二瓶 健次 先生

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病気と予防アドバイス - せき

くせについて5歳6ヵ月
寄せられたご相談

軽いせき払いのようなものを頻繁にするようになりました。くせなのかそれともチック症などの病気でしょうか?

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ここ2ヵ月ほど前から軽いせき払いのようなものを頻繁にするようになりました。特に風邪も引いていません。環境の変化はありませんが、くせなのかそれともチック症などの病気でしょうか? またそれにはどう対処したらよいのでしょうか?

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

ご様子から判断すると、チック症のようです。心配されずにしばらく様子を見てください。

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チック症というのは、まぶたをピクッとしたり、口角をピクッとさせるような動作を繰り返して起こすことが特徴的です。
昼間に見られ、特に緊張した場面では多くなります。夜寝ているときは症状は出ません。

チック症のピクッとした動きは人により異なり、せき払いのような動作であったり、肩をすくめるようであったり、意味のない声を出したりすることもあります。また、経過によってこの動作が変化することもあります。
例えば、まぶたのぴくつきで始まり、経過中に口角の動きになり、そのうちせき払いになるといったように変化していきます。子どものチック症は長くかかることがありますが、自然に治っていくことがほとんどです。

動きの動作が激しく、日常生活に支障が生じるというのでなければ、特別な治療の必要はありません。あまり周囲が気にしないようにして、ストレスを避けるようにしてください。

チック症は女の子の場合、男の子に比べてあまり症状も強く出ないで、治りが早いことが特徴ですが、中にはチック症状に似て別の病気の可能性もありますので、一度は小児科など専門の医師を受診して動きの様子を見てもらってください。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。