【時事問題】新型コロナウイルス感染症・東京オリンピック【2022年度入試対策】
2021年は2020年に引き続き新型コロナウイルス感染症の影響が大きく、緊急事態宣言下での東京オリンピック・パラリンピック開催も話題となりました。これら2つのトピックは2022年度入試でも出題されそうです。基礎的な知識を押さえておきましょう。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)
新型コロナウイルス感染症が、なかなか収まりそうもありません。この感染症の話から入っていきたいと思います。
感染症対策を担当する機関
感染症に対する予防や対策を担当している機関はどこでしょうか。
まず、世界では国連の専門機関である「世界保健機関」(略称はWHO)があります。WHOはよく出題されます。日本では、国の機関として厚生労働省が担当しています。都道府県や市区町村における担当は保健所です。
【感染症に対する予防・対策をしている3つの機関】
対象地域 | 機関の名称 |
世界 | 世界保健機関(WHO) |
日本 | 厚生労働省 |
都道府県 市区町村 |
保健所 |
保健所の地図記号をちゃんと書けるようにしておいてください。病院の地図記号によく似ていますので、しっかり区別して頭に入れておきましょう。
感染症に関する用語
感染症に関するさまざまな用語が新聞等に多く登場しています。
【感染症に関する用語の例】
パンデミック | 感染症が世界的に流行している状態のこと。 |
ロックダウン | 感染症の拡大を防ぐために都市の人の出入りを厳しく制限すること。「都市封鎖」とも。 |
テレワーク リモートワーク |
自宅など勤務先以外のところで仕事をすること。在宅勤務が代表的。 |
こうした感染症に関わるさまざまな用語の意味をしっかり理解していないと、新聞や本を読んでも、その意味を十分に理解できません。
重要な感染症関連の用語を頭に入れておきましょう。
感染症拡大による暮らしの変化
新型コロナウイルスが感染拡大したことで、人々の暮らしが随分変わりました。具体的にどこがどう変わったのか? これも見ておいたほうがよいでしょう。
さらには、この感染症拡大で売り上げが減った業種、逆に非常に繁盛した業種があります。大きな利益を得た業種にどのようなものがあるのか、利益が落ち込んでしまった業種にどのようなものがあるのかといったことも、押さえておきましょう。
日本における感染症の歴史
物事には必ず歴史があります。感染症にも歴史があるわけです。日本における感染症の歴史も、今年の入試で多くの学校で出題されました。
簡単に日本の感染症の歴史を振り返ってみましょう。
【日本の感染症の歴史】
時代 | 流行した感染症、対策など |
奈良時代 | 天然痘が全国的に流行。大きな地震や頻繁な日照りによる飢饉の発生もあり、社会不安がとても高まった。聖武天皇は、国ごとの国分寺と国分尼寺の建立、東大寺の大仏の造立を行うなど、仏教の力で社会の不安を鎮めようとした。 |
平安時代 | 疫病の流行。疫病払いとして祇園祭が行われるようになる。応仁の乱で中断。 |
江戸時代 | はしか、疱瘡(天然痘)などの流行。「はしか絵」「疱瘡絵」が制作される。 |
明治時代 | コレラ、天然痘などの流行。感染症に関する研究が進む。 |
明治になりますと、感染症の研究で有名な科学者が3人登場します。
【明治時代に登場した感染症の研究で有名な3人の科学者】
人物名 | 研究内容など |
北里柴三郎 | 血清療法を発明。伝染病の研究所を設立。 |
志賀潔 | 赤痢菌を発見。北里柴三郎の研究所で学んだ1人。 |
野口英世 | 黄熱病の研究。黄熱病に感染して亡くなる。 |
北里柴三郎は、新しい千円札の肖像として使われることになっています。あわせて頭に入れておいてください。
変異株の名称
さて、感染症のウイルスが変異をしています。これを「変異株」といいます。
これまでイギリスで確認されたウイルスは「イギリス株」とか「英国株」、インドで確認されたウイルスは「インド株」といわれてきました。
これが、イギリス株は「アルファ株」、インド株は「デルタ株」と名称が変わりました。
なぜ変わったのか? 国名を示すとその国の人への差別につながりかねないということで、名称変更をしたようです。
東京2020オリンピック・パラリンピック
日本で新型コロナウイルス感染症が拡大したとき、「緊急事態宣言」というものが出されました。飲食関係などさまざまなことに制限が加えられたり、学校が休校になったりしたわけですね。
その緊急事態宣言下で東京2020オリンピック・パラリンピックも行われました。そのオリンピックについて、基礎的なことをみなさんに質問してみたいと思います。
古代オリンピックが始まった国は?
まず、オリンピックには2種類あります。1つは古代オリンピック、もう1つは近代オリンピックです。では、古代オリンピックが始まった国はどこでしょうか?
答えは、ギリシャです。
古代オリンピックは紀元前8世紀頃、日本の縄文時代の終わりごろに始まりました。※
※縄文時代の期間については諸説あります。
五輪は何を表している?
オリンピックには五輪というものがあります。みなさんも見たことがあるでしょう。この五輪は、何を表しているでしょうか?
これは、5つの大陸を表しているわけです。
5つの大陸をちゃんと言えるようにしておいてくださいね。
開会式で最初に入場する国は?
オリンピックの開会式をみなさんも見たのではないかと思います。最初に入場してくる国はどこでしょうか?
これは、先ほどお話ししました、古代オリンピックが行われたギリシャです。
そして、最後に入場する国は、そのオリンピックの開催国。今回の東京オリンピック・パラリンピックは日本で開催したわけですから、最後に入場したのは日本でした。
まとめ & 実践 TIPS
2021年は、新型コロナウイルス感染症の流行にともなう暮らしの変化や、緊急事態宣言下での東京2020オリンピック・パラリンピック開催などが大きな話題となりました。
感染症については関係している機関の名前や基本的な用語をきちんと覚えることで、新聞や雑誌、ニュースをより理解しやすくなります。感染症に関する歴史や重要人物も押さえておくとよいでしょう。
東京2020オリンピック・パラリンピックに関連することでは、オリンピックの基礎知識を中心にチェックしてみてください。
出典:私立中高一貫校 進学フェアオンライン
特別セミナー「2022年度入試 時事問題対策」講師 文教大学 早川明夫
https://benesse.jp/contents/chukou/movie/movie02.html
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