ごっこ遊びは大事だけれど…付き合いきれないときはどうすればいい?

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記憶力、観察力、想像力、協調性、表現力、言語力…ごっこ遊びで身につく力は数えきれません。特に、1歳から小学校に上がるまでの幼児期は、できるだけごっこ遊びに付き合って、より多くの力を育みたいものです。しかし、ごっこ遊びは大事だとわかっていても、家事が忙しかったり、正直嫌気がさしてしまったりすることもありますよね。今回は、ごっこ遊びに付き合いきれないときの対処法を紹介します。

この記事のポイント

変わり身の術!人形でごっこ遊びをしてもらう

ごっこ遊びは、必ずしも人対人で直接コミュニケーションを取りながら行わなければならないものではありません。人形にごはんを食べさせたり、人形同士を戦わせたりすることも、立派なごっこ遊びです。

子どもとひざを突き合わせてごっこ遊びをすることが難しいという人は、人形を与えてみましょう。そして、人形を使ったごっこ遊びを実際にして見せてあげてください。その姿を見ておもしろいと感じれば、子どもは人形を使って1人でごっこ遊びをすることができるようになるでしょう。

  • ごっこ遊びは人対人ではなくても良い
  • 人形でもごっこ遊びは十分にできる
  • 人形を使ったごっこ遊びを実際にして見せる

もう帰らなきゃ!都合の良い設定をつくる

ごっこ遊びをする際には、子どもがつくった世界観に寄り添うことが大切だと言われています。そしてそれは、ごっこ遊びを切り上げるときも同じです。

たとえば、ヒーローごっこをする際には、活動時間に限界があるという設定をつくってタイマーをセットしておきましょう。そして、タイマーが鳴ったら、「活動限界だ! もう帰らなきゃ!」と言ってごっこ遊びの場から走り去ってみてください。

このように、子どもの世界観に合わせて都合の良い設定をつくっておけば、ごっこ遊びをスムーズに切り上げることができるでしょう。

  • ごっこ遊びは世界観に寄り添うことが大切
  • ごっこ遊びの切り上げも世界観に寄り添って
  • 都合の良い設定をつくっておく

本物の体験が1番! お手伝いをしてもらう

おままごとに限らず、どのようなごっこ遊びにも、大人になるための予行演習という側面があります。そのため、ごっこ遊びの世界観をそのままに、お手伝いをしてもらってもよいでしょう。

たとえば、お医者さんごっこの場合は、「医療ミスを防ぐためにも、整理整頓はしっかりしておこう」と言えば、違和感なく掃除を手伝ってもらえます。お店屋さんごっこの場合は、「注文が入ったから、はやくごはんを作ろう」と言えば、喜んで手伝ってくれるでしょう。

ごっこ遊びも大切ですが、やはり、本物の体験が1番です。ごっこ遊びの延長として色々なお手伝いをしてもらい、子どものあらゆる力を延ばしてあげましょう。

  • ごっこ遊びは大人になるための予行演習
  • ごっこ遊びも大切だが、本物の体験が1番
  • ごっこ遊びの延長として色々なお手伝いを

まとめ & 実践 TIPS

人形を使ったごっこ遊びを教えたり、子どもの世界観に合う都合の良い設定をつくったり、ごっこ遊びの延長として色々なお手伝いをしてもらったりすれば、途中でごっこ遊びを切り上げたとしても子どもを満足させることができる上、子どもの様々な力を伸ばすことができます。今回ご紹介した方法を参考にして、我が子に合うごっこ遊びの切り上げ方を編み出し、肩の力を抜いて育児を楽しんでください。


出典:厚生労働省「保育所保育指針解説書」
URL:https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/hoiku04/pdf/hoiku04b_0001.pdf

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