英語でクルーズ(2) 第26回 [Oh,my Gooodness!]

親子で英語圏に住み、現地の学校に行きながら英語を学ぶ……。3歳の娘と母親である筆者は、夫のアメリカ転勤のために、そんな理想的な環境に飛び込むことになりました。果たして本当に「子どもは英語にすぐ慣れるから大丈夫」? アメリカに住みながら英語を学ぶメリットとデメリットとは? 筆者のアメリカ生活をとおして、日本に住むご家庭では、どんな取り組みができるのか考えていきます。
※「Oh,my Gooodness!」とは、「あらまあ!」という驚きを表すことば。

アラスカクルーズの寄港地では、氷河を間近で見たり、深い山の中をどこまでも電車で走って険しい谷をのぞいたり、本物のトーテムポールを見たりと、毎日のように珍しいものばかり。
娘はすっかり興奮していた。
そんなふうに、クルーズはあくまで旅行ではあるのだが、実際に経験してみて、英語とアメリカ人に慣れるための「プチ留学」に近い利用価値があると痛感した。
船の上では、不思議とスムーズにアメリカ人の「知り合い」ができるのだ。

第26回  [Oh,my Gooodness!]英語でクルーズ(2)アメリカ人と親しくなる格好の場となったのが夜のディナーである。
私たち家族は、毎回同じアメリカ人の家族連れと相席で過ごすことになった。
ロサンゼルス近郊から来たという6才の女の子レイチェルとお母さん、母方の祖母、父方の祖父と祖母。
残念なことに、レイチェルのお父さんは仕事で来られなかったのだとか。
うちの娘に「今日のお洋服は可愛いわね」「今日の寄港地ではどこに行ったの?」など絶え間なく話しかけてくださるのは、ありがたい限り。
ウエーターさんたちも毎日同じ人なので、娘の名前を覚えて声をかけ、なにかと構ってくれる。

こんなふうに会う人会う人みんなに可愛がっていただいて、娘はどんなふうに対応できたのか。
ときどき私に促されて「Thank you」とか「Hi」と言葉が出ることもあれば、はしゃいでうれしそうにするだけのこともあり、きちんとした英語での受け答えはできなかった。
しかし、言われたことは何となくわかっていて、髪や肌の色が違う人たちに英語で話しかけられる経験を「怖い」ではなく「うれしい」と思えたことは、娘にとって何物にもかえがたい貴重な時間だったと思える。

アラスカやメキシコのクルーズならば、飛行機代は別にして、1週間で大人ひとり10万円程度から行ってこられる(贅沢したければもっとかかるが)。
幼児から小学生のうちは大人の半額程度の料金で済むことが多い。
決して安いものではないが、留学よりは手軽に、親子で英語漬けの生活が味わえる。
クルーズならではの楽しい雰囲気のなかで、英語やアメリカ人に対する抵抗感を緩和できるメリットもある。

私自身、インターネットで英語のクルーズサイトを見ているだけでも、ずいぶん英語に慣れて勉強になった。
まずは一度「cruise」で検索をかけてみてはどうだろう。

*子どもたちの年齢別アクティビティや、毎晩同じレストランの同じ席で食べるシステムが英会話の絶好のチャンスなのだが、そういった場がない船もある。英会話を目的に乗船するならば、事前に細かく調べたほうがよい。
ちなみに私たちがアラスカで利用したのは「セレブリティクルーズ」という会社の「マーキュリー」という船だった。

プロフィール

山本美芽

音楽・ノンフィクションライター。中学校教諭、養護学校教諭からライターに転身。現在は音楽と教育をテーマに執筆活動を行う。著書に「りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方」「子どものセンスは夕焼けが作る」など。2006年3月より米カリフォルニア州在住。1児の母。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • 頑張っているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みをもつ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
ベネッセ教育情報サイト公式アプリ まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事はいかがでしたか?

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A