苦手意識を克服!英語の「長文読解」のコツ

2020年度(2021年1月実施)から、現在のセンター試験にかわり、「大学入学共通テスト」が実施されます。
センター試験はマーク式問題のみでしたが、「大学入学共通テスト」ではマーク式問題に加えて、国語・数学で一部「記述式問題」が出題されるとともに、すべての教科において「思考力・判断力・表現力を重視する問題」が出題されるようになります。

そしてもうひとつ、大きく変わるのが英語の入試です。
これまでの入試では「聞く」「読む」の主に2技能のみが評価されていましたが、新大学入試からは「聞く」「読む」「話す」「書く」のいわゆる「英語4技能」の力が問われるようになります。

これまで以上に求められる、英語の「長文読解力」

これからの英語学習では、「聞く」「読む」「話す」「書く」それぞれの力に合わせた4技能対策に加え、思考力・判断力・表現力を鍛えていく必要があります。
現在の大学入試においても、英語の力を測る問題として「長文読解問題」が重視されていますが、思考力・判断力・表現力が求められる新大学入試では、今まで以上に「限られた時間内で問題文を読み解き、必要な情報を取り出し、解答を導く」力が問われるようになると考えられます。

長文読解問題でつまずく原因は?

しかし、英語の「長文読解問題」に苦手意識を持つ人も多く、「英語の長文問題が読めない」「何度読んでも頭に入ってこない」等の声がよく聞かれます。
長文読解でつまずく原因は、大きく2つあると考えられます。

◆つまずく原因1:単語力・文法知識の不足
単語と文法は英語学習の基礎中の基礎ですが、長文の中にわからない単語が多ければ多いほど、文章の内容は理解できなくなります。
また、単語と同様に、基本的な文法の知識が身に付いていなければ、正確に英文を読むことができません。

◆つまずく原因2:段落ごとの内容を把握できていない
単語もある程度の量を覚えていて、基本的な文法もおさえているのに長文読解問題でつまずく場合、「読み方」に原因があるのかもしれません。
「この段落ではどういうことを伝えようとしているのか」を理解せず、ただ漫然と読んでいたり、一文一文にこだわりすぎて文章全体の趣旨を見失っていたりするケースです。
とりあえず問題文を読んで、設問を読んでも文章の内容がつかめていなければ、また文章を読み直して……と時間を使ってしまい、限られた時間内で解くことができなくなってしまいます。

長文が「読める」ようになるための5つのポイント

つまずきの原因がわかったら、その原因を意識して対策していきましょう。
長文読解問題は、「テクニックを覚えればできる」というものではなく、コツコツと単語量を増やし、地道に演習量をこなしていくことが力になります。
長文読解問題を「読める」ようにするためのポイントを5つご紹介しましょう。

◆ポイント1: 単語量を増やす
英文を読む力をつけるためには、単語量を増やすことが大前提です。
単語集を見たり、自分で単語帳を作ったりしても、単語がなかなか覚えられない・すぐに忘れてしまうという人は、その単語を含めた例文や対話文ごとに、正しい発音を「耳で聞いて」・「声に出して」覚えるようにしてみましょう。
さまざまな場面を想定した例文や対話文を使って覚えることで、活用シーンをイメージしながら身に付けることができますし、単語を「目で見て」・「手で書いて」覚えるだけではなく、「耳で聞いて」・「声に出して」五感をフル活用して覚えることで、忘れにくくなります。

◆ポイント2: 基本的な文法を覚える
正しい文法が身に付いていないと、文章の意味を間違えて受け取ってしまい、その読み間違いがミスにつながってしまうことも考えられます。
とはいえ、「英文法」といえば、「覚えにくい、苦手」という印象を持つかたも少なくないでしょう。
英文法を効果的に身に付けるためのコツは、単語と同様に「正しい発音の音声を聞きながら、音読して例文を覚える」ことです。
音声つきの教材や問題集を選び、五感を使って文法を覚えるようにしてみましょう。

◆ポイント3: 段落ごとに内容を整理し、文章全体の意味をつかむ
一文一文を正確に理解して、しっかり日本語訳しながら読むのでは時間が足りません。
また、一文一文にこだわっても、結局、全体としての意味がわからなければ、長文読解問題は解けません。
大切なのは「全体として、この文章では何が言いたいのか」をつかむことです。
そのためにはまず、段落に注目しましょう。
どんな文章でも、意味なく段落が変わることはありません。
段落ごとに、おおまかでよいので「この段落ではこういうことが言いたいのだな」と整理しながら読んでいくことで、全体としてどういう内容なのかがつかみやすくなります。
最初の段落で問題提起し、次の段落で具体例を出し、最後の段落でまとめに入るのが文章展開の典型的なパターンですから、段落ごとに、だいたいの内容をメモしながら解いていくのもよいでしょう。

◆ポイント4:音読する
「長文読解問題で音読?」と思われるかもしれませんが、英語の学習は「耳で聞いて、声に出す」ことが基本です。
長文読解問題を解いて、解答解説をしっかり確認したあとは、必ず問題の文章を音読するクセをつけましょう。
長文は目で見て読むだけでなく、繰り返し声に出して読んでみることで、文の切れ目や、前後の文の関係など、文章の構造を意識できるようになります。
文章の構造をおさえられれば、内容をつかみやすくなり、限られた時間内に早くポイントを見つけられるようになるでしょう。
ただし、「耳で聞いて、声に出す」ためには、正しい発音で聞いて、声に出すことが大切ですから、音声つきの教材や問題集を使って演習するのがオススメです。

◆ポイント5: さまざまなテーマ・難易度の長文に慣れておく
長文読解問題には「慣れ」も必要だと言われます。
「1日1題、長文読解問題を解く」という方法もありますが、最初から文章量が多い問題に挑戦するのは避けましょう。
まずは自分が興味を持てるテーマで、自分のレベルにあった内容・長さの問題から始めるのがオススメです。
英語の文章の意味のつかみ方や、文構造などを理解できるように、短い文章からトレーニングを始め、だんだんと英文に慣れてきたら、より文章量の多い問題に挑戦していくとよいでしょう。
さらに慣れてきたら、制限時間を設けて取り組む……というように、英語の長文読解問題の「場数を踏む」ことも必要になります。
また、大学入試で具体的に志望大学・志望学部が決まっている場合は、大学・学部によって出題されるテーマに特色がある場合も多いので、過去問で対策をしておくとよいでしょう。
また、英語の資格・検定試験を受検する場合は、現実社会に沿ったテーマで出題されることが多いため、過去問演習とともに、問題集などでさまざまなジャンルの長文読解問題に触れておくと実戦力がつきます。

長文読解問題は、コツコツと演習量を積み、さまざまな問題に触れることで力がつきます。
いろいろなテーマで、文章量や難易度もさまざまな問題が入っている教材・問題集に取り組んでみるとよいでしょう。
そして、先に述べたように「音声を耳で聞いて、声に出して発音する」ことが効果的ですから、CDなどの音声がついた教材・問題集がオススメです。
ただし、そもそも単語量や文法知識が不足している場合は、長文読解問題の問題集に取り組む前に、単語・文法の対策を優先しましょう。
単語・文法の対策としても、音声つきの問題集や教材を選ぶことがポイントです。

Benesseマナビジョン2020新大学入試情報サイト
https://manabi.benesse.ne.jp/nyushi/special/

【その他、参考】
高校講座 高校生3分ニュース「苦手になりやすい英語長文読解の対策3選!」
https://kou.benesse.co.jp/kou_news/benkyo/0146.html

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A