中学1年生の最初が肝心 保護者の心得を中学受験のエキスパートが語る

中学受験に臨んだ小学6年生は入試と卒業式を終え、来たるべき中学生活の準備中だろう。結果のいかんにかかわらず、がんばった1年を振り返り、保護者もまた感無量ではないだろうか。そんな6年生に、森上教育研究所の森上展安氏がはなむけの言葉として、中学校での子どもの生活を支えるための心得を話してくれた。

 


中学1年生の最初が肝心 保護者の心得を中学受験のエキスパートが語る

 

中学への入学はゴールではなく、新しい生活の始まりでもあります。お子さまが大学受験を迎える2020(平成32)年度には、大学入試が変わります。最も大きく変わるのは、学力だけでなく、その人の個性や人間性が重視されるようになるということ。小論文や面接、学部によっては作品提出やパフォーマンスが評価の対象となり、今の推薦入試やAO入試に近い形式になると考えられます。学科試験は教科別ではなく、総合入試的になるといわれています。

 

また、自分の強みをいかに磨くかということが重要になってきます。これは大学入試のためだけでなく、キャリアや生き方に直結する問題です。自分らしさを発見し、磨いていくことが、この6年間の課題といえます。 自分の強みを見つけるために欠かせないのが、自己決定力です。また、さまざまな個性が必要となります。保護者のかたには、お子さまが自己決定力を育てていけるよう、ぜひ意識しての「大人扱い」を心がけていただきたいと思います。目は離さずに、なるべく手は離し、自立を促すことが大切です。

 

ゴールデンウイーク明けまでに「定期テスト勉強は2~3週間前に始める」など、勉強の基本ルールはしっかりとご本人に考えてもらい、守るように約束させてください。定期テスト対策を早めに始めれば、よい成績をキープできます。まずは学校に慣れることと、学習のペースをつかむこと。ぜひ、そのバックアップをしてあげてください。

 

出典:中学での新生活に向けて[中学受験 6年生] -ベネッセ教育情報サイト

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