ミルク卒業
ミルクを卒業(1歳6ヵ月以上のとき卒業)
哺乳瓶はつぶして、代わりに大好きなキャラクターのトレーニングカップで、ニコニコ顔であげてみました。
その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした
うちの子は2188gと小さく生まれたせいか、食も細く、また2歳2ヵ月になっても食事よりミルクのほうが好きで、一日に500〜800ccくらいはほ乳瓶で飲んでいました。健診でも「ミルクをあげなければ自然にお腹が減るので食べるようになりますよ」と言われましたが、食べずに泣いているので、ついミルクをあげてしまいました。このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました
家にいるとほ乳瓶を欲しがるので、なるべく外に出てほ乳瓶を忘れさせるようにしました。また、ほ乳瓶の中にカラシなどまずい物を入れて、ミルクと一緒に飲ませてみたのですが、子どもはそれに気がついて怒ります。そこで、心を鬼にして、ほ乳瓶でミルクをあげるのをやめようと決意しました。まず、子どもが見ていないところでプラスチックのほ乳瓶をつぶしてしまい、ミルクを欲しがったらそれを見せて、大げさに「あー、もう飲めないね」と言いました。その代わり、大好きなキャラクターのストローつきトレーニングカップに粉ミルクを溶いて入れて、ニコニコしながらあげてみました。子どもははじめは騒いで怒りましたが、大好きなキャラクターなので、次第に喜んで飲みはじめました。そのときにキャラクターの歌や名前を言ってあげたり、お話をしたりすると喜びました。その後、粉ミルクから牛乳になり、ストローもとって、褒めて褒めて褒めちぎっていくうちに、とうとうコップで牛乳を飲めるようにまでなりました。現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです
あんなにほ乳瓶が大好きだったのに、ウソのように全然欲しがらなくなりました。ミルクをほ乳瓶で飲まなくなったせいか、お腹もすくようになり、少しずつ食事もたくさん食べてくれるようになりました。ミルク以外にも栄養をとらなければいけない大切な時期なので、よかったとほっとしています。今まであんなに悩んでいた私はどこへ行ってしまったんだろうという感じでした。同じ悩みを持つおうちの方へのエール
子どものほ乳瓶がとれないことでどうしようと悩んでいる全国のママたち、大丈夫です。必ずとれます。ママも大切な子どものために強い意志を持ち、一人の人間として子どもに接して下さい。一番いいのは、よいことをしたときには大げさなほど褒めてあげることだと思います。皆さんにもきっとできるはずですよ。応援してます。これから卒乳・断乳を考えていくおうちのかたへ
たけなが かずこ 先生
よく「1歳になったら卒乳を」と言われていますが、これは栄養的な面で1歳になったら大人と同じように3回食で栄養を採ることが大切ということなので、離乳食が順調に進んでいれば、たとえ1歳を過ぎておっぱいやミルクを飲んでいても無理やりやめさせる必要はありません。おっぱいは母親と子どもの関係を確認する大切な絆と考えていらっしゃるかたも多いと思います。親子のつながりを確認するという情緒的な意味合いとしては、1歳を過ぎてからもおっぱいを飲んでいても大丈夫です。
ただ注意したいのは、栄養をおっぱいに依存してはいけないということ。「栄養的な面と情緒的な面は別」と考えて、栄養は発育に合ったものをしっかりとりつつ、卒乳の時期については、お子さんのペースやお母さんの気持ちが納得できるタイミングにしていくことが成功の一番のポイントだと思います。