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総合監修:二瓶 健次 先生
各専門分野の先生の紹介
病気と予防アドバイス - ぜんそく
汗をたくさんかいてあせもができやすい夏の時期に、部屋の温度管理など気をつけることを教えてください。
1歳4ヵ月の女の子です。夏が苦手で特に暑さには弱いです。
去年、クーラーをよく使用していましたが、ぜんそくのような気管支炎になってしまいました。
今年は去年の経験からあまりクーラーを使用せず、扇風機や自然の風で過ごそうと心がけていますが、もともと汗かきの娘は汗だくになり、寝ている間にも2、3回は着替えています。昼間はシャワーを何回か浴びるようにしていますが、あせもができてしまいました。また、窓を開けて自然の風を入れて寝ると、今度は風邪をひいて、すぐ気管支炎になってしまいます。
特に寝るときの温度管理をじょうずにする方法はないでしょうか?
クーラーに頼らず、できるだけ自然にして、皮膚を清潔にすることを心がけてください。
暑いときは大人でも大変ですが、体の小さいお子さんはもっと大変です。どうしてもクーラーに頼りがちになります。
昼間の本当に暑い時間帯にクーラーを使うことはいいと思いますが、直接送風が顔や体に当たらないようにしましょう。長時間、あるいは夜間にクーラーをつけっ放しにするのはよくありません。むしろ除湿くらいで良いでしょう。汗は、体温を調節するためにかいているのですから、体の小さい赤ちゃんはすぐに冷えすぎてしまいます。
汗を蒸発させるためには適当な風が効果的です。皮膚を強制的に乾燥させることがないので、自然の風やうちわの風は断続的で体にはよいです。しかし、扇風機などで持続的に直接体に風を送ることは体によくありません。扇風機を使う場合は、弱風で首振りにして使用することをすすめます。寝るときに一晩中つけっ放しにしないように注意してください。
このお子さんのように、下着を何度も替えて、シャワーもこまめに浴びているのは皮膚の清潔を保つことと、あせもの予防には理想的な対応だと思います。しかし多少のあせもはしかたがありませんが、あまり多いようならば、汗の多い首の下、わきの下、背中などにあせも予防のためにベビーパウダー、ベビーローションなどを使うとよいと思います。
また、あせもが化膿(かのう)するようであれば小児科か皮膚科を受診した方がよいでしょう。
お子さんは気管支炎を起こすことが多いようですが、冷房のかけすぎや寝冷えに注意した方がよいでしょう。クーラーのフィルターの掃除も必要です。