いよいよ始まる「小学校英語」って?

新学期から、どの小学校でも高学年で英語(外国語活動)が始まります。保護者の中には、期待とともに、不安を持っていらっしゃるかたも多いのではないでしょうか。実は、学校の先生たちにとっても、そうなのです。ただし、それほど深刻に考える必要はないのかもしれません。小学校英語とは何なのか、改めて整理してみましょう。

まず注意したいのは、英語は国語・算数・体育などのような「教科」ではありません。教科ではないので、教科書や、教員免許も必要ない、ということになります。ではなぜ、そんな時間を設けたのかというと、これからの国際化時代をにらんで、中学校の前段階として「コミュニケーション能力の素地を養う」(小学校学習指導要領・目標)ことが、「英語が使える日本人」を育成するために必要だ、と文部科学省は考えたのです。

小学校英語は指導要領上、5・6年生で週1回(年間35時間)行います。同省の調査によると、2007(平成19)年度の段階で何らかの英語活動を実施している小学校は97%、高学年での実施も93~95%とほとんどの学校に広がっていましたから、一斉に実施することにしたのも、あながち無理ではなかったと言えます。ただし、以前は「国際理解」に関する学習の一環として、どんな内容を行うかは各学校に任されており、その実施時間数も、高学年で年間22時間以下という学校がほぼ4分の3を占めていました。そのため新しい指導要領では、目標や内容を統一するとともに、専門の勉強をしたことがない小学校の先生たちのために「英語ノート(試作版)」などの教材を配って、一定の授業ができるようにしています。
保護者の中には、小学校全校で英語が始まることで、私立などの中学校入試でも英語が課されるのではないか、と心配されるかたもいらっしゃるのではないでしょうか。でも、大丈夫です。小学校英語は「教科」ではありません。文科省通知でも、中学校入試の学力検査の範囲は小学校の「各教科の内容」と限定していますから、小学校英語がそのまま入試科目になることはありません。

では結局、今までの「総合的な学習の時間」などを使って実施していた時と比べて、それほど変わらないのでしょうか?これまで、あいさつや自己紹介などの初歩的な外国語活動は、中学校で行われていました。こうした活動が、新指導要領の下で、すべての小学校高学年に降ろされるわけです。全小学校で実施されるはずですから、中学校に上がれば、さらに充実した英語教育が実施できるだろう、というわけです。
ですから、小学校の段階では、まずは英語に親しむこと、積極的に英語でコミュニケーションを取ろうとする態度を身に付けることが求められます。一言で言えば「英語好きな子にする」、あるいは「英語嫌いにはしない」ということです。それが、中学校に進んでからの「教科」の勉強につながるのです。

<参考>
小学校外国語活動サイト(文部科学省)

プロフィール

渡辺敦司

渡辺敦司

1964年北海道生まれ。横浜国立大学教育学部卒。1990年、教育専門紙「日本教育新聞」記者となり、文部省、進路指導問題などを担当。1998年よりフリー。連載に「『学力』新時代~模索する教育現場から」(時事通信社「内外教育」)など。

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