アメリカの小学3年生の読書量とは? 第46回 [Oh,my Gooodness!]

親子で英語圏に住み、現地の学校に行きながら英語を学ぶ……。3歳の娘と母親である筆者は、夫のアメリカ転勤のために、そんな理想的な環境に飛び込むことになりました。果たして本当に「子どもは英語にすぐ慣れるから大丈夫」? アメリカに住みながら英語を学ぶメリットとデメリットとは? 筆者のアメリカ生活をとおして、日本に住むご家庭では、どんな取り組みができるのか考えていきます。
※「Oh,my Gooodness!」とは、「あらまあ!」という驚きを表すことば。

8月の20日を過ぎたころから、私の住む街では新学期が始まった。日本ならば「夏休みが終わってやれやれ」と一息つくお母さんたちが多いかもしれないが、少なくとも私のまわりにいるアメリカ在住の日本人たち、特に小学生のお母さんは、学校が始まるのが憂うつらしい。学校がいやなわけではないが、問題は宿題である。小学3年生のさとし君のお母さんは、こう話す。

「うちの子は毎日1冊、学校の図書室から本を借りてくるんだけど、それが80ページぐらいあるのよね。それを1日で読んで返さなくちゃならないのよ」
1時間で読み終わることもあれば、2時間かかることもあるという。80ページといっても、挿絵があり、字も大きいから、英語を母国語にしている小学3年生ならば、30分ぐらいで読み終わるらしい。しかし、さとし君は英語がネイティブではない。

第46回  [Oh,my Gooodness!]アメリカの小学3年生の読書量とは?日本人小学生には、まさにリーディング地獄といってもいい過酷なペースである。ちなみに、どこの小学校の3年生でも1日1冊読まされるのではなく、あくまで先生次第ということなのだ。
実は我が家にもリーディング地獄は迫っていた。うちの娘が公立のキンダーガーテンに入るのは来年なのだが、いま通っている保育園でこれから1年、前倒し的にキンダーガーテンのカリキュラムをこなすのだ。「クラスノート」の取り組みも始まる。絵本とノートが1冊ずつ入ったリュックをみんなが順番に家に持ち帰り、絵本の感想をノートに絵日記ふうにまとめ、翌日リュックを先生に返す。これが1年間ずっと続くらしい。果たして私たち親子に、きちんとこなせるのだろうか。

日本にいながら、アメリカの学校と同じペースで英語の本を読ませるのはかなり大変というか、ほとんど無理だと思う。アメリカにいる私だって、読書は人一倍大好きだけれど、英語の本の読み聞かせが義務となると「面倒くさい」という気持ちが沸いてくる。しかし「面倒くさい」と思ってしまう前に、とにかく読むという習慣を作らないと、現地校のリーディング量にはとてもついていけそうにない。

今日も現地校に通う子どもは、ものすごい量の英語を毎日読んで(読まされて)いる。「英語がもっとしゃべれるようになりたいなあ」「うちの子も英語ができればいいんだけど」とため息のひとつも出そうなところだ。しかし、ため息をつく暇があったら、1ページでも、ワンセンテンスでもいいから、少しでも多く英語の本を読み聞かせしたほうがいい。
そのことを、最近ひしひしと感じている。

*3年生のリーディングで子どもが借りてくる本の具体例としては『Magic Tree House』のシリーズなどが人気だそうだ。

プロフィール

山本美芽

音楽・ノンフィクションライター。中学校教諭、養護学校教諭からライターに転身。現在は音楽と教育をテーマに執筆活動を行う。著書に「りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方」「子どものセンスは夕焼けが作る」など。2006年3月より米カリフォルニア州在住。1児の母。

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