建築・土木・環境工学ってどんな学問?

世の中にはたくさんの学問があります。どんな内容で、何を学んでいくのか知っておくことは、自分の興味や関心の方向性を探れることはもちろん、進路を決めるために、大いに役立つでしょう。今回は「建築・土木・環境工学」を取りあげます。


建築・土木・環境工学とは?

 建築・土木・環境工学とは、家屋やビルなどの建築物、道路などの土木工作物、都市環境(私たちの生活の基盤となる公共施設や公共設備の充実と改善)についての研究を行う学問です。人々が安心して社会生活を営むための環境づくりについて学びます。特に最近では、地震などの災害に強い都市計画や、シックハウス(室内空気汚染)対策、バリアフリー建築などの研究が注目を集めています。

 

 

建築・土木・環境工学ではどんなことを勉強する?

 それぞれ、次のような学習・研究を行います。

 

建築学:住宅や施設の設計・施工から、都市の開発計画まで幅広く研究します。建築物の構造や材料、建築方法などの観点から、世界の建築文化の流れや建物のデザインなどを総合的に学びます。

 

土木工学:地形やすでにある建造物を考慮しながら、都市のライフライン(道路・橋・上下水道など)の整備や、防災対策などについて研究します。

 

環境工学:太陽光などの自然エネルギーを利用したエコハウスなど、住生活と自然環境との共生を追求し、精神的にも身体的にも安心・安全に暮らせる家づくり・街づくりを研究します。

 

大学によっては、研究対象を絞り込んだ学科名も多く見受けられますので、自分が学びたい専門分野がはっきりしている場合は、学科名や教授の専門分野、ゼミの内容などを調べておくとよいでしょう。

 

 

建築・土木・環境工学の講義はどのように設定されているか

 ここでは建築学について説明します。まず、基礎的な構造力学や構造設計、実際の建築に即した建築工法などの科目を履修します。ほかにも環境工学、都市計画、建築史なども学びます。特に「設計製図」はこれらの専門科目を総合的に生かした科目として、どの大学でも重要視されているものです。設計製図の授業では、基礎的なものから病院・ホテルなどさまざまな建築物についてのプランを立て、図面やそれをもとに模型を製作するなどして、実際の建築のイメージを把握します。

 

 

建築・土木・環境工学を学んだ人々の卒業後の進路

 卒業後は、建設会社に就職する人が多いようです。そのほかにも以下のような仕事へ就く人もいます。

 

建築学…設計事務所に就職し、その後、建築士として独立する人もいます。

 

土木工学…鉄道会社やコンサルティング会社などに就職し、都市開発やインフラ整備などの事業に携わるほか、技術職として官公庁などに就職。

 

環境工学…環境関連会社のほか、調査会社やシンクタンク、官公庁や環境施設などに就職。

 

また、さらに研究を深めるために大学院へ進学する人もいます。

 

 

参考:
建築・土木・環境工学│ 学問・大学情報 | Benesse マナビジョン
http://manabi.benesse.ne.jp/shokugaku/learning/system/054/index.html

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