9割もの親子が満足している海外留学・ホームステイ

アンケート期間:2012/07/11~2012/07/17 回答者数:293人
アンケート対象:本サイトメンバー お子さまが海外留学・ホームステイの経験をもつ保護者
※海外留学・ホームステイをしたときのお子さまの学齢は、大学生22人、高校生94人、中学生106人、小学生57人、幼児(未就学)14人
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある


今回のテーマは、海外留学・ホームステイ。幼児から社会人までの保護者に、期間や費用、渡航前に気がかりだった点、帰国後に満足した点など、さまざまな質問をしています。これから海外留学・ホームステイを考えている保護者へのアドバイスもお聞きしているので、参考にしていただければと思います。



9割もの親子が満足している海外留学・ホームステイ


滞在国は英語圏が大半!

最初に、お子さまが海外留学・ホームステイで滞在したのは、どこの国・地域かを伺いました。

【図1 お子さまの海外留学・ホームステイの滞在国・地域はどちらでしたか?】

図1 お子さまの海外留学・ホームステイの滞在国・地域はどちらでしたか?


最も多かったのは、子どもが滞在したのは「オーストラリア」であるという保護者で、3割。続いても、「アメリカ」「カナダ」「ニュージーランド」「イギリス」と、英語圏の国が続々と挙がり、「オーストラリア」と合わせて8割以上を占めています。アジアでは「中国」「韓国」「台湾」が挙がりましたが、3つを合わせても1割に満ちませんでした。
また、海外留学・ホームステイにかかった費用をお聞きしたところ、「100万円未満」であると答える保護者が9割以上。そのほとんどが短期留学やホームステイを経験されたお子さまの保護者でした。一方、長期留学を経験されたお子さまの保護者が挙げた金額は、「500万円」から「1,500万円」までと、かなり幅がありました。



海外渡航の目的は「海外の人との交流」がトップ!

続いて、お子さまの海外渡航の目的を伺いました。

【図2 お子さまはどのような目的で渡航しましたか? あてはまるものをすべてお選びください】

図2 お子さまはどのような目的で渡航しましたか? あてはまるものをすべてお選びください


お子さまの海外渡航の目的としては、「海外の人との交流」を挙げる保護者が7割を超えて最多。「語学の習得」が約4割で続きました。
次に、保護者が挙げてくださった渡航目的を具体的に見てみましょう。

●子ども本人は、「日本人の一人として海外に日本文化を伝えてくるよ!」と、意気込んでいました(高3の保護者)
●子どもの高校では、アメリカへの修学旅行中に行事の一つとして、ホームステイがありました(高3の保護者)
●自分と異なる環境で育った同世代の子どもと、たくさん交流してほしいと思いました。たとえ言葉は通じなくても、身振り手振りなどによって通じ合えることを学んでほしいと、送り出しました(中3の保護者)
●現地の人と交流することが第1の目的。2番目の目的が語学の学習でした(中3の保護者)

など



留学先やホームステイのプランはこうやって決めた!

では保護者は、お子さまの留学先やホームステイのプランをどのように選んだでしょうか。具体的に伺いました。また、「子どもは渡航先で学校に通った」という保護者には、学校にどのような入学条件があったかもお聞きしています。

☆留学先やホームステイのプランはどのように選びましたか?
●インターネットでいくつもの留学派遣会社のプランを比較検討して選びました(高3の保護者)
●留学先は学校で決められていました(高2の保護者)
●中学校の先生が旅行会社の人と相談してプランを決めたようです(中3の保護者)
●姉妹校との交換留学だったので、留学先は決まっていました(小6の保護者)

など


☆お子さまが現地の学校に通われたかたにお伺いします。入学の条件はどのようなものでしたか?
●交換留学だったため、特に条件はなかったと聞いています(社会人の保護者)
●入学者を選抜する試験がありました(大学生の保護者)
●提携する大学への留学だったため、在学する大学内で留学希望者が選抜されました。選抜は、留学の目的についての作文、普段の英語の成績などを資料に行われたそうです(大学生の保護者)
●子どもの通う高校で校内選考試験があり、試験の成績上位者が先生方と面接をして最終決定。そもそも、選考試験を受けるのにも、英検準2級以上を取得していることという条件がありました(高2の保護者)
●中学校からの推薦が必要でした。留学の目的、その学校で学びたいことなどを作文にまとめ、推薦状に添えて提出しました(中3の保護者)

など



子どもの海外渡航にこんなことを期待&こんなことを心配!

次に、保護者がどのようなメリットを考えて、お子さまの海外渡航を許したのかを伺いました。また、海外に渡航するに当たって心配したことについてもお聞きしています。

【図3 お子さまが渡航する前に、気がかりなことはありましたか? あてはまるものすべてをお選びください】

図3 お子さまが渡航する前に、気がかりなことはありましたか? あてはまるものすべてをお選びください


☆お子さまの渡航について、どのようなメリットを考えて承諾をされましたか?
●ずばり、かわいい子には旅をさせよ。親元を離れ、言葉の通じない国で過ごすことは、子どもにとって貴重な人生経験になると思いました(大学生の保護者)
●自国とは違う文化を受け入れる柔軟性を身につけてほしいと思いました(高1の保護者)
●子どもの将来を考えると、海外留学の経験は必ず生きると感じたからです(高1の保護者)
●小さなころから習っていた英語を活用する機会になると思い、心配しながらも承諾しました(中3の保護者)

など


一方、お子さまの海外渡航に当たって気がかりだったこととしては、「安全について」を挙げる保護者が6割に迫ってトップ。次いで「生活に適応できるか」が3割以上でした。学習面や留学経験がその後のキャリアに役立つかどうかを気にかけるかたは1割前後と、多くはありませんでした。
では、実際に留学・ホームステイをしている間に、保護者はお子さまからサポートを求められることはあったでしょうか。

☆渡航中に、お子さまから「困っている」と助けを求められたことがあれば、具体的に教えてください。
●息子が留学したのは大学生のころ。もう大人だったため、助けを求められたことは特に思い当たりませんが、何かあったときにすぐ連絡できるように、携帯電話を持たせてよかったと思っています(社会人の保護者)
●うちの子は中学生のときに初めて海外へ留学したのですが、留学先の学校に一緒に通っていた日本人の子どもとトラブルになりました。中学校の先生に間に入ってもらったり、その子どもの親御さんとわたしが話し合ったりと、解決するために大わらわでした(社会人の保護者)
●留学して間もないころ、「寂しい」というメールがきたことが、1回だけあります(高3の保護者)
●子どもは英語圏の国に留学し、そこで高校に通ったのですが、通学を始めた当初は、言葉がわからないから授業についていけない、宿題もできない、友達もできないなどなど、相当参ったようです。毎日のように泣きながら電話をしてきました(高3の保護者)

など



ほとんどの保護者が海外留学・ホームステイは「有意義」!

では保護者は、お子さまの海外留学・ホームステイに意義があったと感じているでしょうか。また、海外留学・ホームステイの経験を、今後お子さまにどのように生かしてほしいと思うかも伺いました。

【図4 あなたから見て、お子さまの海外留学・ホームステイの意義はいかがでしたか?】

図4 あなたから見て、お子さまの海外留学・ホームステイの意義はいかがでしたか?


【図5 お子さまの海外留学・ホームステイの経験が、どのように生かされると良いと思いますか? あてはまるものをすべてお選びください】

図5 お子さまの海外留学・ホームステイの経験が、どのように生かされると良いと思いますか? あてはまるものをすべてお選びください


結果は、子どもの海外留学・ホームステイには「意義があった」という保護者が9割以上。ほとんどの保護者が意義を感じていました。そう感じる理由を伺ったところ、次のような声が寄せられました。

●人を見かけで判断せず、誰とでもコミュニケーションを図るようになったから(高2の保護者)
●語学への関心が高まったから。子どもは英語圏に留学したのですが、留学する前は実は英語が苦手でした。ところが、帰国すると大好きになっていて、今では「将来は英語にかかわる仕事に就きたい」と言うほどになりました(高1の保護者)
●海外に興味を持つようになったから。留学最終日には「このまま住みたい」と、ベソをかいたと聞いています(高1の保護者)
●日本とは異なる文化に触れることで、子どもの視野が広がったようだから(中3の保護者)

など


また、海外留学・ホームステイの経験が今後、どのようなところで生かされると思うかを伺った図5では、「仕事で使わなくても、視野の広い人間でいてくれればよい」が6割を超えてトップ。「日本で語学や経験を生かした仕事をする」「海外で仕事をする」ことよりも、海外での経験によって人間性を豊かにしてほしいと期待する保護者が多いことがわかります。



語学力も向上し、学業面にも成果あり!

続いて、海外留学・ホームステイの成果について伺いました。お子さまの語学力の面、学業の面それぞれについてお聞きしています。

【図6 あなたから見て、お子さまの語学力の向上はいかがでしたか?】

図6 あなたから見て、お子さまの語学力の向上はいかがでしたか?


【図7 あなたから見て、お子さまの学業面での成果はいかがでしたか?】

図7 あなたから見て、お子さまの学業面での成果はいかがでしたか?


海外留学・ホームステイによって、子どもの語学力が「向上したと思う」という保護者は、約6割(図5参照)。「大いに向上したと思う」というかたも、2割近くをしめています。このようにお子さまの語学力が高くなったと実感する保護者が多いためか、学業面にも海外留学・ホームステイの成果を感じる保護者が目立ち、全体の6割に迫っています(図6参照)。
では、お子さまの「語学力が向上した」と感じる保護者、「学業面に成果があった」と感じる保護者それぞれがそう感じる理由を見てみましょう。

☆海外留学・ホームステイによってお子さまの語学力が向上したと感じる理由を教えてください。
●英語を聞いて理解することができるようになったから。帰国後に受けた実用英語技能検定準2級のテストは、リスニングが満点でした。留学して3日経つと、夢に出てくる人まで全員が英語を話すようになったと息子は言っていますが、やはり誰もが当たり前に英語を話す環境に身を置くと、語学力がつくんだなあと思っています(大学生の保護者)
●話すのはともかく、聞き取る力は格段に上がったと思うから(高1の保護者)
●帰国してからは、英語のドラマを吹替も字幕もなしで楽しむようになったので、リスニング力がついたと思います(高1の保護者)

など


☆海外留学・ホームステイによってお子さまの学業面での成果があったと感じる理由を教えてください。
●子どもは小6のときに英語圏でのホームステイを経験したことで、英語にとても興味を持つようになりました。「早く中学校に入って英語の授業を受けたい」と言っていたのをよく覚えています。そして、英語は子どもの1番の得意科目になりました(高3の保護者)
●帰国後、積極的に英語の学習に取り組むようになり、高校に入ると、国際交流の部活動も始めたから(高1の保護者)
●英語圏の国で生活したことで、英語に自信をつけたようです。また、視野も広がったのか、何事にも興味を示すようになりました(高1の保護者)

など


ただ、語学力・学業面いずれにも「成果を感じなかった」という保護者もいらっしゃいます。そう感じる理由としては、「語学力がはっきり上がるほど長くは滞在していません」(中3の保護者)、「目に見える形で成果が上がる前に帰国してしまいました」(高2の保護者)など、「期間が短かった」ことを挙げるかたが目立ちました。学業面については、「あくまでも異文化交流が目的だから、学業面での成果はそもそもあまり期待していなかった」(高2の保護者)という声も聞かれました。



異文化への理解が人間的成長につながる!?

次に、海外留学・ホームステイを通してお子さまは滞在国・地域への理解を深めたかどうか、また人間的に成長したかどうかを伺いました。

【図8 あなたから見て、お子さまの滞在国・地域への理解はいかがでしたか?】

図8 あなたから見て、お子さまの滞在国・地域への理解はいかがでしたか?


【図9 あなたから見て、お子さまの人間的成長はいかがでしたか?】

図9 あなたから見て、お子さまの人間的成長はいかがでしたか?


海外留学・ホームステイをすることで、子どもは滞在国・地域について「理解を示すようになったようだ」という保護者、「人間的に成長したようだ」という保護者は、ともに9割近くに達しました(図8・図9参照)。
では保護者は、お子さまのどのような様子から、滞在国・地域への理解や人間的成長を感じているのでしょうか。見てみましょう。

☆滞在国・地域への理解を深めていると感じるお子さまの様子を教えてください。
●子どもが日本に帰ってきてからも、海外でお世話になった人たちとの交流が続いているところ。たとえば、ホームステイ先の家族が我が家に遊びに来たり、わたしたちが向こうへ行ったりと、互いが行き来するようになりました(社会人の保護者)
●滞在国でたくさん友達ができ、帰国したあとも連絡を取り合っているところ(大学生の保護者)
●滞在国について詳しく、熱心に話をしてくれたから(専門学校生の保護者)
●滞在国の文化や国民性に魅了されたようで、帰国後もその国について調べています。他国からの留学生も多く、さまざまな国の友達ができたことを本人はとても喜んでいます(中2の保護者)

など


☆人間的に成長したと感じるお子さまの様子を教えてください。
●日本のことだけでなく、他国の事情も考えられるようになったと思います(社会人の保護者)
●言葉が思うように通じない海外で人間関係を築いたことは、子どもにとって大きな自信になったと感じます(大学生)
●留学前は引っ込み思案だった子どもが、留学後は明るく社交的になったから(高1の保護者)
●相手が誰であっても緊張せず、自分の考えを落ち着いて話せるようになったところ(高1の保護者)

など


滞在国・地域への理解の深まりとしては、「帰国後もその国・地域でできた友達と交流を続けている」ことを挙げる保護者、人間的成長としては「日本以外の国の事情も思いやろうとするようになったこと」を挙げる保護者が目立ちました。日本と異なる文化や価値観に触れ、多くの人と出会ったことで、お子さまの視野が広がったと感じる保護者が多いようです。



保護者も子どもも海外留学・ホームステイに「満足」している!

では保護者は、お子さまの海外留学・ホームステイに満足しているでしょうか。また、保護者から見たお子さまの満足度もお聞きしています。

【図10 あなたは、お子さまの海外留学・ホームステイに満足していますか?】

図10 あなたは、お子さまの海外留学・ホームステイに満足していますか?


【図11 お子さまは、海外留学・ホームステイの経験に満足している様子ですか?】

図11 お子さまは、海外留学・ホームステイの経験に満足している様子ですか?


お子さまの海外留学・ホームステイについて、「満足している」という保護者は9 割以上という結果に(図9 参照)。そして、子ども自身も「満足しているようだ」という保護者も、9 割を超えています(図10参照)。
お子さまが海外留学・ホームステイに満足していると感じる理由としては、次のような声が寄せられています。

●苦しいことやつらいこともあったようですが、それ以上に楽しいこと学んだことが多くあったようです。たくさんの人に海外留学のよさを伝えたいと、帰国後はリターニー(帰国生)のグループに所属し、日本から留学する人、海外から日本に来る人をサポートしています(大学生の保護者)
●本人がまた留学したいと言っているから(高2 の保護者)
●留学前は乗り気ではなかったものの、実際に留学してみると想像以上に面白かったようです。そんな経験があったからか、留学後は先入観を持たず、何事にも積極的に取り組むようになりました(高2の保護者)
●ホームステイ先にとても温かく迎えられ、国籍が違っても、人が人を思いやる気持ちには変わりがないことを実感したようです。また、興味の幅も広がり、さまざまな国の文化に触れたいと言うようになりました(中3の保護者)

など



海外留学・ホームステイを考えているご家庭へのアドバイスをご紹介!

最後に、これからお子さまの海外留学・ホームステイを考えている保護者に向けたアドバイスを伺いました。

☆これから、お子さまの海外留学・ホームステイをお考えのご家庭に、具体的な体験を踏まえたアドバイスをお願いします。
●ホームステイ先では、自分がお客さんとしてもてなされるのではなく、ホストファミリーのために何ができるかを考えて行動することが大切です。ホームステイに行く前に、お子さんに心構えをしっかり教えてあげてください(大学院生の保護者)
●お子さまを送り出す前に、インターネットなどを使って留学・ホームステイ先の情報をできる限り集め、安全性をチェックしましょう。送り出してからは、親として「かわいい子に旅をさせているんだ」と思い、心配して世話を焼きすぎないことが大切です(高2の保護者)
●国や地域によって、礼儀作法や生活習慣はさまざまです。また、治安のよくない場所もあるでしょう。事前にその国・地域の情報をよく集めることが大切です。そして、十分に気をつけて行動するように、お子さまに伝えましょう(高1の保護者)
●お子さまが「海外に行きたい」と望むなら、それをかなえてあげることはお子さまの成長につながるはずです。留学やホームステイの条件がどのようなものであれ、きっとよい経験になると、わたしは思います(高1の保護者)

など



大半の保護者が、お子さまの海外留学・ホームステイに満足していました。留学・ホームステイを通して、「子どもの視野が広がった」「他国の文化に興味を持つようになった」と思うというかたが目立ちました。お子さまの人間的な成長を実感するという声も多く寄せられています。
そして、お子さま自身の満足度も高いと感じる保護者がほとんどです。帰国後も海外の友達と交流を続けるお子さま、日本から海外へ行く留学生や海外から日本に来る留学生を支援するグループに入るお子さまも少なくないようです。海外での体験がいかに充実しているかが伝わってくるのではないでしょうか。


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