英語力 がんばっているのに伸びない本当の理由と突破の鍵

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これからの時代、英語は必須。お子さんに熱心に英語に取り組ませているご家庭も多いでしょう。うちの子はがんばっているのに、なんで英語力が伸びないのかしらと思っているかたへ。英語力は伸び悩む時期もありますし、インプット(英語に「触れる」こと)にアウトプット(英語を「使う」こと)をプラスするからこそ定着します。中高6年間で英語力を伸ばした生徒の取り組みから、突破のコツを解説します。

この記事のポイント

英語力は一直線には伸びない。足踏み期にも、継続してアウトプット学習を続けることが正解!

さっそくですが、2つの図を見てください。

皆さんは、英語力は、この図のように一直線に伸びていくと思っていませんか?

英語力の伸び

そうではありません。実は、英語力は、次の図のように「一度覚えた」「使えるようになった」と思っても、忘れてしまったり、うまく使えなかったりというプロセスを経て徐々にできるようになっていきます。

実際の英語力の伸び

どうしてこのようなことが起こるのでしょうか。

英語を話すとき、生徒たちは、習い始めは丸ごと覚えたフレーズをそのまま口に出すことが多いので、一見スラスラ話しているように見えますが、実は文法をわかって話していないことも多いです。学習が進み、文法知識が完全に定着していない状態の中、自分で文を組み立てようとすると、考え、迷いながら話すので間違いが多かったり、話し始めるまでに時間がかかったりする場合があります。このプロセスを経て、たくさん使うことで、自分で間違いに気づき、どう訂正すればよいかを考え、文法もしっかり身につき、結果として英語で話す力が上がっていきます。

そういわれても、英語学習を長く続けているのに成長が見られない時期は、おうちのかたとしてはイライラしますよね。ぜんぜんしゃべれるようにならないじゃないの!と思われると思います。
でも、ちょっと待ってください。「足踏み」に見える時期も、実は次なる成長のための準備期間なのです。さらなる高みへ到達するための秘訣は、聞く・読むなどの英語に「触れる」インプットに加えて、話す・書くなどの英語を「使う」体験をしながら英語に触れることです。「使う」体験を頻繁に持ち、自分で間違いに気づき、正しく使ってみる機会を増やすことで「英語が使える」体験を積み重ねていけます。

アウトプットをプラスすると、中高6年間でどこまで英語力を伸ばせる?
高3で、社会性のある話題について、即興で意見交換やスピーチができるまでに!

「使う」体験をプラスした英語力の伸びの例として、中学・高校の間におうちでオンラインレッスンを継続して受講した生徒の例を紹介します。例えば、この生徒は即興でここまでのことを英語で言えるようになりました。

「高齢者は運転免許証を返納するべきですか」という質問に対して、

「わたしは、高齢者は運転免許証を返納するべきだという意見に賛成しません。なぜなら、日本の田舎では、運転せずに生活することがとても難しいからです。電車やタクシーといった公共交通機関がとても少ないからです。よって、わたしは、この意見に反対します。」

参考までに、生徒が実際にスピーキングテスト内で話した内容は下記のとおりです。

I disagree with this opinion. Because in the countryside in Japan, it is very difficult to live without driving. Because there are few public transportations such as train and taxi. So, I disagree with this statement.

※ 中1~高3の間、ひと月15分のオンラインレッスンを月2回、6年間、約130回以上継続して受講した高3の8月時点の例。英語の質問文を読んだあと、1分間考える時間が与えられ、1~2分で自分の意見を述べる形式。生徒の英語の発話を編集部が日本語訳。
※ ここで紹介した<Challenge English中学・高校生向け>受講生の発話分析を、2022年8月6日に全国英語教育学会(JASELE)にて研究発表しました。詳しい発表内容はこちらからご覧ください。
英語教育研究・調査|ARCLE(アークル) -英語教育に関する研究調査団体-
「日本人高校生のスピーキング能力の発達—CAF分析を用いて—」

高齢者の運転免許証返納という社会的なトピックに関して、「賛成」「反対」だけではなく、客観的で説得力のある理由を添えて、自分の考えを述べることができるようになっています。

英語力を伸ばす鍵は、授業にプラスした、おうちでのアウトプット学習

授業にプラスしておうちで英語を使う体験をするとは、実際にはどのようなことをすればよいのでしょうか。
例えば、こんなアウトプット体験が考えられます。

  • ■ 海外のドラマやアニメ、日本のアニメの英語吹き替え版などを見ながら、セリフをまねして言う。
  • ■地域の外国人との交流イベントに参加してみる
  • ■英語で日記を書いてみる
  • ■ SNSなどの英語版に英語で投稿する

ここではおうちで英語を使う体験を継続的にされた方が、英語力の伸びを実感した体験を紹介します。

生徒:「中3の6月に学校でスピーキングテストがあった。ALTの先生と「自分のお気に入りの人」という話題で1分間話し続ける。オンラインスピーキング* をやっていたから、スピーキングテストが楽勝だった。帰国子女のクラスメイトも苦戦する中で、自分はすごくうまくできた。先生も誉めてくれた。気持ちいい~!!」 (レッスン受講歴:2年3か月)

お母様:「保護者の私から誘って、息子は中1からオンラインレッスンを始めました。自分の英語学習の経験上、習った先から使う機会を作ることで結果的には英語力がつくことがわかっていたので、やりたがらない中1から中2の間も話す体験を継続して持ってもらおうとオンラインレッスンを応援してきました。息子のスピーキングテストでのエピソードを聞いたときには、待った甲斐があったなとうれしく思いました。

*<オンラインスピーキング>とは
<オンラインスピーキング>は、進研ゼミの<Challenge English>にて提供する有料オプション英語教材。月2回15分外国人の先生とマンツーマンで会話練習を行う。(一部の講座では進研ゼミの受講費内で提供)
オンラインスピーキング<検定攻略コース>では、英検®や「GTEC」といった検定試験に対応したレッスンや、英語の発信力を上げるレッスンなど、生徒のニーズやレベルに合わせたレッスンを多数提供。オンラインスピーキング<通常コース>では、中学1年生~高校3年生向けにそれぞれの学年にあわせた話題でじっくり学び、英語の発信力の底上げが可能。

まとめ & 実践 TIPS

おうちでのアウトプット(英語を「使う」こと)体験は、最近では、ラジオ、テレビなどの英語教材に加えて、動画配信の中での英語番組、さらには、有料のオンラインレッスンなど、様々な選択肢があります。上手に利用して、授業にプラスしたおうちでのアウトプット(英語を「使う」こと)体験の機会を増やしましょう。

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  • ※ 英検®は、公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
  • ※ このコンテンツは、公益財団法人 日本英語検定協会の承認や推奨、その他の検討を受けたものではありません。
  • ※ 2015 年3 月~2022 年2 月に「Challenge English」でアプリのトレーニングに取り組んだ人の累積人数。「進研ゼミ小学講座・中学講座・高校講座」の有料オプション講座および「進研ゼミ」各講座に含まれるサービスの合算数値。2019 年4 月より進研ゼミ会員は追加受講費無料で利用可能となったため、それ以前の有料サービスのときの利用者数と合算した累積人数になります。

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