子育てに都心は不向き? 都心に住むメリットとデメリットとは
- 育児・子育て
勤める会社は東京都心。子育てしながら住むなら、場所はどこがよいでしょうか?
結婚後・出産後の働き方や暮らし方、子育て環境を考えるなら、住む場所のリサーチはとても大切です。今回は「都心」と呼ばれる場所の再確認や、子育て家庭が都心に住むメリットなども合わせてご紹介します。
「都心」と呼ばれるのはどこからどこまで?
「都心」とはその名の通り≪東京都の心臓部分のこと≫を指し、永田町や大手町、霞が関などの「商業の中心地やオフィス街」を言います。しかし一般的に「都心」が使われる際はもっと広い範囲を指すことも多く、千代田区や港区、中央区などを含んだ都心5区・都心8区などと呼ばれることも。
実際の状況としては都心から少し離れた場所に住環境が整備されている傾向にあり、子育てをしながら都心近くに住むなら「都心へ30分以内で行ける場所がベスト」と言えそうです。
子育て家庭が都心近くに住むメリットは大きい!
東京都心付近の最大の魅力は、なんといっても日本の経済の中心、そして流行や情報が集まる最先端の場所ということ。いち早くいろんな情報がキャッチできるうえ、子どもが楽しめる施設やイベントも早い段階で利用できます。
また、学校や病院などの施設やお店がとにかく多いのも都心近くのメリットです。交通網も充実していて移動の手段も豊富。すべてにおいて選択肢が多いことが、都心近くで子育てをするいちばんのメリットだと言えるでしょう。
■家族の価値観にピッタリ合えば素晴らしい環境に
日本初出店のお店や小・中規模映画など、地方では数ヶ月以上遅れたり体験できないこともしばしばですが、都心近くは情報的にも物理的にも新しい情報に≪一番乗り≫がしやすい状況にあります。そして仕事や職種も郊外や地方に比べて非常に豊富。都心・都会に人が集まってくるのは、それだけ都心と都心以外には違いがあるからです。
都心は可能性の宝庫。そのため、どのような子育てをしたいか、お子さまの将来をどう考えるかによって、子育て家庭でも合うか合わないかが分かれるところでしょう。
デメリットは「とにかくお金がかかる」こと
都心近くに育児家庭が住む最大のデメリットは、とにかく出費がかさんでしまうこと。家賃が地方や郊外に比べて高いのはもちろんですが、魅力的なお店が多いため、家族でのお出かけでは毎回大きな出費が必要になる可能性も高めです。
近年は都心付近のファミリー層向け地域での環境の整備も進んでおり、遊具や設備が充実した公園のほか、費用面での支援・サポートにも力を入れている傾向にあります。そのため素晴らしい環境と便利さに魅力を感じ、都心近くに引っ越す育児家庭も多いのですが、人気の地域は保育園や幼稚園が足りておらず待機児童が問題となり、思うように働けない保護者も多い状況です。
■ファミリー層は都心よりも郊外が人気の傾向に
ひとり暮らしや夫婦のみであれば、やはり仕事場が近くて利便性の高い都心近くが人気です。しかし子どもが生まれると、ベビーカーでの駅利用・満員電車に、外出時は常に人が多い場所を歩くため危険や負担が多いと感じることも。そのため少しゆったりと過ごせる郊外へ引っ越しを考える家族も多いようです。
■テレワークが普及すれば状況はさらに変化する可能性も
現在、総務省がテレワークの推進をおこなっていますが、まだまだ課題が多く導入企業が少ない状況です。しかしテレワーク可能な仕事が多くなれば、都心での仕事を持ちつつ郊外や地方の自宅から仕事をする方がさらに増えてくる可能性もあります。そのため、今後は都心付近の環境もいろんな面で少しずつ変化していくかもしれません。
まとめ & 実践 TIPS
郊外や地方に住む人々にとって都心は最先端の憧れ・魅力的な場所ですが、実際に都心近くに住んでいるとその環境が当たり前だったりします。住む場所によってお子さまの価値観や将来が変わることも十分にあるため、保護者のかたはそれらを踏まえて、家族全員が納得できる子育て環境を選びたいものですね。
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