海外大学への進学を語る(2)海外大学受験は、自分を成長させてくれた

近年注目を集めている、留学・海外進学。海外トップ大学への進学サポートをする「Route H(ルートエイチ)」(ベネッセコーポレーション主催)を担当する尾澤章浩さんによると、進路選択の一つとしての「海外大学」への進学は、ここ数年ますます熱い視線を浴びているとのこと。前回に引き続き、日本の学校からスタンフォード大学に合格した山根寛さんに、海外大学受験のきっかけや課外活動などについてお話を伺いました。



海外の大学でもっと視野を広げたくて



高1の夏に参加したサマースクールの仲間と(後列左から2番目)

本格的に海外進学を考え始めたのは、高1の夏休みに参加したサマースクールがきっかけでした。それまでは正直なところ、中学受験に合格した段階で将来が決まったも同然で、その後はあまり考えなくてもよいと思っていました。しかしサマースクールで同世代の人と会話をしながら問題の解決法を考えていくという、思いもしなかったプロセスに刺激を受け、それまでの学校生活では味わうことができなかった外国の参加者との交流が、本当にとても楽しかったんです。さほど英語ができない人も大勢いましたが、できないなりに必死で交流を図ることからかえって白熱したディスカッションが生まれ、英語が話せる僕もそれに巻き込まれてより刺激的な空間を味わうことができました。確かに進学した学校にいれば、日本国内でトップの大学には行けるかもしれません。しかしこのサマースクールでの経験のおかげで、もっと視野を広げたい、それには日本国内ではなく、海外の大学のほうが面白そうだなと思うようになりました。

両親は、僕の意見を尊重して日本の大学受験を強要せず、陰で見守りながら好きなようにやらせてくれました。高1の春に、母親が海外トップ大学への進学をサポートする、ベネッセの「Route H(ルートエイチ)」のサイトを発見してくれたことも助かりました。



課外活動が自分を成長させてくれた



高2の夏に参加したImagine cup国際大会で行ったニューヨークで(右)

「Route H(ルートエイチ)」のかたから、海外進学のためには、課外活動が重視されるということを教わりました。そこで課外活動として、2011(平成23)年に、ワールド・スカラーズ・カップ(WSC)という、参加チーム対抗で教養を競う、中高生を対象とした国際大会に参加をしました。僕たちは、唯一の日本チームでしたが、中国や韓国などほかのアジアの国々は、15~20チームが参加していたんです。それだけでも日本の中高生がいかに海外に目を向けていないかを実感し、世界と日本とのギャップを痛感しました。それで、もっとWSCを知ってもらい、日本の同世代の人たちにも海外に目を向けてもらいたいと思い、仲間の力を借りて、翌年WSCの地域大会を日本で開催しました。

1回目の参加者は30人でしたが、今年後輩主導で行われた地域大会では、参加者が150人。中国や韓国からもゲストを呼ぶほど大きく成長しました。この出来事は、自分にとってとても価値のあることでした。日本の大学進学だけを考えていたら、大学受験に関係のない課外活動はしなかったと思います。しかし海外進学を目指したおかげで、日本の大学受験の中では味わうことができなかった自分の成長を実感することができ、やればできるという自信をつけることができました。



より多くの人脈を作りたい

結局僕は日本の大学は一校も受験せず、海外大学に進路を絞り、その結果合格したスタンフォード大学に9月から入学します。入学後は、自分が進路を考えることになったきっかけの一つでもある、英語教育に携われるよう勉強したいと思っています。ただ、子どもの頃海外で過ごしたことがあるとはいうものの、僕は本来とても人見知りなので、海外でコミュニケーションが取れるか不安な気持ちはあります。でもそんな気持ちを吹き飛ばすぐらい今は期待が強いんです。寮生活、ハイレベルな授業、そして何より刺激的な学生や教授。もちろん、アメリカ観光も満喫したいです。特にラスベガスで一度ボロボロになってみたい(笑)!

日本の大学入試ではさほど課外活動は重視されませんが、海外の大学を受験するかどうかに関係なく、学校の勉強以外に何か課外活動は行ったほうが良いと思います。それが刺激になり、今まで自分でも知らなかった可能性を広げてくれる、大きなきっかけになると思うからです。あまり難しく考えず、何か自分の興味が持てそうなテーマの活動で、でもちょっと非日常的なことをひとつしてみることがおすすめです。さまざまな課外活動にチャレンジしたおかげで、自分は海外に進学することができ、知らず知らずのうちに自分で決めつけていた将来への道を、開くことができたと思っています。


プロフィール

山根寛さん

山根寛さん

19歳。5歳の頃から6年間、父の転勤にともないマレーシアに在住。帰国後、筑波大学附属駒場中・高等学校に入学。9月よりスタンフォード大学へ進学予定。

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