7割以上の子どもが年賀状を出す パソコン利用が約半分
アンケート期間:2014/11/19~2014/11/25 回答者数:521名
アンケート対象:小学生~中学生のお子さまをお持ちの保護者
※百分比(%)は小数点第2位を四捨五入して表示した。四捨五入の結果、各々の項目の数値の和が100%とならない場合がある
お正月には、豪華なおせち料理や家庭の味が詰まったお雑煮、にぎやかなテレビ番組や初詣へのお出かけなど楽しみがたくさんあると思います。なかには、親戚や友人などとの再会を楽しみにしている保護者もいることでしょう。「再会」といえば、普段なかなか会うことのない方々とも連絡をとり合う機会が、お正月にはあります。そう、年賀状です。
自分の近況を親戚や知人に発信するいい機会、ととらえている保護者もいれば、そうはいえども面倒なことでもあるなぁ、と感じている保護者もいることでしょう。
そんな年賀状、子どもたちはどうとらえているのでしょうか。アンケート結果からみていきましょう。
■年賀状作りが楽しみ!? 5割以上の子どもが出したいから出す
子どもが年賀状を出しているか伺ったところ、「出した」という回答が8割以上を占めました。しかもその理由としては「本人が出したいと言ったから」が5割以上を占めていることから、子どもは義務感だけで年賀状を出しているわけではなさそうです。
ただ、理由について見てみると「イラストを描くのが好きなので毎年楽しそうに仕上げています」「絵を描くのが好きで、毎年時間をかけて、一人ひとりに違うデザインのものを作成している」といった声にもあるように、年賀状を作ることに喜びを感じているケースが多いようです。
【図1 お子さまが年賀状を出した理由を教えてください。】
次に、年賀状を出す相手について伺いました。学校の友人、担任の先生が上位に入っているのは当然と思われますが、普段の生活ではあまり出会うことのない「以前の担任の先生」にも出している子どもが3割以上いることは注目すべき点といえるでしょう。保護者としては「以前の担任の先生にいつまでも出し続けるのは迷惑になるのではないだろうか」という意見もあるようですが、お世話になった、印象深い恩師の先生に継続して近況を知らせたい、という気持ちで送り続けている子どももいることでしょう。
「気持ちを込めてあいさつできるものだと思ってほしい」という声にもあるように、お子さまには、年賀状はあくまでもお互いの親交を深めることが目的であり、相手にもその意図が伝わるような年賀状にすることが大切、ときちんと伝えてあげるとよいかもしれません。
【図2 出した相手を教えてください。(複数回答)】
■年賀状作りもハイテク化 パソコン利用が約半分
次に、子どもたちがどのようにして年賀状を作っているのか、伺いました。アンケートの結果を学齢別に見ていくと、スタンプや家族と同じもの、市販の物の使用率にはあまり変化がないものの、学齢が上がるにしたがってパソコンの割合が上がり、逆に手書きの割合が減少していっています。合計ではパソコンを利用している割合が約半分を占める結果となっています。年賀状にイラストなどを入れ込むにはパソコンを使うと便利ですが、「なるべく手書きのほうが、気持ちが込められていてよいかなと思います」「年に一度くらいは手書きの手紙を送る習慣(年賀状)があってもいいと思うのにと感じています」という声があるのも事実。自分が子どものころと比べて「印刷や写真などが増えたので、文面が『ひと言』で終わっている。自分が子どもの時には文章を書いていた」という意見も。
パソコンを使えば、イラストや写真を使った華やかな年賀状を手軽に作ることができますが、「あいさつの気持ち」が伝わるような工夫もしてほしい、という保護者の意見が多いようです。
【図3 年賀状はどのようにして作りましたか?】
「新しい年の初めに、休みで会えない友人から手紙が届くことは、やはりすてきでいい影響を与えているなと思いました。離れていても今年もよろしくという言葉にやる気になったりすると思います」という声にもあるように、出してももらっても喜ばれるような年賀状をやりとりすることが年賀状の本来の目的であり、理想といえるでしょう。
年賀状を作り始める前に、なぜ年賀状を出すのか、誰に、どんな年賀状を出すのか、お子さまと一度相談する場を設けてみるのもよいかもしれません。
1年の最初に行われる、友人や大切な人とのやりとりを、気持ちのよいものにしたいものです。