変わる保護者の役割 大学受験は「三点固定」の手助けと伴走役を

変わる保護者の役割 大学受験は「三点固定」の手助けと伴走役を子どもが高校に入学し、一息ついている保護者も多いことだろう。しかし、3年後には大学受験が控えており、議論が続く大学入試改革の行方も気になるところだ。入試改革の目的や高校生活の間に保護者がやるべきことについて、ベネッセ教育総合研究所の村山和生氏に聞いた。

 

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入学入試改革議論の問題点は、「教科書・授業では身に付かないような、まったく新しい別の力を身に付けなければ今後は生きていけない」と誤解している人が多いことです。実際には「確実な基礎学力は必要」というのがどの議論でも共通見解。教科書や授業内容を身に付けるのは大前提です。

 

では、なぜ入試改革が議論されているかというと、「本質的な高大接続」実現のためです。大学での充実した学びのために、入試でも「丸暗記」ではなく、発展・応用力を問うということ。それはつまり、高校のころから主体的に学んでほしいということでもあります。「授業では身に付かない特殊な能力」が求められているわけではないので、安心してください。

 

高校では中学に比べて授業スピードが上がり、内容も深くなります。そんな高校の学習で最も大事なのが、本人が自分なりのペースを身に付けること。保護者ができるのは、起床時間、食事時間、就寝時間を整えてペースをつかみやすくする「3点固定」の手伝いくらいです。二人三脚で挑んだ高校受験と違い、今後はペースメーカーとして伴走するイメージで臨みましょう。

 

大学改革の中でも「主体的な学び」はキーワードです。高校時代から主体的に学ぶ訓練ができていれば、大学や社会でより活躍できます。主体性を身に付けるには、本人が失敗や体験を通じてその必要性に気付くことが一番。恐らく多くの高1生が今後、「思ったより授業が難しい」「点数が取れない」など、さまざまな壁に当たります。保護者は手助けしたい気持ちをこらえ、しばらくは見守るようにしてください。

 

出典:入試改革の影響は? どうサポートすればよい? 新高1生の保護者が、今知っておくべきこと -ベネッセ教育情報サイト

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