高校生の英語力(6)日韓高校生の英語使用から見える英語教育の課題とは?[英語レポート]

日韓の高校生の日常での英語使用経験
前回は、Benesse教育研究開発センターが2006(平成18)年に実施した「東アジア高校英語教育GTEC調査2006」から、日本の高校生の日常生活のなかでの英語を使った経験についての結果をご紹介しました。最終回の今回は、日本と韓国の高校生の日常生活のなかでの英語を使った経験の違いから、日本の英語教育の課題について考えてみましょう。

韓国の生徒の英語使用経験は、日本の生徒の2、3倍
以下の【図1】は、日本と韓国の高校生に、日常生活のなかで英語を使った経験があるかどうかを聞いた結果をまとめたものです。

【図1 日韓高校生の国内での英語使用経験(したことがある)】
日韓高校生の国内での英語使用経験

【図1】から、日本の生徒にくらべて、韓国の生徒は、日常生活のなかで英語を実際に使った経験は2から3倍であることがわかります。韓国ではすべての項目について、半数以上の生徒が「経験したことがある」と回答していますが、日本では、経験している割合が最も高かった「英語で書かれた説明書を読む」活動でも、3割にすぎません。

また、日本と韓国で一番経験している割合の差が大きかったのは、「英語で書かれたインターネットのホームページやブログなどを読む」活動で、日本では2割程度ですが、韓国では8割近くの生徒が経験をしています。

韓国の高校生のほうが、日本の高校生よりも、日常生活のなかで学んだ英語を実際に使っていると言えそうです。

英語を学ぶことに対する積極性
日本と韓国では、教育の制度や内容、社会の状況が異なり、単純に比較をすることはできませんが、日本でも韓国でも、学校の外に出ると、英語を使わなければならない場面に出くわすことはあまりないと思われます。ということは、学習者が自分から英語を使ってみるかどうかで、英語使用経験が異なってきているといえるでしょう。

つまり、日本と韓国の高校生の英語使用経験の違いに、英語を学ぶことに対する積極性の違いが現れているのではないでしょうか。

調査結果から見える日本の英語教育の課題
10年前に小学校での英語教育を開始した韓国に対して、日本は小学校高学年での「英語活動」導入の方向性が出されたばかりです。日韓の生徒の積極性の違いが、小学校英語教育によるものと言いきることはできませんが、第2回でご紹介したように、日本での調査結果から、小学校での英語学習経験者は英語学習に対する関心や意欲、態度の面で効果を感じていることがわかっています。

今後は、小学校段階から英語学習に対する関心や意欲を育てるとともに、中学生や高校生になってからも、その関心や意欲が保てるように指導しながら、実際に自分から英語を使ってみるという積極性につなげていくことが大切になってくるのではないでしょうか。

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