあるかもしれませんね。しかし語りかけた言葉は赤ちゃんの心に届き、親子のコミュニケーションにもなります。
慣れるまでは何を話してよいか戸惑うこともあるでしょう。無理のない範囲で、話しかけたいと思ったことを伝えることから始めてみませんか。
出典: 厚生労働省『お母さんと子どものコミュニケーションのために』
URL: https://rhino.med.yamanashi.ac.jp/sukoyaka/pdf/mama_communi.pdf
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