二瓶 健次 先生

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病気と予防アドバイス - せき

生活環境0歳6ヵ月
寄せられたご相談

扇風機を1時間顔に当ててしまい、声がれとせきが発症してしまいました。

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6ヵ月の男の子です。1ヵ月弱前に扇風機を1時間顔に当ててしまい、熱はないのですが、機嫌が悪く、声がれやせきが発症してしまいました。病院で三度診ていただき、のどのはれ、機嫌は治まりましたが、寝起きのせき、声がれは続いています。今後は、機嫌も直ったことから、病院には症状が悪化したら行く予定です。
このまま様子を見ていて大丈夫でしょうか? また、関係ないと思いますが、首・関節の内側のほかに、体幹にもあせも(じんましん?)が出てしまいました。

先生からのアドバイス
二瓶 健次 先生

今の寝起きのせきや声のかれは次第によくなるでしょうが、扇風機のかけっ放しには注意しましょう。

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6ヵ月のお子さんに1時間近くも扇風機を当てっ放しにすれば、機嫌も悪くなり、のどが乾燥し声がしわがれても無理のないことです。
赤ちゃんは自分で顔をそむけたり、体を動かして風をよけることができませんので、風が当たりっ放しになります。
皮膚から汗がどんどん蒸発して体温が下がることになりますし、のども乾燥して、せきが出たり、声がかれたり、おまけに目も乾燥してしまいます。

扇風機を使うときは、弱風で、首振りにして、顔に直接風が当たらないように、赤ちゃんから離して使うようにしましょう。むしろ赤ちゃんには扇風機でなく、自然の風やうちわの風が適しているようです。

首や関節の内側や体の発疹(ほっしん)は、あせもと思われます。
実際に見なければわかりませんが、じんましんの場合は首や関節の内側に出るのではなく、顔や腕、大腿(だいたい)、体に出ることが多く、あせものように細かい発疹ではなく、表面が盛り上がって赤くなった部分がくっついたような不規則なかたちをしています。かゆみが強いのが特徴です。
もちろん、扇風機による風のあたりとは関係ないものと思われます。
汗をよく洗い流して清潔にし、涼しい環境においてあせもの処置をしてください。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。