赤ちゃんがハイハイを始める時期って?大切な成長過程といわれる理由とは

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ハイハイができるようになると、遊びの幅も広がりますね。どんどん成長していくお子さまを見守りながら、ハイハイができるようになる日を心待ちにしている保護者のかたも多いのではないでしょうか。

ハイハイは赤ちゃんにとって大切な成長過程ともいわれています。その理由にも触れながら、ハイハイを始める時期の目安や、ハイハイができるようになってからの注意点についてご紹介します。

この記事のポイント

ハイハイを始める時期の目安

赤ちゃんがハイハイを始める時期は、生後8カ月前後が目安です。しかし成長には個人差があり、生後4、5カ月からハイハイをし始める子もいれば、生後10カ月を過ぎてからできるようになる子もいます。またハイハイをせずに、一人歩きができるようになる赤ちゃんもいるのです。

ハイハイは腰すわりが安定してからできるようになる動作です。支えていなくてもグラグラせずにお座りの姿勢が保てるようになったあと、前に手をついて前後にゆらゆら揺れたり、手を前に伸ばして頭を床につけるような動作が見られたりするようになったら、赤ちゃんがハイハイをしたがっているサインです。

ハイハイの兆候としてはほかにも、お座りからうつ伏せの状態になれる、ずりばいの状態から腰を上げようとするといった動作も挙げられます。

  • ハイハイを始めるのは生後8カ月前後が目安
  • ハイハイを始める時期には個人差がある
  • お座りが安定してできるようになってから

ハイハイの重要性

ハイハイをしないまま歩けるようになっても、その後の成長に差し支えることはありませんが、ハイハイは赤ちゃんにとって大切な成長過程の一つといえます。

四つん這いになって頭を上げる姿勢のまま前に進むのは、大人でも楽ではありませんね。重い頭を支え、手の平と脚を床についてふんばり、方向転換の時には足の指を使うハイハイをすることで、全身の筋肉やバランス感覚が鍛えられます。これによって、運動能力の基礎が作られていきます。

ハイハイができるようになると、赤ちゃんの行動範囲はぐっと広がります。行動範囲が広がると、赤ちゃんはこれまで以上にたくさんの刺激を受けられるようになるので、脳の発達にとってもよい運動になるといえるでしょう。

  • ハイハイは赤ちゃんにとって大切な成長過程
  • 全身の筋肉やバランス感覚が鍛えられる
  • 行動範囲が広がり脳の発達にもつながる

ハイハイができるようになったら

ハイハイができるようになったら、これまで以上にこまめに床を掃除して、清潔を保つようにしましょう。ゴミやホコリが落ちていると、赤ちゃんが口に入れてしまう可能性があります。拭き掃除をする際には、使用する洗剤にも注意が必要です。重曹のような安全性の高いものなら、万が一赤ちゃんが床をなめたり、ハイハイしたあと手を口に入れたりしても安心ですね。

安全性を考慮して、赤ちゃんがハイハイする場所には畳やクッションフロアなどを敷くとよいでしょう。あまり柔らかすぎるとハイハイしにくくなるので、注意してくださいね。

赤ちゃんは何にでも興味を示し、何でも口に入れてしまいます。怪我や誤飲を防ぐためにも、赤ちゃんの手が届く場所には、できるだけ物を置かないようにすることを心掛けましょう。

  • こまめに掃除をして床を清潔な状態に保つ
  • 拭き掃除には安全性の高い洗剤を使用する
  • 怪我や誤飲の原因となる物を置かない

まとめ & 実践 TIPS

ある程度の月齢になってもハイハイをしないと、心配になることもあるかもしれませんね。しかし赤ちゃんの成長には個人差があります。今はハイハイをするための筋力を備えている最中かもしれないので、ほかに何か気になることがなければ、焦らずゆっくり見守ってみましょう。

兆候が見られてもハイハイをし始めない場合には、おもちゃを少しだけ離れた場所に置くなどして、赤ちゃんが前に進んでみたいという気持ちを刺激してみるとよいかもしれません。何事もそうですが、ちょっとしたきっかけで「できた!」が増えることもありますよ。

出典:厚生労働省『平成22年乳幼児身体発育調査の概況について』
URL:https://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11901000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Soumuka/kekkagaiyou.pdf

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