カテゴリ

家庭看護

子どもの体調の変化、こんな点に留意して観察していました

体調悪い?と思ったら状態を細かくメモ。診察時に持参し役立っています。

K.Mさん Iくん (体験談当時の年齢:0歳5ヵ月頃〜1歳6ヵ月頃 男 第1子 埼玉県)

その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした

生後5ヵ月で尿路感染症と急性胃腸炎を併発し、入院しました。はじめは、小児科では風邪という診断でした。でも、症状が長引いていたので、私のほうから医師へ詳しい検査を依頼しました。その結果、すでに緊急入院が必要な病状だったんです。

このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました

入院を経験して以来、熱、食欲、便の様子、きげんなどに少しでもふだんと違う様子が見えたら、メモをとり始めます。食べたものや便のかたさなど、ささいなことまでとりあえず書き留めておくと、病気に関する事典などを自分でひく場合にも役に立ちます。医師に症状を伝えるときにも、口で細かく伝えるよりは、メモを見せたほうが短時間で的確に知ってもらえます。そのうえ、医師に熱心な親だという印象を与えることができるらしく、対応や説明も、しっかりと細かくしてくれるようです。もらった薬のことなどを書き留めておく薬手帳を用意しました。薬をもらったときに、何の病気でもらったかとか、飲んだときの様子などをまとめて記入しておくと、あとで症状が変わった場合や、また同じ薬が必要なときなどに役に立ちます! 便が変なときには、実物をそのまま持って病院へ行くのがベスト。熱は、病気のときに急に計ると子どもがいやがるので、ふだんから計って慣れさせておくことをおすすめします。

現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです

1歳7ヵ月に入って、一気に病気が減りました。今でも、便、熱、食欲、きげんなどに変化があったときは、すぐにメモをとっています。つい最近も、一週間ほどせきが続き、鼻水が出たので、メモを持って病院へ行きました。今まで服用した薬についても、副作用かなと思うようなちょっとしたことも記入し、病歴など、必要と思われる情報をすべて書いて持って行きました。先生も、「限られた時間の中で、なるべくいい診療内容にしたいと思っているので、いいことです」とおっしゃってくれました。

同じ悩みを持つおうちの方へのエール

子どもが病気になったときは、子どもにとっても、診察する医師にとっても、親など、ふだんからそばにいる人が頼りですよね。はじめは、何をどう気にしていればいいのかさえわからないもの。でも、そういうときには、とにかく何でもメモをとっておくと役に立つことが多いですよ。何度か病気を繰り返し、その度にメモをとっているうちに、わが子の弱いところがわかってきたりもします。「おなかが弱いから抗生剤を飲むと下痢が悪化しがち。だから、一緒に整腸剤も処方してもらおう」というふうに。子どもが病気になると、親も心身ともにつらいですが、知恵を使って、うまく乗り切って行きましょう。

0〜1歳の子どもの体調変化の観察のポイント

たけなが かずこ 先生

子どもは言葉で体調の変化を伝えられないので、毎日の様子の変化を見ながら「いつもと違ってなんだか変」という「感じ」を大切にしていただきたいと思います。

■観察のポイント
1.あやしたときにご機嫌かどうか?
2.ミルクやおっぱいの飲み具合、離乳食の食べ具合などが、いつもと違っていないか?
3.動きが普段に比べてどうか?
4.眠りの具合は? すぐ目覚めてぐずったりすることはないか? 寝起きの様子はどうか?(赤ちゃんは寝起きが悪いということはまずありません)
5.顔の表情や呼吸のしかたに普段と変わったところはないか?

この5つのポイントで、様子を見て「なんだか変」と感じたら、さらに熱はないか、便はどうか 湿疹やふきでものは・・・・と症状を観察してください。

もともと母親にはわが子に限り有効な直感を持っている、と言われます。この直感は体験の積み重ねの中で育つものでもありますので、日々のちょっとした観察からのお母さんの実感を大切にして、お子さんを見守ってあげてください。

ゆとりを持ってお子さんを見守るためには、配偶者の協力も欠かせないもの。特にお子さんが1歳未満のときには、育児についての理解や協力を求めるなど、家庭の中でのコミュニケーションも十分にとれるようにしたいですね。

体験談内検索