子どもに「ペットを飼いたい」と言われたら……生き物を飼う前に考えたいこと

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ペットを飼い始める理由はさまざま。その中でも、「子どもにせがまれたから」という理由は案外多く、ベネッセの調査でも約4割という結果になっています。さて、あなたはお子さまに「ペットを飼いたい」と言われたらどうしますか? OKを出す前に、親子で考えてほしいことがあります。

この記事のポイント

生き物はおもちゃではない! 責任を持てるかが重要

ペットを飼うことのメリットは、たくさんあります。思いやりの気持ちが育ったり、責任感が強くなったり……。もちろん、癒されるというよさもあるでしょう。

しかし、メリットが多いからといって簡単に飼ってよいものではありません。なぜなら、ペットはおもちゃではなく生き物だから。飽きたからといって、簡単に捨てたり放っておいたりすることはできません。

ですから、ペットを飼う前にまず以下の項目について確認してください。

・命を預かる責任を持てるか

ペットの種類によっては、寿命が10年を超えるものもいます。その間には、引っ越し、子どもの進学、結婚や就職など、いろんな変化があるでしょう。もし状況が変わったとしても、あなたの家ではペットを飼い続けられるでしょうか?

また、ペットも年老いていきますし、大きくなって見た目が変わってくることもあります。そうなった時に、変わらずかわいがることができるでしょうか?

エサ代や予防接種代など、お金の問題もあります。さまざまな面において、生き物の命を預かるという責任が持てるかを確認してください。

・周りの人や環境に配慮できるか

現在住んでいる家は、ペットを飼える場所でしょうか? 一軒家だとしても、ペットの種類によっては注意が必要。臭いや鳴き声に配慮したり、逃げ出さないような対策をしたりしなければなりません。アレルギーについても調べておきましょう。

また、「飼えなくなったら自然にかえせばいい」という安易な考え方は絶対にやめるようにしてください。周りの人やペット自身だけでなく、生態系にまで影響を及ぼす危険があります。

「ぺットを飼う」ということを子どもと一緒に調べてみよう

難しいこととはいえ、よく説明もせず「ダメ」と言っても子どもは納得できません。ですから、ぜひ一緒にペットについて調べてみてください。保護者のかたも、飼おうとしている生き物についてよく知っておく必要があるでしょう。

インターネットで調べたり、図書館で本を借りたりすれば、それぞれの生き物についてよく知ることができます。寿命はどのくらいで、どんな生活をしていて、お金はどのくらいかかるのか……。具体的に知ることで、飼えるのか飼えないのかを考えることができるでしょう。ペットショップの店員さんに聞いてみてもよいですね。

また、ペットを飼う時に気をつけなければならないことも、お子さまと一緒に確認してみるとよいでしょう。焦らず、じっくり考えてみてください。

飼わないという決断も立派

調べたり考えたりした結果、「飼わない」という決断になることもあるでしょう。でも、これも立派です。生き物の命を大事に思う決断は、ある意味飼い主としての責任を果たしたことになります。

ペットを迎えるということは、家族が増えるのと同じくらいの重みがあるもの。でも、責任や周りへの配慮は、小さな子どもには理解しづらいものです。そんな時は、保護者のかたが責任を持って判断してあげてください。

まとめ & 実践 TIPS

どんなペットも命あるもの。覚悟と責任を持つことが必要です。飼わないという決断になっても、調べたり考えたりすることで得られるものはあります。どちらもしっかり考えたのであれば、それが正しい選択。お子さまが、生き物の命を大切にできる人になっていってほしいですね。

出典:ベネッセ教育情報サイト「ペット飼い始めた理由は「子どもにせがまれたから」が約4割!  癒し効果も?」
https://benesse.jp/kosodate/201210/20121030-3.html

出典:環境省「「宣誓!無責任飼い主0宣言!!」」
https://www.env.go.jp/nature/dobutsu/aigo/2_data/pamph/h2706e/pdf/full.pdf

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