英語を学ぶ友達をつくろう 第65回 [Oh,my Gooodness!]

親子で英語圏に住み、現地の学校に行きながら英語を学ぶ……。3歳の娘と母親である筆者は、夫のアメリカ転勤のために、そんな理想的な環境に飛び込むことになりました。果たして本当に「子どもは英語にすぐ慣れるから大丈夫」? アメリカに住みながら英語を学ぶメリットとデメリットとは? 筆者のアメリカ生活をとおして、日本に住むご家庭では、どんな取り組みができるのか考えていきます。
※「Oh,my Gooodness!」とは、「あらまあ!」という驚きを表すことば。

第65回  [Oh,my Gooodness!]英語を学ぶ友達をつくろう親子での日々の英語学習は大事なもので、すべての基礎になる。でも、それだけだとあまり面白くない。同じように英語を学んでいるお友達をつくり、一緒に英語の勉強をすることには、非常に大きな意義がある。
うちの娘の英語学習を考えても、同年代のお友達とのかかわりは、必要不可欠なものになっている。当然ながら、正しい英語でゆっくり話しかけてくれる保育園の先生は、何よりもありがたい存在だが、「このおもちゃを貸して」と頼んだり、たたいてくる男の子に「No,thank you!」と叫んだりするなど、自分から英語を話さざるを得ない環境は、子ども同士の関係があって、初めて生まれる。

もちろん日本では、こうした子ども同士の「英会話」をするのは難しい。以前の私は「ろくにしゃべれない日本人同士、一緒に英語を勉強しても、意味ないんじゃ?」と思っていた。しかし今になってみると「英語ができるようになりたい」という目標や意欲を持つ親子ならば、おつきあいする意義は大きいと思う。
たとえば親同士で、相手の子どもをほめあいっこする。うちの娘は、日本人のお友達のお母さんに「まあ、自分の名前をちゃんとアルファベットで書けるのね」とほめてもらうと、私にほめてもらうよりも得意になる。もちろん私も、お友達の家に絵が貼ってあれば「これ、○○くんがプリスクールで描いてきたの? すごい、ちゃんとchristmasって自分で書いたんだ」など、ネタを見つけ次第、すかさずほめる。競争意識を燃やしてもお互いしんどいので、子ども同士を比較せず、その子なりの進歩についてほめるのがポイントだ。

また、手紙の交換などは文字の学習になる。「ひらがなドリル」をしぶしぶやっているうちの娘も、「お手紙」ならば俄然(がぜん)やる気を出す。お友達から日本語でお手紙をもらって「なんて書いてくれたのかな」と言えば一緒に読み、「こんど○○ちゃんがうちに来るよ」と言うと、娘は「お手紙を書いておくの」と言って机に向かう。日本語がもう少し上達したら、英語でもお手紙交換をさせようと思っている。ほかにも、日本語の本やDVDについて「うちの子、最近これが好きなのよ」などと親同士で情報交換したり、貸し借りしたりすることもしばしば。日本に住む日本人同士でも「この絵本が面白かった」とか「このテレビが良かった」など、英語教材について情報交換できたら随分プラスになる。

英語で100まで数を数えたり曜日を覚えたり、英語でテレビを見るのだって、一人よりも、友達と一緒のほうが絶対に楽しい。なにも、子ども同士で英会話ができなくたって、一緒に何かを覚えたり、唱えたり、書いたりするだけでも、モチベーションは随分上がる。お教室に通うのでもよいし、ブログやSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)などインターネットを使うのでもよい。とにかく「英語学習をしている同年代のお友達」がいると、やる気が出るし、良い刺激になるのだ。

プロフィール

山本美芽

音楽・ノンフィクションライター。中学校教諭、養護学校教諭からライターに転身。現在は音楽と教育をテーマに執筆活動を行う。著書に「りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方」「子どものセンスは夕焼けが作る」など。2006年3月より米カリフォルニア州在住。1児の母。

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