イクメンも自信がない?! きちんと伝えて感謝すればもっと積極的になるかも

  • 育児・子育て

「イクメン」という言葉が流行している中でも、「夫が家事・育児に積極的でない」という家庭はまだあります。仕事が忙しかったり、そもそもやる気がなかったりと、いろんな理由があるでしょう。でも、もしかすると「自信がない」だけなのかもしれません。

この記事のポイント

子どもと関わりたいと思っていても……

家事・育児に関わりたいと思っている父親は、年々増加しています。もちろんこの中には、「すでに積極的に関わっている」人もいれば、「今はあまり関われていないからもっとがんばりたい」という人もいるでしょう。行動に移せているかは別として、やる気がある人は多いということです。

しかしやる気こそあっても、子どもとの接し方に自信がないという人も多いでしょう。

イクメンという言葉が一般的になってきた現代。しかし、今のイクメン世代の親にあたる世代は女性が家事・育児を主に担っていた世代です。つまり、父親が家事・育児をするにあたってお手本になる人がいないということ。母親のように立ちまわれないのは、ある意味当然なのかもしれません。

自信が持てればやる気になる?! イクメンへの道は子育てと同じ

「どうやって手を出したらいいかわからない」「手伝ったら文句を言われてしまった」という父親の声もよく聞きます。やる気はあるのに、やり方がわからない……。そういう時は、子育てをするつもりで夫に接してみるとよいかもしれません。

まずは、やってほしいことをきちんと伝えましょう。「言われなくても気付いてほしい」というのが本音かもしれませんが、そこはちょっとだけ我慢して。夫は、良かれと思って動いていないのかもしれませんし、本当に気付いていないだけかもしれません。具体的に「こうしてほしい」というところも伝えれば、すれ違いも減るはずです。

そして、やってくれたら感謝の気持ちを伝えましょう。自分の思っていた結果とは違っても、まずはやってくれた事実を認めてあげます。子育てと似ていますね。悪いところではなく、良いところを見つけてほめていけば、自信がついて次につながっていくかもしれません。

「違う」「それじゃダメ」といったマイナスの言葉ではなく、「ありがとう」「嬉しいよ」といったプラスの言葉を意識してみましょう。「私のこともほめて」という気持ちももちろんあると思いますが、まずは自分から。そうすることで、夫の行動も変わってくるかもしれません。

圧倒的に経験が少ない父親……自信がないのは当然?

イクメンが増えたとはいえ、男性の育児休暇取得率はまだ低く、厚生労働省の調査によると平成30年で6.16%。これを見ても、そもそも父親は子どもと接する機会が圧倒的に少ないことがわかります。

産後を思い出してみてください。出産後の入院期間、育児をするのは基本的に母親ですよね。母乳育児であれば授乳は母親しかできません。どんなに父親が積極的に育児に参加する人でも、経験値には差が出てきます。

母親でさえ、初めての子育ては不安に思うもの。育児書を調べたり、誰かに相談したりして、慣れない育児を乗り越えてきたことでしょう。誰かにほめてもらったり、同じ境遇の人と話したり、経験を積んだりする中で、少しずつ自信を持っていくのです。

そんな母親でも、自信満々に子育てをするのは難しいもの。子どもに接する機会の少ない父親は、自信がなくて当然なのかもしれません。そう思えば、夫も一緒に子育てをしている同志として見えてはきませんか? お互いに何が不安で、何をしてほしくて、どんな言葉を待っているのかを、素直に伝えてみましょう。それだけで解決することもあるかもしれません。

まとめ & 実践 TIPS

周りを見て決めるのではなく、自分たちはどうしていけばよいのかを考えてみましょう。夫婦だけで難しい問題であれば、地域の子育て支援や実家などを頼るのも一つの方法です。

男性の育児参加は、家庭の問題というよりも社会全体の問題。いつか、イクメンという言葉がいらなくなるくらい、夫婦での子育てが自然な世の中になればよいですね。


出典:ベネッセ教育情報サイト「【パパの子育てへの関わり】パパをイクメンにする方法」
https://benesse.jp/kosodate/201603/20160303-1.html

出典:ベネッセ教育情報サイト「お子さまがポジティブになるために大切な「自己肯定感」を高めよう!」
https://benesse.jp/kosodate/201610/20161012-1.html

出典:厚生労働省「「平成30年度雇用均等基本調査(速報版)」を公表します」
https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_05049.html

プロフィール



「ベネッセ教育情報サイト」は、子育て・教育・受験情報の最新ニュースをお届けするベネッセの総合情報サイトです。
役立つノウハウから業界の最新動向、読み物コラムまで豊富なコンテンツを配信しております。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ 教育情報まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

  • 育児・子育て

子育て・教育Q&A