発達の気がかり
<寝返り>や<ハイハイ><つかまり立ち>など、「遅いのでは?」 と感じたときにこう考えこう対処しました
発達差は個性と理解。ほかの子と比べず、この時期を楽しもうという気持ちに。
その当時の子どもの状況と私の気持ちはこうでした
とにかく成長の遅かった息子。1歳時で7キロ少しと、体重の増え方も悪かったし、ハイハイ、つかまり立ちなど、全般的に遅かったです。お友だちの子どもを見かけるたびに、「うちより月齢の低い○○ちゃんは、もうつかまり立ちができるのに」「もう○○ちゃんは〜ができるのに」と落ち込みました。このようなやり方を取り入れたら、こんな効果がありました
まず専門家に相談しました。先生の話から、子どもの発達に異常があるわけではないことがわかり、とても安心しました。「子どもには個性があって、動き回るのが大好きな子もいれば、じっくり動くタイプの子もいる。うちは、その後者なんだ」と理解しました。「寝返り前やハイハイの時期は一時しかない。それを存分に楽しもう」「かわいい赤ちゃんでいる時期をいっぱい楽しませてくれているんだ」と思うようになりました。ほかの子と比べてしまうことが、知らず知らずのうちに子どもへのプレッシャーとなり、かえって発達が遅くなっていたのかもしれません。私が気持ちのゆとりを持てるようになったら、次のステップに行くのを見守れるようになりました。寝返りの練習のようなものもしましたが、ほとんど効果はありませんでした。それから、母乳育児だったので、母乳の質がよくなるように、食事とか授乳回数とかに気をつけました。これも、子どもには、どの程度効果的だったかはわかりませんが、きげんがとてもよくなり、表情も豊かになったと思います。そうしていく中で、子どもはいろんなことに興味をもち、活発になり、ハイハイなどもできるようになったのではないでしょうか。現在の子どもの様子と私の気持ちはこんな感じです
ほかの子と比べるよりも、今の「期間限定」のかわいらしさをめいっぱい楽しみたい、と思えるようになりました。また、子どもにも、「焦らなくていいよ。あなたのがんばりは、ママがよくわかっているからねー。マイペースでいいよ」と語りかけながら、自分も納得するようになりました。同じ悩みを持つおうちの方へのエール
自分の子ども時代を振り返ると、よく親の友人の子と比べられて、いやな思いをしたものです。自分はけっこうのんびり屋で、ミスの多い子でしたから。もしかすると、わが子も同じなのかもしれません。もちろん、発達などが極端に遅い場合は、専門家の指導も大切でしょうが、「遅い」という基準はママさんのものであって、赤ちゃん本人は一生懸命なのかもしれません。「期間限定」の今の赤ちゃんの時期を大切にしてあげてほしいと思います。1歳前後の子どもの発達の気がかりへのアドバイス
たけなが かずこ 先生
1歳前後の子どもの発達は、まずは個人差がとても大きいのだという理解をしておきましょう。知的発達・身体的発達のバランスも個人差があり、また身体的にもハイハイしないでいきなり立つ子もいます。ご家庭では、遊びの場面を上手く使って身体の発達を促してあげるとよいでしょう。例えば、部屋の中で体を転がして寝返りの練習にしたり、お母さんの体や安全な場所につかまらせて立つ練習にしたり・・・など、ゆったりと見守りながら親子で過ごせるとよいですね。
そうはいっても遅くて心配、とても気になる、という場合はそのときに気がかりの内容をメモしておき、健診のときに相談することをお薦めします。6〜7ヵ月・9〜10ヵ月前後の健診は日本全国どこの自治体でも行っていますので、その機会に状況を伝えてアドバイスを仰いでください。
またお薦めしたいのは、ホームドクターを持つこと。小児科は病気になったときだけに行くところではなく、普段の子どもの生活や親の育児不安も含めた生活全般を支援してくれるところだと考えてください。特に発達については、経過を見てみないと判断できないことがとても多いので、定期的にホームドクターにかかることをお薦めします。定期的にかかることで、子どもの発達の経過をふまえた判断や処置をしていただくことができます。
<寝返り>や<ハイハイ><つかまり立ち>など、「遅いのでは?」 と感じたときにこう考えこう対処しました
- なかなか歩かなかった娘。心配もしたけど、その子なりのペースがあるんですね。
- 親が見本でハイハイを実践。まねしたがりの娘のやる気を誘って大成功!
- 子どもの個性を信じてあげましょう。
- ハイハイできない子、かかりつけの先生のアドバイスをもとに対処しました。
- 両足がつっぱり気味だった子、医師の指導を仰いで、つかまり立ち・抱っこに注意...
- ハイハイをやってみせながら、ゆっくりがんばっている娘に「がんばれ!」
- 寝返りをしない子、うつ伏せにして遊ぶ工夫をしてみました。
- 保健師さんのアドバイスを焦らず実践。寝返りもハイハイもできるように!
- 「そのうちに」と楽観していたら、いつの間にかお座りがじょうずに。
- 体格がいいと動きも遅れがちと聞き安心。それとも第一子はのんびり屋?
- たくさんの人と触れ合う中で前向きに。「今できること」がうれしいんです。
- 発達差は個性と理解。ほかの子と比べず、この時期を楽しもうという気持ちに。
- 発達上の不安をプロに相談。第三者の冷静なアドバイスに力強さを感じました。
- 発達が気がかりだったとき、あえて育児雑誌などの情報は目にしないようにしてみ...