グローバル社会を生き抜く子どもに育てる海外留学のススメ ~第1回:高校留学をしよう~

近年、海外展開に力を入れる国内企業は、優秀な人材を世界から集めようと外国人採用の枠を広げています。お子さまが就職するときにライバルになるのは、今や日本人だけではく、世界中の学生です。そんな厳しい就職戦線において、高い実績を残しているのが、秋田にある国際教養大学です。「グローバル社会を生き抜く人材に育てるには、若いうちに世界を知る必要がある」という学長の中嶋嶺雄先生。今回は、海外留学の意義についてお伺いしました。



就職率ほぼ100%を誇る秘密は、1年間の海外留学

インターネットの発達に伴い、今では世界中の情報が自宅に居ながらにして収集できるようになりました。しかし、いくら知識だけを得られても本当の意味でのグローバルな人材を育てることはできないと考えています。実際に、海外の文化を自分の目や耳を使って感じることによって、外国語と共に高い教養を身につけることが重要です。わたしが学長を務める国際教養大学では、「国際的に活躍できる人材の育成」を理念に掲げ、独自の教育プログラムを実践しています。


国際教養大の独自の教育プログラム
(1)授業はすべて英語で行う
(2)少人数制教育を徹底
(3)在学中に1年間の海外留学を義務化
(4)新入生は外国人留学生とともに1年間の寮生活を行う


上記は取り組みの一部ですが、中でもわたしは1年間の海外留学が学生を大きく成長させてくれると感じています。留学中は、さまざまな価値観や文化を学び、世界を知る喜びと苦しみを味わうでしょう。たとえば、留学当初は授業についていくのもやっと、何が宿題なのかさえメモできずに苦しんだという学生もいます。また、学業面だけでなく生活面でもルームメートとうまくコミュニケーションできずに壁にぶつかることもあります。そうした苦難を乗り越えて、学生は見違えるほどたくましくなって帰ってくるのです。そうした学生を企業から「個性のあるユニークな意見を持っている学生」と高く評価していただいています。就職氷河期といわれるなか、本学の就職率は2010(平成22)年度が100%、2011(同23)年度が99.4%と、そして2012(同24)年度もすでに9月現在で94%と、高い実績を残しています。



高校留学のススメ

このように書くと「留学は大学時代にすれば良い」と思うかもしれませんが、わたしは高校生での留学をおすすめしています。わたしにも4人の子どもがいますが、4人とも高校生で1年間のアメリカ留学を経験。その後の人生の糧になるような素晴らしい体験をして帰ってきました。



高校留学のメリット
◎英語の吸収力が高い
◎青春期に異文化を経験することで大きく成長する
◎自立を促すことができる
◎日本の良さにも気づくことができる


などが挙げられます。もちろん楽しいことばかりではなく、留学先の学校やホームステイ先で苦労することもあるでしょう。わたしの次男もホームステイ先で同じ年の子と部屋をシェアして、トラブルがたびたびあったようです。ただ、それらを親に頼らず解決する力は、留学したからこそ身につけられたものだと思っています。
高校での留学は、大学受験に不利になると考えるかたもいらっしゃるかもしれません。しかし、高校によっては外国の高校での履修を認定してもらい、遅れずに進級(卒業)することもできるようになりました。また、最近の大学入試では高校時代の異文化体験を評価するところも増えており、国際教養大では「高校留学生入試」(外部のPDFにリンク)を実施しています。もしお子さまが興味をもたれているようなら、ぜひ保護者のかたも前向きに考えてあげてはいかがでしょうか。


プロフィール

中嶋嶺雄

中嶋嶺雄

国際教養大学理事長・学長、国際社会学者。東京大学社会学博士。東京外国語大学学長(1995~2001年)。著書に『なぜ、国際教養大学で人材は育つのか』(祥伝社黄金文庫)、『世界に通用する子供の育て方』(フォレスト出版)、『学歴革命』(KKベストセラーズ)など多数。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • がんばっているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みを持つ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
まなびの手帳ロゴ ベネッセ教育情報サイト公式アプリ まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事はいかがでしたか?

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A