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ミルク卒業

ミルクを卒業(1歳6ヵ月までに卒業)

ママとおそろいのコップにお茶を入れて乾杯。お姉さん心をくすぐるのも効果的。

N.Tさん Nちゃん (体験談当時の年齢:0歳10ヵ月頃〜1歳6ヵ月頃 女 第一子 東京都)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

娘は夜10〜11時ごろに起きてミルクを飲みます。そのときには哺乳瓶を使っていました。私が働いていたので、1日の終わりに抱っこして哺乳瓶でミルクを飲ませるのが、私と娘のスキンシップのように感じていたこともあり、1歳過ぎても哺乳瓶生活が続いていたのです。けれど、本で読んだり、健診の際に虫歯の心配を指摘されたりして気がかりでした。哺乳瓶をやめた方がよさそうだと思い始めました。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

夜のミルクは、のどが渇くからということもありましたが、スキンシップの意味合いもあったので、何かほかのスキンシップを考えようと思いました。そこで、娘と私でおそろいのコップを用意して、それに少し飲みものを入れ、一緒に座って飲むようにしてみました。「乾杯」をして、ママと同じコップで飲むというのが娘は気に入ったらしく、思ったよりもすんなり、哺乳瓶を手放すことができました。まずは、歯のことを考えて哺乳瓶の中身をお茶にしてみました。でも、哺乳瓶の中身はミルクというイメージが娘の中にあったのか、気持ちもおなかも落ち着かないようでした。でも、コップに替えたことで、中身が必ずしもミルクでなくても大丈夫になりました。そして、「かっこいいね」「ママと同じだね」と、ちょっとお姉さん心をくすぐったのも効果的だったようです。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

哺乳瓶は、娘にとって就眠儀式のような部分があったと思います。私は、娘が一度しっかり起きてしまうと、そのまま眠れなくなるのではと心配もしたのですが、「ママと一緒に飲んでおやすみなさいをする」ということが、反対に気持ちの安定になったようでした。成長に合わせて、就眠儀式や安心材料を替えてあげることも大事だなあと思いました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

「まだ哺乳瓶なの?」なんてときどき聞かれて焦ってしまうことがあるかもしれませんが、必ず、哺乳瓶卒業の日は来ます。そのお子さんそれぞれにこだわりがあると思うので、無理せずに待ってあげていいと思いますよ。一歩、お兄さん・お姉さんになりたい気持ちのときが卒業のチャンスかも。お気に入りのマイカップとか、楽しいかたちのストローなどが後押ししてくれることもあるかもしれませんよ。 

これから卒乳・断乳を考えていくおうちのかたへ

たけなが かずこ 先生

よく「1歳になったら卒乳を」と言われていますが、これは栄養的な面で1歳になったら大人と同じように3回食で栄養を採ることが大切ということなので、離乳食が順調に進んでいれば、たとえ1歳を過ぎておっぱいやミルクを飲んでいても無理やりやめさせる必要はありません。おっぱいは母親と子どもの関係を確認する大切な絆と考えていらっしゃるかたも多いと思います。親子のつながりを確認するという情緒的な意味合いとしては、1歳を過ぎてからもおっぱいを飲んでいても大丈夫です。

ただ注意したいのは、栄養をおっぱいに依存してはいけないということ。「栄養的な面と情緒的な面は別」と考えて、栄養は発育に合ったものをしっかりとりつつ、卒乳の時期については、お子さんのペースやお母さんの気持ちが納得できるタイミングにしていくことが成功の一番のポイントだと思います。

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