可能性の芽を摘んでいるかも?!お子さまの夢を応援するうえでやってはいけないこと

お子さまは夢を描く天才です。男の子なら「野球選手になりたい」、女の子なら「アイドルになりたい」などと小さな頃から夢を思い描きます。
しかし、幼稚園の頃などはまだ夢をもっていても、イメージがぼんやりしていることが多いもの。逆に高校生頃になると、現実的な進路にも関わってくるため、具体的な実現方法が必要になっています。
そういった点からも、お子さまが最も伸び伸びと「将来の夢」をイメージできるのは、小学生・中学生頃ではないでしょうか。そんな夢を抱くお子さまを応援したいものですが、なかにはやり過ぎて保護者のかたがお子さまの夢を壊してしまうケースもあるようです。
そこで今回は、主に小学生から中学生の夢の実現に向かうお子さまをもつ保護者のかたを対象に、「お子さまの夢を応援するうえでやってはいけないこと」を挙げてみました。ご自身の言動と照らし合わせてみてください。

世話の焼きすぎは、お子さまのやる気や自分で考える能力を邪魔してしまう?

小さな頃は夢を描くのが得意でも、それが目標に変わったときにお子さまは、どう実現するのか、その方法は分かりません。ですから保護者のかたが的確にサポートしていく必要があります。
そのときにやってはいけないことがあります。代表的なのは、世話を焼きすぎることです。
スポーツでも音楽や絵画といった芸術でも、夢を叶えるためにはモチベーションを長期間維持し、自分自身で考えて技術を磨いていくこと、努力を重ねることが必要になります。しかし、お子さまが夢に向かって努力をしているときに、保護者のかたが「こうした方がいい」「こういうやり方が正しい」とあれこれ口出しをして世話を焼きすぎると、口出しされることに嫌気がさして、お子さまのモチベーションが失われてしまう可能性があります。
また、モチベーションは失われなかったとしても、親が世話をしてくれないと何をやっていいかわからず、「自分で考えて技術ややり方を身に付ける・発見する」という能力が育たない場合もあります。
例えば、「絵描きになりたい」とお子さまが夢を持っている場合に、絵画教室に通わせてあげたり、画材道具をそろえてあげたりすることは、保護者のかたができるサポートです。しかし、「こういう風に絵を描きなさい」「誰々の絵を参考にしなさい」といった口出しをすることは、ときには余計なお世話になってしまう可能性があります。 どこまでが「サポート」で、どこからが「世話焼き」になってしまうかをよく考えることが大切です。

指導者の悪口はお子さまのモチベーションを下げる

スポーツチームのコーチや音楽教室の先生など指導者がいる場合は、保護者のかたがお子さまの前で指導者の悪口などを言うことはやめましょう。お子さまの指導者への信頼感がゆらぎ、モチベーションの低下につながってしまう場合があります。
保護者のかたにしてみると、大切なお子さまを預けているわけですから、ときには指導者に対する不満が出ることもあるでしょう。しかしそれをお子さまの前で言ってしまうと、お子さまは「お父さんやお母さんの言う通り、先生は間違っているのかな?」と感じてしまうかもしれません。そうなると、お子さまが指導者のアドバイスを素直に聞けなくなり、その結果技術面で伸び悩んだり、モチベーションが低下したりするおそれがあります。
もし指導者の指導方法やお子さまへの接し方に納得できない場合は、直接指導者と話をする機会を設けましょう。また、指導者のほうが保護者のかたよりも専門的な知識を持っている場合がほとんどですので、技術的な面についてはあまり口出ししないことも大切です。
指導者と保護者のかたの間で信頼関係が築かれていると、お子さまも伸び伸びと習うことができ、成長しやすい土台が築かれていくでしょう。

やらされている感は夢の実現に突き進むやる気を奪う

子どもが夢を叶えるには、心の内側からあふれ出る内発的なモチベーションが不可欠です。内発的なモチベーションとは、誰かから言われる前に自発的に取り組む姿勢です。
その反対に「やりなさい」や「○○をあげるから」と言われて起きる外発的なモチベーションは、そのうちに「やらされている感」を感じるようになってしまいます。幼少期の頃はこの外発的なモチベーションでも取り組みますが、自我が芽生えてくると保護者のかたへの反発も大きくなります。やがて反抗期になるとやらされている感を強く感じるようになり、追いかけているはずの夢の価値も分からなくなってしまうのです。
こうなってしまうと、「やりなさい」「やったら?」と毎日のように言われていてはお子さまはやる気をどんどん失ってしまいます。
ですから、その前にお子さまが自発的に取り組めるような環境をつくっておくことが重要です。例えば、お子さまと一緒に具体的な目標を立てたり、計画表を作成したりといったことでお子さまの自発性を促すことができます。

失敗をあえてさせないと成長しない

どんなことでも、お子さまが成長するのは何かに挑戦し、成功か失敗を経験したときです。しかし、お子さまが失敗や挫折をし、悩んでいる姿は見たくないという保護者のかたも多いでしょう。
ですが保護者のかたが失敗を恐れていると、お子さまも失敗を恐れるようになります。やがて失敗するのがいやで挑戦する意欲さえ失ってしまいます。つまり失敗や挫折をさせないということは、成長する機会を奪っているのと同じことなのです。
お子さまは未熟ですから失敗をしても当然です。「失敗は間違いではない」と思って、遠くから見守ることも忘れずにいてください。

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