読書は好きなのに語彙力がない 悩む小5保護者に専門家「身に付けたい範囲を明確に」

読書は好きなのに語彙力がない 悩む小5保護者に専門家「身に付けたい範囲を明確に」読書は好きなのに語彙力が身に付かないのはなぜ!? 「語彙(ごい)が乏しく、常識にも欠けている」という小5男子の母親の悩みに、平山入試研究所の小泉浩明氏が勉強法をアドバイスする。

 

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【質問】
読書は好きなのですが語彙が乏しく、常識にも欠けているところがあります。テレビを見ないせいかもしれません。どうやって補ったらよいでしょうか。(小5男子の母親)

 

【小泉氏からのアドバイス】
中学受験に必要な語彙や常識は多様で、しかも一般的な小学生にはなじみの薄いものが少なくありません。場当たり的にテレビを見たり本を読んだりしていても、なかなか身に付かないと思います。それではどうしたらよいのでしょうか? やはり、受験に必要とされそうな知識に、優先的にふれていく方法が効率的です。

 

たとえば、受験の社会では、「時事問題」と称して、現代社会の問題点や話題に関する問いが頻出です。「時事問題対策」には、新聞(子ども新聞を含む)を読んだり、テレビのニュース番組を見たりすることが、非常に効果的です。また、国語において「言語・コミュニケーション」のテーマに関する問題文が苦手なら、それをテーマにした問題文を10本くらい読んでみるとよいでしょう。同じような内容であることが多く、読むことでそれらが常識として身に付いていくことでしょう。

 

このように、漠然と「何から」語彙や常識を身に付けようと考えるのではなく、「何を」身に付けたいから「何を使うか」と考えるべきだと思います。さらに、受験までに残された時間にも左右されることでしょう。たとえばお子さまの場合、5年生という学年を考えると、読書よりも単語の練習帳で毎日15分程度の学習を続ける方が語彙力をつけるには効果的だと思います。

 

出典:語彙が乏しく、常識も欠けています。テレビを見ないせいかもしれません[中学受験] -ベネッセ教育情報サイト

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