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数の理解

数の読み書きや、数の理解のために、こんな工夫をしました

日常生活でいかに楽しく取り組めるかが大切だと思います。

S.Yさん Eちゃん (体験談当時の年齢:5歳頃〜6歳頃 女 第1子 三重県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

子どもは教材については割と色々なものに楽しそうに興味を示している様子でした。私自身は、算数・数学が苦手意識が強く、学生時代ずっと苦労していたので、教材をきっかけにして子どもには数に対して抵抗感を持たずに楽しんで取り組んでもらえるようになって欲しいと願っていました。

<こどもちゃれんじ>の教材のこんなところが役に立ちました。

<こどもちゃれんじ>では、教材で数を順々に増やしながらとりあげてくれていますよね。ですので、特に数を覚える、ということを意識しないうちに楽しんでいたらいつの間にか数を覚えていたのでびっくりしました。特に、数をつないでいくとある絵ができあがるようになっているページは一見単純なようなのですが、勉強とは全く思わず自然と数に親しめるので抵抗感もなく、子どもにとっては「数が読める」ことと、「絵が完成した」という達成感が同時に味わえてとても嬉しそうでした。

さらに家庭で工夫してみたことは・・・。

お父さんと一緒にお風呂に入った時は、順番に数を1つずつ数えていき「最後に50を言った人が負け」など、ゲーム感覚で数に親しんでいきました。最近では、順番がまわってきたら「1、2」「3、4、5、」「6」・・・などと最大3つまで数えていいことにし、ルールを少し難しく発展させて楽しんでいます。

今振り返ってみて思うことは・・・。

日常生活の中で、どれだけ自然に数と触れているのかが好きになれるかのポイントになると思います。そして、地味かもしれませんが、同じことを繰り返しやっていくことが上達する上で一番の近道のような気がしています。

数の理解

沢井 佳子 先生

100まで数えられることよりも、10までの順序数・集合数の概念が理解できることが今後の力につながります。

数量(数)について就学前までに固めてほしい土台は、100までの数を「言える」ことよりも、たとえそれが10までの数であっても、ものの順番をあらわす「順序数」と、ものを順番に数えたとき、その最後の数が全体の個数を表すという「集合数」の概念を理解していることです。10までの自然数のしくみ・・・という土台の部分をきちんと理解できるようになると、それは後で、あつかう数が100になっても1000になっても、同じ自然数として応用していくことができるのです。

年長児の場合、100までの数唱ができる(数の名前が言える)ということは、珍しいことではないかもしれません。しかし、そうした数唱ができる子どもが、実際、100まで、あるいは10までの数の概念をしっかりと持っているかといえば、必ずしもそうではありません。お子さんが単に数字を覚えているだけなのか、数の概念を理解できているのか、お子さんの様子から確かめてあげてください。

おはじきを20個ぐらい準備して、そのうち、8個をテーブルの上に横一列に並べます。「ここのおはじきは、いくつあるかな?数えてみて」とたずねると、子どもは「1、2、3、4・・・8」と数えて(順序数)、「全部で8個」(集合数)という答えを出すでしょう。ただ、場合によって、順番に「1、2、3、4・・・8」まで数えたものの、最後の8という数が全体の個数を表すという「集合数」の概念が理解できず、「全部でいくつ?」と聞くと「10個!」や「9個!」などと違う数を答える場合もあるのです。

また、おはじきを手前に8個一列、外側に8個一列を並べて、手前は不揃いに密集させて並べ、外側のほうのおはじきは幅を広げて一列に並べます。そして、「(指でさし示しながら)手前のおはじきと、外側のおはじきでは、どっちの数が多いかな?」と子どもにたずねてみます。もし「同じ」と答えたら、「おはじぎが広がっていようが、詰めて置いていようが、おはじき8個に変わりはなくて、同じ数だ(「数の保存」の概念)」と理解できていることになります。しかし、この「数の保存」の概念を理解する前の段階では、「個数」と「長さ」や「密度」などを混同して、広がったほうのおはじきの数が多いとか、ビシッと詰まって並んだおはじきのほうが多いなどと答えがちです。もしこの「数の保存」の概念がまだ理解できていない段階でしたら、手前のおはじきと、外側のおはじきを一個ずつくっつけていって(1対1対応)、同じ数であることを、繰り返し、動作で確認することが大切です。

実際に何か物を使って、手で動かしながら、実験的に考えることが理解を深める近道となります。物を並べ替えたり、仲間に分類したりする動作の中で、手の感覚や視覚を使って、子どもは概念を実感的に理解するようになります。「数というからには数字を使って覚えさせなければ」と、とらわれずに、ぜひ身近な材料(おはじき、みかん、いちご・・・)を使って、おうちのかたも一緒に、「ものを使った数の遊び」を楽しんでください。

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