今週のアルファベット 第22回 [Oh,my Gooodness!]

親子で英語圏に住み、現地の学校に行きながら英語を学ぶ……。3歳の娘と母親である筆者は、夫のアメリカ転勤のために、そんな理想的な環境に飛び込むことになりました。果たして本当に「子どもは英語にすぐ慣れるから大丈夫」? アメリカに住みながら英語を学ぶメリットとデメリットとは? 筆者のアメリカ生活をとおして、日本に住むご家庭では、どんな取り組みができるのか考えていきます。
※「Oh,my Gooodness!」とは、「あらまあ!」という驚きを表すことば。

アメリカの保育園に娘が通ってみて、靴をはいたまま昼寝しているとか、給食のお皿が紙皿だとか、驚いたことはいろいろあった。
でも一番びっくりしたのは、3歳児クラスから本格的にアルファベットを勉強していることだ。

娘の保育園はアメリカ各地に大規模チェーンを展開しており、独自のカリキュラムや教材を使っている。
目玉となるのは2週間のあいだひとつの「letter of the week」(今週の文字)を学ぶこと。
「T」の週は、Tの形に大きく切り抜いた色画用紙に、キラキラ光るスパンコールや小さなマカロニなどを貼り付けたり、あわせて「Town」というテーマも扱ったりする。
街にはいろんなお店があるね、いろんな車が走っているね、といった話もする。
「O」の週ならば、「Orange」がOから始まるからオレンジの絵を描いたり、「Open」に関連してお天気の話をしたりする。
壁には、今週のアルファベットに関する子どもたちの作品が張り巡らされる。
うちの娘はこのクラスに入ったときABCの歌が歌えるだけでアルファベットは読めなかったが、1年間過ごして4歳になるころには、だいたい読めるようになった。
3歳児クラスでは、しょっちゅう誰かが泣いたりけんかしていたり、トイレで誰かが立ち往生していたりする。
勉強といっても遊びの延長だ。
それでも、純粋に遊びを遊びとしてやらせるのではなく、アルファベットと結びつけさせよう、という大人側の強い意志が教室には満ちている。
実際、ひとりでアルファベットを書いているアメリカ人の3歳児を何人か見た。

ずいぶん早期教育のように思われるが、カリフォルニアでは公教育のカリキュラムからして、文字を扱う年齢が早い。
幼稚園の年長さんから義務教育のキンダーガーテンという幼稚園に通って文字や数の勉強を始め、宿題も多少は出る。
小学校に入るまでに自分の名前が読めればよい、という日本にくらべて、全体的に前倒しなのだ。
園によって違いはあるだろうが、3歳からアルファベットを教えるのは珍しくない。
果たして、アメリカ式が良いのかどうか疑問はある。
しかし私たち親子はこの早期教育の渦の中に飛び込んでしまった。
当分の間、ここでやっていくしかないのだ。

プロフィール

山本美芽

音楽・ノンフィクションライター。中学校教諭、養護学校教諭からライターに転身。現在は音楽と教育をテーマに執筆活動を行う。著書に「りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方」「子どものセンスは夕焼けが作る」など。2006年3月より米カリフォルニア州在住。1児の母。

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