理系でも語彙力が成功のカギ ~九州工業大学での取り組み~

近年、「コミュニケーション」の重要性が問われるようになっています。その中で、理系の難しい研究も易しく正確に伝わるように説明することを実践している大学の事例を紹介します。


難しい研究を易しく説明 ~九州工業大学(福岡県北九州市)の取り組み~ 

 国立大学で理系。だからこそ、難しい研究も易しく正確に説明できる「言葉」を身につけたい。そんな実践をしているのが九州工業大学(北九州市)だ。難解な数式や複雑な図面との格闘に加え、言葉の学びにも挑戦している。

 

3月中旬に開かれた大学主催のプレゼンテーション大会。試されたのは、研究成果だけではなく、発表方法の工夫や独自性だ。「簡単に楽しくゴミを分別して、資源を有効活用できる機械です」。ゴミの自動分別装置の開発理由を説明したのは、電気電子工学科のチームの面々だ。いかにも粗末そうな段ボール製の機械。そこにはしかし、最新のテクノロジーが秘められている。ペットボトル、缶、瓶をそれぞれの重さと導電性の有無で分別するという。予算の制約のために段ボールを素材として選んだことや、センサーとふたを一体にした簡便な構造などをアピールした。

 

難しい表現は使わない。「一般の方の目線で説明しようと努めました」と安河内さん。一番苦労したプログラミングの解説は、あえて省いたという。「飲み残しが入ったペットボトルは重いため、瓶に分別されてしまいます」と、今後の課題も暴露して会場の笑いを誘い、アイデア賞に輝いた。

 

プレゼン大会は今年で4回目。大会を始めたきっかけについて、工学部の中尾基(もとい)教授は「理系の学生は論理的思考は得意だが、伝えるのは苦手。しかし人に伝えられなければ、論理的思考が宝の持ち腐れになる」と説明する。そこで同大では2008年度から、学生の「言葉力」を磨くため、対話や討論、発表を通じて問題解決策を見つける「課題解決型学習」(PBL=Project Based Learning)を工学部に導入している。

 

 

『語彙・読解力検定』を通じて語彙力を測定

 その一環として、13年度には新聞記者経験者を講師に招き、文章力養成講座を開催。『語彙・読解力検定』も利用し、約50人の学生が挑戦している。総合システム工学科の吉野さんは「豊かな語彙があることで、伝え方がいくつも用意できる」と語る。

 

「コストや顧客の志向によって工業製品の『正解』は変わる。答えは何個もあるし、ないかもしれない」と中尾教授は指摘。言葉の力を身につけることで、物事を多角的にとらえられるのだと言う。

 

※この記事は、2014年5月9日朝日新聞夕刊掲載記事をもとにしています。

 

 

ことばのチカラをつけるきっかけについて、こちらのサイトで。

『語彙・読解力検定』公式サイト

http://www.goi-dokkai.jp/

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