身近な場所で楽しく育児! 子育てサークルは保護者の強い味方

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子育てサークルのことは何となく知ってはいるけど、「一人で行っても大丈夫?」「どんなことをするの?」など、気になっていても一歩を踏み出せない人もいるのではないでしょうか。知っておくと役に立つかもしれない子育てサークルについて、どんなことをするのか、どんな特徴があるのかご紹介します。

この記事のポイント

子育てサークルの役割とは?

子育てをしていると、「これでいいのかな?」「どうすればいいのかな?」など、多くの悩みが発生するでしょう。
子育てに正解がないことももちろんわかってはいるけれど、「大丈夫」「今のままでいい」と思える確信が欲しくなってしまいますよね。

育児に悩んだとき身近に相談する人がいれば、その人に話しを聞いてもらうことで少しは解消されるとは思いますが、最近はそういった環境で子育てをしているご家庭も少ないのではないでしょうか。
そんなときこそ子育ての孤立や、保護者の負担を軽減するために子育てサークルを利用してみるのもよいでしょう。

表には出さないけれど、何かしらの事情を抱えて育児をしている人はたくさんいます。
悩みや不安など、何でも相談できる場所として各地域に子育てサークルは設置されています。

子育てサークルの役割は、相談以外にもいろいろあります。
より多くの人が気軽に遊びに来られるように、どんな活動をしているのか。また、子育て中の保護者にとってどんな存在であるべきなのかを考えてみましょう。

子育てサークルではどんなことができるのか

地域の子育て支援をおこなっている施設は、全国で4,000か所以上あります。
地域の情報誌や、公民館などの公共施設、街の掲示板などに掲示されている子育てサークルのお知らせを見つけることはあっても、参加するのに躊躇してしまう人も少なくありません。
子育てサークルは、どんなことをする場所なのかを知ることで、更に多くの人が利用できるのではないでしょうか。

<子育てサークルではどんなことをするのか>

・子どものことで悩んでいる人のために、子育て経験が豊富な支援者が配置されているので、いつでも相談できる環境が用意されている
・保護者同士の交流の場としても利用できる、子育てに関する情報交換ができる
・遊具や絵本もあるので、子どもが自由に遊べる空間が整っている
・子ども同士交流の場として利用できる
・ベビーマッサージや絵本の読み聞かせ会、紙芝居、手遊びなどのイベントを開催しているところもある
・支援者もいるので、少しだけ保護者は育児から解放される

子育てサークルは、子ども同士や親同士を結びつける役割ももっています。また、ボランティアとして子育てを終えた年配のかたも支援者として参加しているので、機会があれば良いアドバイスを聞けるかもしれません。

子育てサークルによってはハロウィンやクリスマス会などのイベントを企画しているところもあります。全ての子育てサークルでやっているわけではないので、必要であれば行く前に確認しておくことが大切です。どんなところか不安を感じている場合は、見学も可能なので一度行ってみてもいいかもしれません。

子育て支援をおこなっている団体が、地域に密着して活動ができるように「ひろば型」「センター型」「児童館型」に分類して子育てサークルを運営しています。

<ひろば型>

公共施設内スペースや空き店舗、幼稚園や学校の余っている教室、民家やアパート・マンションの一室などを上手に利用して開設をしています。
身近なところに開設してくれているので、通いやすくアットホームな雰囲気の施設が多いです。
特に有資格者はいなくても、子育て親子の支援に意欲が有り、子育ての知識と経験がある専任の人が2名以上配置されています。

<センター型>

公共施設や保育所等、児童福祉施設などに開設しています。場所によっては外の遊具でも遊ぶことができるので、走り回るのが好きな子どもにはピッタリな施設です。子どもが使いやすいお部屋になっているので、のびのびと遊べます。
保育士や看護婦、保育、育児に関する相談指導等について相当の知識と経験を持つ方で、地域の子育て事情に精通した人が2名以上配置されています。

<児童館型>

児童館として建てられた建物の中で開設しています。ひろば型、センター型とは違い、小学生や場所によっては中・高学生、地域の大人なども出入りすることも可能です。幅広い年齢の子どもとの交流や、つどいの場として身近で利用しやすい地域交流を実施している施設です。
子育て親子の支援に関して意欲があり、子育ての知識と経験を持つ方が1名以上設置され、児童館教員が協力する形で運営されています。

子育てサークルは施設それぞれに特徴があります。開設時間や日数等も施設によって違いがあるので注意しましょう。

メリット、デメリットを知ってから参加しよう

同年代の子を持つ保護者と育児の話ができるなら、思い切って参加してみようかなという気持ちを持つことはとても大切なことです。子育てサークルの内容だけを見ているとメリットだらけに感じますが、やはり人が集まるところなのでデメリットももちろんあります。
どんなメリット、デメリットがあるのか確認しておきましょう。

<メリット>

・幼稚園や保育園に入園する前に参加しておくと、子どもが少しだけ集団行動に慣れる(社会性が身につく)
・近所に住んでいてもなかなか知り合うことのできなかった人と育児についての話ができる(情報交換も可能)
・他の親との交流のおかげで保護者のストレスが少しだけ解消される
・安全に子どもを遊ばせることができる
・子どもにお友達ができる可能性がある

<デメリット>

・仲間同士で来ている親には話しかけづらい
・保護者との人間関係に疲れる可能性がある
・子どもも保護者も気の合う人がいるとは限らない
・サークル内で仲良くなった保護者から一緒に行こうと言われた際に断りづらい

考えられるメリット、デメリットは他にもいろいろあると思います。ですが、全てのデメリットが子育てサークルで起きるわけではないので、その点は身構えずに気軽に参加することをおすすめします。

人との交流のある場なので、どうしても人間関係で嫌な思いをする可能性は出てきてしまいます。気にならない程度であればいいのですが、そのことがストレスになって育児や家庭にまで害を与えてしまっては大問題です。

子育てサークルが合わないという人もたくさんいるでしょう。無理して行くことはないので、参加するのが辛くなったときはすぐに行くのをやめましょう。
子育てサークルに行かなくても育児の悩みを相談する場所は他にもあります。

厚生労働省では、都道府県・指定都市別の相談窓口や悩み別に検索することのできる支援情報なども紹介しています。子育てサークル以外ではこちらに相談するのもよいでしょう。

まとめ & 実践 TIPS

誰もが育児に悩み、話しを聞いてもらいたいと思うこともあるでしょう。
他の人も同じような悩みがあるとわかると、少しだけ安心感を得られることがあります。

子育てサークルに参加したからといって自分の悩みを絶対に話さなくてはいけないというわけではありません。悩んでいたら恐れずに参加してみるのもよいでしょう。
支援者や何となく知り合った人との会話の中で、育児に対する悩みや考え方などが同じだった、または「そういう考え方もあったのか」と、新たな発見ができる場所になればよいですね。


出典:子育て支援事業 厚生労働省
URL https://www.mhlw.go.jp/bunya/kodomo/pdf/gaido.pdf

出典:様々な悩みに対応する窓口を紹介するサイト 厚生労働省
URL https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000133643.html

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