二瓶 健次 先生

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寄せられたご相談

尿路感染症とはどんな病気なのですか。 

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お友だちが尿路感染症にかかり、しばらく抗生物質を飲んで最近やっと治ったようです。その子のお母さんからは、「突然原因不明の発熱をしたら尿路感染症の可能性もあるから気をつけた方がいいよ」と言われました。
尿路感染症とはいったいどんな病気なのですか。

先生からのアドバイス
鈴木 博 先生

「尿路感染症」とは、尿が作られる尿路のどこかが細菌に感染した病気のことです。小さなお子さんが原因不明の熱を出したら「尿路感染症」のケースも考え、小児科を受診しましょう。

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「尿路感染症」とは、尿が作られる尿路(腎臓(じんぞう)から腎盂(じんう)、尿管、膀胱(ぼうこう)、尿道の総称)のどこかが細菌に感染した病気のことです。
炎症の場所により、腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などと病名がついていますが、子どもの場合は感染場所が特定できないことも多く、まとめて「尿路感染症」と言います。

腎盂腎炎になると、高熱が出たり、腰の辺りが痛くなることも。お友だちのお母さんがおっしゃる通り、確かに小さな子どもが原因不明の熱を出したら、尿路感染症を疑う必要があります。6ヵ月未満の赤ちゃんに高熱が出たら、必ず尿路感染症を考慮しなくてはいけないと言われています。

もしこうした症状が出たら、早めに小児科を受診しましょう。この病気は大腸菌により発病するケースが多いため、またの辺りはいつも清潔にしておくことが大事です。女の子の場合はうんちのふき方にも気をつけてください。

もし尿路感染症になってしまったら、抗生物質を服用します。しかも数日飲んだだけでは治らず、中途半端にすると病気が再発する恐れもあります。
医師の指示に従い、一定期間しっかりと抗生物質を服用することが大切です。

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プロフィール


二瓶健次

東北大学医学部卒業。東京大学小児科、自治医科大学小児科を経て、 1979年から2001年まで国立小児病院神経科医長、 2001年から2004年まで国立成育医療センター神経内科医長 、2006年から、東京西徳洲会病院小児センター神経・発達部勤務。 小児神経学、発達神経学が専門。

プロフィール


鈴木博

埼玉医科大学卒業。1991年埼玉医大小児科講師。1998年東京都品川区に「鈴の木こどもクリニック」を開設。監修書に「赤ちゃんの病気・けが&トラブル救急箱」(学研)等。昭和大学医学部客員教授。品川区議会議員。