マンションでの子育て「メリット・デメリット」! ライフスタイルに合わせて決定を

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結婚や出産など、ライフスタイルの変化をきっかけに家の購入を考えるご家族も多いと思いますが、便利な地域ならやはりマンションが候補に挙がりますよね。でもどんな間取り・システムのものを選ぶかは非常に悩ましい部分。家は人生の拠点となる大切な場所だからこそ、満足できるものを選びたいところです。

今回は子育て家庭がマンションに住むメリットやデメリットをご紹介します。これからのマンション選びに、ぜひ参考にしてみてくださいね。

この記事のポイント

マンションについて知っておこう

まず知っておきたいのが、マンションとアパートについての違いです。アパートは賃貸の2~3階建てで、マンションは購入で6階建て以上の大きな建物……といったイメージがあるかもしれませんが、実はアパートとマンションの区別についての明確な定義はありません。

一般的には木造のものがアパート、鉄骨のものがマンションとされているケースが多いですが、呼び方は取り扱う不動産会社が決めています。

■4階建て以上はマンションと呼ばれることが多い

高さがあるものはしっかりした鉄骨でないと安全性が確保できないので、しっかりとした鉄骨で作られます。そのため4階建て以上の建物はマンションと呼ばれることが多いよう。3階・4階建ての建物は、取り扱う企業によって呼び方が異なる場合も。

■エレベーターは何階から?

国土交通省によれば「6階以上の高層住宅にはエレベーターを設置するとともに、できる限り3~5階の中層住宅等にもエレベーターを設ける」と記載されています。そのためエレベーターの設置は法律的な義務ではありませんが、基本的には6階建て以上のマンションにはほぼ設置されていると考えてOKです。 ただし設置されているかどうかは、必ず確実にチェックを。

子育て家庭がマンションに住むメリット

子育て家庭がマンションで暮らす場合、やはり同じマンション内で同じように暮らす子育て家庭との距離が近いことが最大のメリットです。小学校への登下校もマンションから学校まで一緒なので、お子さまがひとりになりにくいという安心感があります。

また、立地によりますがスーパーなどのお店が近くにあることも多く、徒歩やベビーカーでの買い物が便利な面も。

■高層階ならではのメリットも多い!

マンションの高層階になるとまわりを遮るものが少なくなるため、常に日当たりが良くて明るく、風通しもgood。さらに5階~6階以上は虫が少なくなると言われており、快適度は高めです。

また、水害が発生してもそのまま自宅で過ごせる可能性が高いというメリットもあります。

子育て家庭がマンションに住むデメリット

とはいえ、人によってはデメリットのほうが大きく感じてしまうことも。子育て家庭が同じマンション内に多いのはメリットですが、逆にお子さまの友人関係が固定されてしまったり、保護者同士の関係が密になりすぎたりしてストレスになってしまう場合もあります。

1階の場合は横の家、2階以上の場合は下の階や横の家に配慮しつつ生活する必要があるため、知らないうちにストレスを抱えてしまうことも。お子さまがいれば騒音は完全に防ぎきれないので、トラブルになることも少なくありません。また、階が高くなればなるほどお子さまの転落リスクへの配慮が必要になります。

そしていくらセキュリティがしっかりしているとはいえ、必ず死角はあり、お子さまがひとりになる時間もあるでしょう。とくにオートロックの場合は、エントランスから自宅ドアまでの間も油断は禁物。システムに頼り切るのではなく、安心・安全に暮らすための注意は常に必要です。

■高階層ならではのデメリットもある

エレベーターを利用する高さに住む場合、水害時は大丈夫ですが火災や地震の際は大きな影響を受けます。下の階で火災が起こると避難時のリスクが高まるほか、地震が起こると階が上がるほど大きく揺れます。さらにエレベーターの故障時などは、地上までかなり長い距離を階段で行き来しなければいけないことも。

また戸建てや1階・2階の住居と違い、高層階に住むと日常的に、外に出るまでに時間がかかります。そのため人によっては外出が面倒になる可能性も。いつも同じ時間にエレベーターを利用する場合は会う人が固定化されやすく、それを「コミュニケーションのキッカケ」ととらえるかそうでないかは個人差が生まれるところです。

まとめ & 実践 TIPS

「小さなお子さまがいる家庭向け」「夫婦で過ごす家庭向け」など、マンションの間取りや階層に対しての宣伝は魅力的に感じますが、今のライフスタイルに合っているからと安易に購入してしまうのは控え、よく考えましょう。

お子さまはすぐに成長するし、今後のライフスタイルも変わっていくかもしれません。マンション購入を検討する際は、のちに住み替えを考えるのか、年を重ねて住み続けても便利かどうかなど、しっかりと将来を見据えて検討していきたいものです。


出典:国土交通省「長寿社会対応住宅設計指針」
URL https://www.mlit.go.jp/jutakukentiku/house/torikumi/sisin02.htm

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