英語学習に有利な性格とは? 第20回 [Oh,my Gooodness!]

親子で英語圏に住み、現地の学校に行きながら英語を学ぶ……。3歳の娘と母親である筆者は、夫のアメリカ転勤のために、そんな理想的な環境に飛び込むことになりました。果たして本当に「子どもは英語にすぐ慣れるから大丈夫」? アメリカに住みながら英語を学ぶメリットとデメリットとは? 筆者のアメリカ生活をとおして、日本に住むご家庭では、どんな取り組みができるのか考えていきます。
※「Oh,my Gooodness!」とは、「あらまあ!」という驚きを表すことば。

プリンターから白いコピー用紙を取り出した娘が、「たつやくんだいすきって書いて」とせがんできた。「たつやくん」は、娘よりもしばらくあとにやってきた年が近い日本人の男の子で、格好の遊び相手だ。最近は絵や文字を書いた手紙を二人で交換しており、娘は私が書いたひらがなを上からなぞって「お手紙」に仕上げたいのである。

たつやくんは3歳のときアメリカに来てすぐにプリスクールに通い始め、園ではまったく泣かなかった。日本で見ていたテレビ「えいごリアン」で、覚えていた単語が次から次へと出てくる。たつやくんは「ぼくはアメリカ人なんだ」と言ってみたり、家でも「ノー!」と英語で返事をしたり。彼の英語への適応ぶりは、先にアメリカに来ていたうちの娘をはるかにしのいでいた。我が家では日本で「えいごリアン」を見せていなかった、という環境の違いもあるのだが。
たつやくんのお母さんは「こっちの幼稚園では、あまりしゃべらなくておとなしいの。日本の幼稚園でのいきいきした姿を思い起こすと、かわいそうで……」と嘆いてはいたけれど、最初から嫌がらず泣きもせずこちらの幼稚園に通っているのだから、すごいことだ。大人でもよくいわれることだが、たつやくんのように人見知りせず他人に気軽に話しかけるタイプの子は、会話を覚えるのも速いだろう。

うちの娘は、たつやくんとは明らかにタイプが違う。しかしそこで「アメリカ人のお友達ともっと仲良くしようよ」などと言い聞かせたからといって、どうにかなるものでもない。大人の私でさえアメリカ人と話すのにどんなに勇気がいることか。私自身、毎日少しずつながら英語やアメリカ人に接する環境をつくり、心理的な抵抗が減るにつれ、英語にも慣れてきた。こうしたプロセスには時間がかかるものだ。
「Have a good day!」と大きな声で手を振ってくれるたつやくんの様子に「うわー、アメリカ人の子どもみたい。すごいなあ」と感心しながら、「うちの子はうちの子なりのペースで英語を覚えてくれればいい」と思ったのだった。

プロフィール

山本美芽

音楽・ノンフィクションライター。中学校教諭、養護学校教諭からライターに転身。現在は音楽と教育をテーマに執筆活動を行う。著書に「りんごは赤じゃない 正しいプライドの育て方」「子どものセンスは夕焼けが作る」など。2006年3月より米カリフォルニア州在住。1児の母。

お子さまに関するお悩みを持つ
保護者のかたへ

  • 頑張っているのに成績が伸びない
  • 反抗期の子どもの接し方に悩んでいる
  • 自発的に勉強をやってくれない

このようなお悩みをもつ保護者のかたは多いのではないでしょうか?

\そんな保護者のかたにおすすめなのが/
ベネッセ教育情報サイト公式アプリ まなびの手帳

お子さまの年齢、地域、時期別に最適な教育情報を配信しています!

そのほかにも、学習タイプ診断や無料動画など、アプリ限定のサービスが満載です。

ぜひ一度チェックしてみてください。

この記事はいかがでしたか?

おすすめトピックス

子育て・教育Q&A