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総合監修:二瓶 健次 先生
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体の部位アドバイス - その他の体の部位
おしっこがまっすぐに飛ばず、真横かひどいときは後ろに飛びます。包茎ではないか心配ですが自然に治るでしょうか。
おしっこが真っすぐに飛ばず、真横か、ひどいときは後ろに飛びます。たまに真っすぐ前にできるときもありますが、たいていは右方向です。保育園で立ってトイレをすると足に伝わってズボンをぬらしてしまうようです。おちんちんを引っ張ると痛がるので、一度もむいたことはありません。
包茎ではないか心配なのですが、夫は自然に治ると言います。受診のタイミングを教えてください。
包茎のようですね。軽いものは自然によくなることが多いですが、包茎の程度を調べるために一度、小児科あるいは泌尿器科を受診されることをおすすめします。
おちんちんの先の皮膚が狭くなっていて、先(亀頭部:きとうぶ)が見えないことがあります。これは包茎と言われています。
手前の方に表皮を引っ張って頭が出てきたり、出そうになる場合は不完全包茎と言われ、特に処置をしなくても学童期から思春期にかけて自然に、治っていきます。強く引っ張っても、出てこないような場合は完全包茎と言われています。
ご相談のお子さんの場合、亀頭部が包皮で覆われて狭くなっているので、おしっこが右に飛んだりときには後ろに飛んだりするようですので、包茎と考えられます。
お風呂上がりなどに無理しないように、頭が出るように引っ張ってみてください。頭が少しでも出るようならば、不完全包茎です。
このとき、決して無理して引っ張りすぎないようにしてください。無理に引き出すと元に戻らなくなることがあります。これは陥頓(かんとん)と言われ、亀頭部の血の巡りが悪くなりますので、小児科を受診してください。
3〜4歳くらいまではそのまま経過を見てかまいません。
5歳くらいになって
(1)排尿が難しい
(2)亀頭の部分、包皮の炎症を繰り返す
(3)陥頓をする場合など
は、外科的に手術をする場合がありますので、外科、あるいは泌尿器科を受診してください。
最近では、ホルモン剤の入ったクリームをおちんちんの先に塗り、1日に何度か亀頭を出したり引っ込ませたりする操作を繰り返すことにより、手術しないで自然と治癒することが多くなったとする報告がありますので専門の医師に相談してみてください。