公立中高一貫校受験 私立中学との違いを専門家が解説

公立中高一貫校受験 私立中学との違いを専門家が解説中学受験を検討する小4生にとって、子どもの適性が見え始める時期は、中学受験の志望校を再考するのによいタイミングでもある。余裕を持って路線変更することが可能なので、選択肢の一つとして注目したいのが、公立中高一貫校だ。入試はどのようなものなのだろうか。森上教育研究所の森上展安氏に伺った。

 

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公立中高一貫校は、現在は全国で180校以上にのぼります。難関大学への進学実績を誇る学校も多く、学費の安さも魅力となって志望者が急増し、倍率10倍以上という学校も少なくありません。選抜は、教科横断型の「適性検査」問題と作文、それに報告書(小学校の成績など)によって行われます。適性検査では、提示された資料から何がわかるか読み取る、必要に応じて計算を行う、身近な社会問題などについて自分の考えを書くなど、思考力や表現力が問われます。正解・不正解が明確で、減点式の私立の問題に対し、公立の適性検査は「正解のない問題」が多い、加点式。私立とは選抜の考え方が根本から違うため、対策も異なるのです。

 

私立難関校の場合、小学校の授業だけで受験に臨むのは難しいでしょう。受験までに、時間内に正しい答えを導き出す技術を身に付けておくことも必要です。一方、公立中高一貫校の適性検査は、小学校で学ぶ算国理社の教科知識をうまく「使う」ことが求められます。基本となるのは小学校の授業で学ぶ基礎の範囲ですから、4年生後半や5年生になってから準備を始めても十分間に合います。必要なのは、自分の考えを「書く」「言葉にする」訓練。たとえば、最近読んだ本について伝えるファックスを祖父母に送るのも効果的です。

 

公立中高一貫校に向くのは、どちらかというと大器晩成型でのんびりした子どもです。早熟で目的意識がはっきりしており、競争も楽しめる気質なら、私立のほうがよさそうです。受験準備を始めるのが遅かった場合や、この時期になっても気持ちが勉強に向かない場合は、公立中高一貫校も検討してみてください。

 

出典:公立中高一貫校という選択肢[中学受験 4年生]ベネッセ教育情報サイト

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