国語で出題数が多い筆者のランキング公開!傾向と対策は?高校入試よく出る(4)

高校入試が近づくにつれて、頻出する問題や過去問を解くなど、試験本番を想定した学習が増えてきているのではないでしょうか。さらに、試験を突破するため、傾向と対策を分析し始めている時期であると思います。公立高校入試の国語の出題では、都道府県によって差はありますが、小説文と論説文の読解問題が中心になっています。今回は小説文と論説文でどのような筆者の文章・話題が出題されているのかと、その対策をご紹介します。

この記事のポイント

小説文は中高生の等身大の登場人物がカギ!

はじめに小説文について、昨年の公立高校入試で出題数が多い筆者は以下の通りです。

1位 佐川光晴 出題数4(青森県、鹿児島県、群馬県、和歌山県)
2位 重松清 出題数2(長野県、三重県)
2位 日野祐希 出題数2(北海道、山形県)

出題数の多かった、佐川光晴さんと重松清さんは高校入試だけではなく、中学入試にもよく出題されています。これらの小説文に共通しているものは、登場人物が中学生~高校生ということです。受験生と同じぐらいの年齢の、等身大の登場人物の心情を読み取っていくことになります。

学習する際には、そのような観点で問題を選んで解いてみるのも、実践的な対策になりおすすめです。また、小説文で読解を求められるのは、登場人物の心情です。登場人物が発する言葉や行動、風景描写などから、心情の移り変わりを見ていくことになります。ですので、受験生と同じぐらいの年齢の、等身大の登場人物が、どのように行動をしていくのかをあらかじめ意識してから、問題に取り組むようにするとよいでしょう。

  • ・中高生の等身大の登場人物が出る問題を解く。
  • ・登場人物の心情に着目することをあらかじめ意識する。

論説文はコミュニケーションについて、理解を深めよう!

次に論説文について、昨年の公立高校入試で出題数が多い筆者は以下の通りです。

1位 細川英雄 出題数9(茨城県、鹿児島県、千葉県、徳島県、栃木県、福井県、福島県、山形県、山口県)
2位 波頭亮 出題数3(石川県、兵庫県、宮崎県)
3位 稲垣栄洋 出題数2(大分県、島根県)
3位 齋藤亜矢 出題数2(北海道、宮城県)
3位 中屋敷均 出題数2(愛知県、神奈川県)
3位 平田オリザ 出題数2(沖縄県、滋賀県)

ジャンルで分けると、細川英雄さん(コミュニケーション論)、波頭亮さん(論理学)、稲垣栄洋さん(植物学)、齋藤亜矢さん(芸術論)、中屋敷均さん(科学)、平田オリザさん(コミュニケーション論)です。出題数からも分かるように、コミュニケーション論の出題が多くなっています。時代や社会の流れとして、コミュニケーションのあり方、対話を通した相互理解について関心が高まっていることから、コミュニケーション論の出題が多くなっていると考えられます。

問題を出題するにあたって、論理的な文章であることもそうですが、受験生に現代の課題を読み取ってほしい、コミュニケーションについての考え方を理解してほしい、といった出題者のメッセージもこめられています。このような流れは、今後も継続していくことが予想されるので、上位にあがったジャンルなどの問題を積極的に解いていきましょう。

  • ・コミュニケーションなど、よく出るジャンルの問題を解く。

過去問を解くことは問題を解くための知識を増やすこと!?

過去問を解くことは、実際の問題に慣れることになります。具体的には、問題の内容や形式、解答の仕方などです。しかし、それ以外にも小説文と論説文についての考え方を広めることに役立ちます。
小説文では、等身大の登場人物が出てくる文章についての傾向がわかってきたり、問題でどういう描写が問われるかがわかってきたりします。筆者の描写の仕方について慣れるということもあります。

論説文でいえば、例えばコミュニケーションについて論じた文章にふれることが、コミュニケーションについての知識を増やすことにつながります。知識が増えることは、自分の意見をもつきっかけともなりますので、読解の問題だけではなく、条件作文の問題にも取り組みやすくなっていきます。これは、普段の読書だけではなかなか吸収できない部分です。
そのためにも、早い段階から過去問に取り組み、問題を解くための知識をどんどん増やしていけるとよいでしょう。

  • ・過去問を解いて、小説文と論説文についての知識を増やす。

まとめ & 実践 TIPS

入試問題を分析し、傾向と対策を練ることで、普段の学習の仕方が大きく変わってきます。限られた時間の中で効果を上げるためには、どのような問題を選び、どのように解いていくかが大切です。そのような学習を積み重ねていくことによって、理解が深まったり、試験の点数に結びついたりするなど、大きな成果が得られることになるでしょう。

株式会社プランディット 国語課 宮城(みやぎ)
編集プロダクションの株式会社プランディットで、進研ゼミを中心に、小学校から高校向けの国語の教材編集を担当。

プロフィール

株式会社プランディット

1988年創業のベネッセ・グループの編集プロダクションで,教材編集と著作権権利処理の代行を行う。特に教材編集では,幼児向け教材から大学入試教材までの幅広い年齢を対象とした教材・アセスメントの企画・編集を行う。

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