高校生の英語力(2)「データで見る日本における小学校英語の効果」[英語レポート]

小学校で英語を勉強した高校生は、どんなことに効果を感じている?
前回に引き続き、ベネッセ教育研究開発センターで2006(平成18)年に実施した「東アジア高校英語教育GTEC調査2006」のデータを紹介します。
前回はお隣、韓国の調査結果から、小学校で英語教育を受けた高校生についてご紹介しました。

今回は日本の調査結果から、小学校で英語教育を受けた高校生についてご紹介します。
日本の調査では、現在の高校生に小学生のときの英語学習について振り返ってもらいました。
小学校での英語教育について、高校生となった今、どんな効果を感じているのでしょうか。

小学校で英語教育を受けた日本の高校生
今の高校生が小学生の時、小学校ではどのような英語教育が行われていたのでしょう。
小学校における英語教育は、研究開発学校を中心に10年以上前から一部の学校では行われていました。

ただしその内容は、現在の小学校で行われている「総合的な学習の時間」での英語活動と同様に、国際理解教育……つまり、英語の習得をメーンにするのではなく、外国の文化や言葉に対する「関心・意欲・態度」の育成をねらいとしていたと思われます。

今回の日本の調査対象には、英語教育を積極的に行っていた小学校がある地域の高校生が含まれています。
そのため調査を受けてくれた高校生の約40%が小学校での英語教育を経験していました。
さらにそのうちの約40%、つまり全体の16%程度が週1回以上、小学校での英語教育を経験していました。

今後、小学校で英語教育が必修化されるとしたら、高学年で週1回以上の頻度になるだろうと予想されます。

そのため、今回調査を実施した高校生たちが小学校での英語教育について感じていることを知ることは、小学校で英語教育が必修化された時のことを予想する手がかりになると思われます。

小学校での英語は、「関心・意欲・態度」に効果あり
小学校で英語を学んだことのある高校生に、小学校での英語教育がどのような点で役に立っていると思うかを聞いた結果が下の図です。

【図1 小学校での英語学習経験者の英語学習の効果感(1, 475人) 】
小学校での英語学習経験者の英語学習の効果感
※小学生以前に英語を「学校でのみ」「学校と学校外の場所両方で」学習した人のみ対象。

小学校で英語を学習した高校生の半数以上は、「英語への興味・関心」「外国文化などへの興味・関心」「外国の人とコミュニケーションを行おうとする態度」、つまり文部科学省がねらいとしている「関心・意欲・態度」で効果があると感じているようです。

それに比べて、リスニング・スピーキングなどや、発音・単語や表現といったスキルの面では、それほど効果を感じていないようです。

では、学校だけで英語を学んだ生徒と、学校と学校外両方で英語を学んだ生徒では、感じている効果は違うのでしょうか。

【図1】より、学校でのみ英語を学習した生徒よりも、学校外でも英語を学習した生徒のほうが、すべての項目で効果を感じている割合が高く、「関心・意欲・態度」については6割以上が効果を感じていました。

一方で、学校だけで英語を学習した生徒たちでも、「関心・意欲・態度」では半数以上が効果を感じているようです。
つまり、小学校で英語を学んだ日本の高校生たちは、文科省が目指したとおりに「関心・意欲・態度」で効果を感じていることがわかりました。

このことから、今後、小学校で英語教育が必修化された場合、この点に関しては同じ効果が期待できるといってもよさそうです。
みなさんはどのように思われますか。

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